◆ミドルシーン1 〜彼の名〜
ミシアン領地。首都。 そこは首都と呼ぶには余りに不釣合いな場所。 そう、君達が知る王国・帝国の首都とは全く異なる場所であった。 それはまるで自然と調和するような作りの家。 荘厳でも華美でもない、ただあるがままを受け入れるかのような人の街。 まるで神話の時代にあった街がそのまま取り残されたような街であった。 クフィル:「ふぅ…死ぬかと思った…。」 先程の落下から命辛々命を拾った。 うん、もうあんな無茶しない。 GM:ってほんまに落ちたんかい(笑) ライラ:落下が公式になっている アスタロト:殿下なら、落ちても不思議じゃない…(笑) クフィル:取りあえず心を落ち着け町並みを見渡す。 GM:飛空艇から降りた君達とユニ、ユリウスはこの自然と調和する街を歩いていた。 街行く人々は笑顔に満ち溢れ、見知らぬ君達にも笑みを浮かべている。 そうして、街を歩き始めた矢先、君達の前に一人の女性が現れる。 ライラ:一方ライラは静かな心で街並みを戦術的観点から見渡す。 クフィル:笑顔に満ち溢れた人々を見ているだけで思わずこちらも笑みがこぼれる。 GM(女性):「お待ちしておりました。ヴァーレンハイトの王子クフィル様に ラヴァード帝国の皇子ユリウス様。それにアスタロト様とマシーナリーライラ様ですね」 GM(シャマリー):「申し遅れました。私はデネブ・アル・シャマリー。 この地を治める領主様の片腕。かつては機関メンバーの一人、元オグドアス8を冠した者です」 シャマリーと名乗った人物はそう丁寧に挨拶する。 確かに彼女が身にまとう制服は真紅のオグドアスbフものであった。 「こちらへどうぞ、領主様は皆様が来る事を予測しておりました。 僭越ながら私が案内させていただきます」 ライラ:一歩前に進み出て防御の構え……。 GM(シャマリー):「…ご心配なく、マシーナリーライラ。私はもう機関から抜けた者です。 貴方達の敵ではありません」 そう静かに宣言し、彼女は君達を案内するように歩を進める。 クフィル:相手の格好を見ても、特に気にせずついていこうか。 ライラ:不承不承ながら後ろに下がって、みんなの後をひょこひょこついていこう。 アスタロト:ちょっと警戒するけど、悪い人には見えないのでついていこう。 GM:やがて、このシャマリーと名乗る女性に連れられ君達は一つの神殿の前まで辿り着く。 それはまるで太古の神話の遺産のような神殿であった。 「この奥に我が主がいます。どうぞお入り下さい」 クフィル:「うっし、皆行こうか」 衣服を正し、皆を見る。 GM:ではクフィルを脚きりに君達全員は中へと入る。 だがユニがその神殿に足を踏み入れようとした瞬間。 「…お待ち下さい。貴方様だけはご遠慮を願います」 と、シャマリーより制止をされる。 GM(ユニ):「…え?私、だめなの…?」 いきなりの事にしばしキョトンとするユニではあったがシャマリーより「主のご命令ですので」 との言葉を聞くと、すこしがっくりした様子を見せるが、すぐに君達へ笑顔を向ける。 「にはは…何だか、そういう事らしいから、後は皆に任せるね〜。私はこの街を見てるからフィル。 ここのデミウルゴスさんとの協力期待してるからね♪」 クフィル:「おぅ、いい子で待ってろよ」 取りあえずユニの頭を一撫でして行くとしましょう。 GM:ではユニを置いて、君達はシャマリーの後を追いこの神殿の奥へと足を踏み入れる。 ライラ:効果音(モキュモキュ GM:そして長い通路の先に開けたのは神殿の奥にあって自然に彩られた空間だった。 そう、君達は驚愕する。緑あふれるその場所、そこに存在する草や樹、動物たち。 それらはかつて地上に存在し絶滅したものばかりであったのだから。 そんな太古の自然を残した場所の中央、白いテーブルとそれと同じ白い色のイスに座る 一人の青年の姿を君達は見た。 その青年の持つ真紅の髪に君達は全員、瞳を奪われる。 そして全員が、この青年に見覚えがあった。 GM(青年):「…やぁ、ようやく来たね。クフィル、アスタロト、それにライラ」 振り返り立ち上がった青年は名乗る。 「始めまして。私はファルナス。 この地、ミシアンを治める領主だ」 クフィル:「え…?アンタ…あの丘で会った!?」 GM:それはかつてフィルがあの丘で出会った人物であり ライラ:「貴方は……!?」 GM:それはかつてライラが主ヒルデベルトと戦い続けた時に、 常に主の隣りで戦い続けた主の親友であり アスタロト:「あなたの名前…あの手紙で…」 GM:アスタロトが夢で見た赤子であった自分を抱いた人物であり、 手紙にかかれたファルナスという人物であった。 クフィル:「!?つーか皆知ってンのか!?」 ライラとアストの反応を見て更に驚く。 ライラ:わずかに目を見開いているところを見ると、ライラも他のメンバの反応を見て 吃驚しているようです アスタロト:「知っているというか…その…私も今すごくびっくりしてて」 GM(ファルナス):「はは、立ち話しも何だからイスに座ってゆっくり話そう。 丁度君達全員分のイスと紅茶を用意しておいたから」 言って彼は先ほど座っていたイスに戻る。 GM:その白いテーブルには確かに全員分の紅茶とイスが用意されている。 ファルナスは笑みを浮かべたまま「どうぞ」と促す。 クフィル:「と、取りあえず…そうだな。ありがとう、頂くよ」 着席しよう(笑) アスタロト:座ります。しずしず(笑) ライラ:椅子にお尻が届かなかったので飛びあがります。 クフィル:何この幼女かわいい!? GM(ファルナス):「さてと、まずは何から話そうか…」 紅茶を飲みながらファルナスはやや考え込みながら、ライラを見る。 「まずは君が無事に再起動できたようで安心したよ、ライラ。 新しい主も無事に得られたようだね」 ライラ:「……色々と、貴方には思うところもあるのですが。ひとまず貴方も、無事で何よりです」 紅茶をすすりながら返答しよう。って熱ッ GM(ファルナス):「私の心配をしてくれるとは嬉しいよ。ありがとうライラ」 相変わらず(?)熱い紅茶に苦戦する君に対し、そう微笑むファルナス。 ライラ:「色々と問いたい事はあるのですが、旧交を温めるのはまたの機会にしましょう」 といって殿下を見遣りますよ。 GM(ファルナス):「どうやら、まだ目覚めたばかりで記憶や機能の全てが戻ったわけではないようだね。 記憶はほとんど戻ったみたいだけど、まだ例の切り札は機能していないか。 まぁ、徐々に君も以前のように完全に戻るさ」 ライラ:ライラは機能停止させられたあとが気になって仕方ないようです GM(ファルナス):(「いや〜、君が星蝕の中でいきなりヒルデベルトの命で 機能停止した後は大変だったよ〜。 君を担いで帰って、君を無事に封印できる場所を探すのに苦労してさ〜(笑)」世間話しモード) (ライラ:「となると、ファルナス様もヒルデベルト様がどうなったかはご存じないのですね」若干意気消沈 GM(ファルナス):(「……彼は一人で星蝕に立ち向かい、そして……」テンション↓) GM(ファルナス):「さてと、そちらのお嬢さん。アスタロトさんにはまず詫びなければならないね。 さっきの反応を見るとどうやら手紙の内容を知ったようだね」 少し悲しげに瞳を携え、ファルナスはそうアスタロトを見る。 アスタロト:「…えっと、その…」 夢では見たけど幼い頃のことなので、記憶を手繰り寄せながら話す。 「私の…本当の家族のこと、ご存知なんですか…?」 GM(ファルナス):「…ああ、よく知っているよ。彼らは私の友人だったから」 「そして伝えるならアスタロトさん。君の母親は今も生きているよ」 アスタロト:「ええっ…!それって、どういうことなんですか!?」 思わず身を乗り出します。 ライラ:咄嗟に彼女の前のティーカップを安全圏に退避させます GM(ファルナス):「アスタロトさん。君はこの大陸の生まれじゃない。地上の生まれなんだ」 微笑みを浮べたまま、そんなとんでも真実を。 「赤子であった君を帝都の辺境の村に置いたのは私だ」 アスタロト:思いもよらないとんでも真実に呆然とするです。 GM(ファルナス):「アスタロトさん。いつか貴方は母親と対面する時が来るでしょう。 ですが、その時は貴方の母親を恨まないでください。貴方を母親から引き離したのは私です。 貴方が真白の宝石の後継者であったという理由だけで私が行なった事ですから」 アスタロト:「…恨んでは、いません。でも、ごめんなさい、うまく実感が湧かないんです。 私が本当の親の居る事を知らされたのが、あの村の家族と一緒に暮らして、 随分たってからのことだったので…」 語尾を濁らせて頭を下げます。 GM(ファルナス):「そうだね。君にとっては育ての親であった彼もまた君にとっての両親。 なら、彼らを大事に想う心はそのままでいいんだよ。アスタロトさん」 そこまで話し、ファルナスは目の前に座るクフィルを見る。 「あの時よりも更に強い魂の輝きを放つようになったね。クフィル」 クフィル:「色々と背負わなきゃいけない物が増えたもんでな。それに何より… ダチが命張って頑張ってる時に俺だけ成長してなかったら殺されちまう」 言いながら不適に笑う。 「ま、こんだけ色々あれば我侭なガキでも多少は成長するって事かな」 GM(ファルナス):「立派だね、クフィル。だからこそ君を“選んで”良かった」 微笑みを浮かべるファルナスは更に口を開く。 「実は君にも謝らなければならない。君が機関に狙われる最初の理由を 作ってしまったのは私なんだ。覚えているかな?あの時、丘で私が君と手を触れた時の事を」 クフィル:「あぁ、覚えてる」 GM(ファルナス):「実はあの時、君に“欠片”を継承していたんだ」 笑みを浮かべファルナスは言う。 「クフィル。今、君の中には私が持っていた“欠片” 【漆黒の呪印(ベリル=ベリア)】が存在している」 クフィル:「アンタ…顔に似合わず中々やるなぁ」 勿論やってくれたな的意味で GM(ファルナス):「バレずに済むかと想ったけど、当の本人の君にはばれなかったけど、 どうやら機関の連中にはバレてしまったようだ。これは私の失態だったよ、すまないね」 (クフィル:てか呪印かよ!?(笑) (GM:形の無い星宝。ゆえに発動しないと姿とかも見えない。実際に呪印かも謎です(笑) クフィル:「いや、どっちにしろ俺が俺の『道』を歩んでいたら『機関』の連中とは いつか戦う事になってただろ?なら他の奴が狙われないだけマシってもんさ」 GM(ファルナス):「そうか。そう言われると少しは助かるよ」 見込んだ通りの答えであったのか、ファルナスはそのまま言葉を続ける。 クフィル:「つーか、俺の返事も予想済み、だろ?」 GM(ファルナス):「ふふ、そうだね」 にっこり笑って答える。 「まず最初に私は君達との協力を拒むつもりはない。私の目的も機関を倒す事にある」 クフィル:「しかし条件がある、ってとこか?」 GM(ファルナス):「条件、ね。そうだね、じゃあそれについては後で言わせてもらおうかな。 分かっているかもしれないが、今、機関は統治者でもある0ベテルギウスを失い、 危機的状況にある。機関内部で動けるものがすでに数人に限られている以上、 本部を叩けば機関の200年以上に渡る存続も潰える。 だが、機関を潰しただけでこの世界の未来が勝ち取られるわけじゃない」 クフィル:「もっと根本的な問題がある、って事だな」 GM(ファルナス):「君達は欠片の継承者として為さねばならない。機関の殲滅ではなく、 彼らが…神が生み出した災厄『星蝕』を破壊しなければならない。 それこそが君達が真に行なうべき事。この世界の未来を守る事なんだ」 「200年前。星蝕は破壊された、そう史実は語る。だが事実は異なる」 ライラ:「!」 GM(ファルナス):「星蝕は破壊されてなどいない。いまなお存在し、 いやその機能を完全に復活させようとしている」 GM(ファルナス):「200年の歳月により機関が星蝕を再生させ続けていたから」 ライラ:「!!」 GM(ファルナス):「つまり、仮に君達が機関を倒したとしても。その前にあるいはその後に 誰かの所業により星触が発動すれば――」 「その時点で、世界は終わりを迎える」 GM:それはかつて世界にあった大地を飲み込んだ姿を見たであろう英雄の真実の言葉。 強調でも誇張でもない。ただ事実を語る彼の言葉。 「…そうならないためにも君達全員は集めなければならない。 全ての欠片とその後継者を」 ライラ:「我々は……滅びをほんの200年、先送りしただけだったのですね……」 クフィル:「それは違うぜライラ、お前達が命を掛けて戦ってくれたおかげで今希望が潰えてないんだ。 今度こそ俺達の手で『星触』を破壊すればいい、そうだろ?」 GM(ファルナス):「クフィルの言う通り、だよ」 君のその言葉に彼は同意する。 「そして『星蝕』を破壊するためには五つの欠片とその後継者の力が必要だ。 五つの欠片は元々ある一つの星宝の欠片であった。 それこそがこの世界の中枢から生まれた最高位の星宝“星の宙(エル・ディアス)”」 言ってファルナスは続ける。 「200年前、初めて生まれた星宝であり神イシュタルが創造した星宝。 その力は持ち主の神すらも殺すほどの力を秘めていた。 イシュタルは“星の宙(エル・ディアス)”の力により星蝕システムを創り上げたという。 その後、彼はこの星蝕を唯一滅ぼせる力を秘めた“星の宙(エル・ディアス)”を五つに砕き、 星蝕を破壊できないようにした。その五つの欠片の内、いくつかは私とヒルデベルトが 奪う事に成功したが…全てを揃え元に戻す事は出来なかった。故に200年前に星蝕を滅ぼす事が 出来なかったのはそう言うことだ…」 クフィル:「で、現状こっちの手札は俺とアスト、レイの欠片って事か」 GM(ファルナス):「そうだね。【真白の宝石(ルア=テリス)】 【漆黒の呪印(ベリル=ベリア)】 【真紅の霊刀(アークス=テラー)】 【蒼穹の戦場(ソル=レイヴァー)】 そして【黄金の剣(アルナ=ゴルト)】の五つが存在する。 この五つの欠片とその後継者全てが揃えば“星の宙(エル・ディアス)”は復活し、『星蝕』を破壊できる」 クフィル:「つー事は…欠片だけじゃなく欠片の継承者も集めなくちゃいけねぇし、 誰かが死んでもアウト、って事か?」 GM(ファルナス):「そうなるね。だからこそ機関は【真白の宝石(ルア=テリス)】を 継承したアスタロトを即座に始末しようとしたんだよ」 アスタロト:「…ますます、絶対に負けられなくなってきましたね」 GM(ファルナス):「だから、君達は機関を倒すと同時に欠片とその後継者を探す事を忘れないで欲しい」 そうファルナスは君達へと語る。 「さて、他に何か聞きたい事はあるかな?」 ライラ:「いつも後手、いつも崖っぷちですね、我々は。流石に慣れましたけど」 誰にでもなくぼやこう クフィル:取りあえずライラとアスト、ユリウスの方を見る(笑) GM(ユリウス):「…私は特にない。今の説明で十分だ」 同様にアスタロト、ライラも首を横に振る。 GM(ファルナス):「さて、それでは今日のところは長旅で疲れただろう。 君達の為に部屋を用意しておいたから、そちらで休むといいよ」 言ってファルナスは立ち上がり控えていたシャマリーを呼ぶ。 シャマリーは君達を用意させていた部屋へ行こうとするが、 その前にファルナスがクフィルの名を呼ぶ。 「そうだ、クフィル君。少し話があるのだが、いいかな」 クフィル:「あぁ、俺もアンタと話がしたいと思ってたんだ」 GM(ファルナス):「それは丁度良かった。シャマリー、そちらの三人を先に部屋に 案内させておいて構わないからね」 そう、ファルナスの言葉を聞きシャマリーはライラ、アスタロト、ユリウスを奥の部屋へと案内する。 ライラ:ヒョコヒョコとついていきます。 (アスタロト:しかしユニはどうするんだろう? (GM(シャマリー):「こちらです、どうぞどうぞ〜。彼女については後ほど迎えに行きます」 (クフィル(ユニ):「…皆遅いなぁ…(ションボリ」 GM(ファルナス):「それで、君のほうの話はなにかな。クフィル君」 真紅の三つ編みを手で遊ばせながら、ファルナスは聞いてきた。 クフィル:「まぁ他の欠片の話とか、色々?」 GM(ファルナス):「あはは、私の知っている情報はもうそれほど大した物は残っていないよ」 クフィル:「…ん、まぁ本当の所はオヤジとか兄貴の事とか知らねぇかなー…ってさ」 GM(ファルナス):「君の父と兄、か。君の父ベテルギウスについては敵として何度か間見えたが… そうだね、デミウルゴスにしては面白い人だったね。 彼はある意味で人を統治する神人としては相応しかっただろうね。 王としての器。決断と判断を持ち合わせていた。彼を統べる神、イシュタルの考えが違っていれば、 名君として名が残ったろうね。…いや、今の歴史でも十分彼は名君であったな。 それで君の兄上については…私も風の噂でしか知らないが立派な人であったとは聞いているよ」 言って彼は君を見やりながら問いかける。 「君は兄上の事を尊敬していないのかい?」 クフィル:「尊敬、か…」 ファルナスの言葉に今一度自らの兄の事を考える。 「…うん、多分余りにも大きな人だったから尊敬っつーか憧憬、かな」 GM(ファルナス):「憧憬か。身近な人物、兄弟や親に対してそういう感情を抱くことは 何も変わった事ではなく、むしろ普通な事だよ。 ただ、理解するべきは自分が何者であるか、という事だよ」 クフィル:「自分が何者であるか…」 GM(ファルナス):「君はお兄さんじゃない。そしてなによりその代わりじゃない。君はクフィルという 一人の人間。ならばそれは君以外の代わりはいなく、同時に君にしか出来ない事もあるという事」 クフィル:「ハハッ、大丈夫さファルナスさん。俺は俺で誰の代わりでも無い」 GM(ファルナス):「そうだね、君はもうその答えを知っている」 クフィル:「俺を俺として認めてくれた友が居る。仲間が居る」 GM:そんな君の答えを聞き、彼を笑みを浮かべる。 「ならば、迷う事はなく君はその道を進むといい」 クフィル:「あぁ、ガキの頃、兄貴が言ってたぜ」 「男には決して譲れぬ一本の道があるってな」 そう言ってニヤリと笑う。 GM:そんな君の言葉にファルナスは満足そうに笑みを返す。 「…しかし君は少し私に似ているかもな。私も幼い頃は偉大すぎる父に憧憬し 劣等感を抱いた事があった。私は父のようにはなれない。それを理解した時に悟った。 ならば私は世界の影となろうと」 クフィル:「世界の影、か」 GM(ファルナス):「君にだけは話すけど、実は私はデミウルゴスでは無いんだよ」 笑みを浮かべ彼はそんな意外な事実を話す。 クフィル:「マジかよ?!」 GM(ファルナス):「私はもうこの世界の最後の一人となったフラグメント。神の血肉を受け継ぐ種族さ」 クフィル:その言葉には素直に驚く。そしてPLも驚く(笑) GM(ファルナス):「ああ、だから星王イシュタルは私との戦いを恐れていた。 私は、この世界の真なる神クレイムディアの血肉を唯一受け継ぐ息子だから」 そんな途方もない事実は目の前の青年は笑みを浮かべて話す。 クフィル:「…フラグメントとかクレイムディアってただの神話じゃなかったのか…。 …っつーか御伽噺だと思ってたぞ、俺」 GM(ファルナス):「そうだね。だけどもう本当に遠い昔の神話のようなものさ。 そんなものがなくても時代は進んでいる。君達、“人”が紡いでいるんだから。 それじゃあ、私からも一つ聞くけどいいかな?」 クフィル:「おう、何でも聞いてくれ」 GM(ファルナス):「クフィル。あのユニって帝国の娘とはどうなんだい?」 にっこり。 クフィル:「どう、ってどういうことかな?ファルナス君」 にっこり。 GM(ファルナス):「彼女の事、好きかい?」 (ライラ:男ってやーねぇ (アスタロト:やだわー (GM(ファルナス):「別にやらしい質問じゃないはずなのに…(笑)」 (クフィル(ベテルギウス):「やーねぇ」 (ライラ:おとーたま(笑) クフィル:「好き…なのかなぁ。つーか会ってそんなに時間たってねーし!」 GM(ファルナス):「なら、彼女と過ごした時間はどうだった?楽しかったかい? それと彼女は喜んでいたかい?」 クフィル:「つーか率直過ぎンだろーがその聞き方!何だよそのド真ん中ストレートは!!」 GM(ファルナス):「ほら、あんまり遠回りに聞いても時間を食っちゃうしさ〜(笑)」 クフィル:「ん、まぁ…楽しかったよ。アイツも喜んでくれてたと思う…けど…な?」 GM(ファルナス):「そうか、なら安心したよ」 心の底から喜ぶようにファルナスは笑みを漏らす。 クフィル:「畜生…。やっぱアンタいい性格してンよ」 こっちもつられて笑う。 GM(ファルナス):「ねぇ、クフィル。もし君が本気でユニの事を好きになったら、 君はいつか選ぶ日が来る。その時は、君は自分の心の中にある素直な感情に従うんだよ。 同情ではなく、ただ自分の中にある想い、たった一人を愛し続けたいという想いを」 クフィル:「『愛』とか真顔で語れる奴始めて見たぜ」 GM(ファルナス):「私はそれを貫けなかったから、もし君が本気で愛し続ける選択をできるなら、 それを応援したい。それじゃあ、私からの質問は以上だから」 彼は伝えることを伝え終えたのかそう微笑む。 「あ、それと良かったら門の前で待っている彼女を呼んできてくれないかな」 クフィル:「わかった」 そう言って立ち上がる。 「あぁ、それとさ」 GM(ファルナス):「…うん?」 クフィル:「俺は同情とかで人に愛を語れるほど器用に出来てないから安心してくれよ」 ニッと笑って背を向ける。 GM(ファルナス):「そうか。なら安心したよ」 クフィル:ではでは呼びに行きましょうか(笑) 君のその答えにファルナスは胸の内にあった、最後の不安を振り払う事が出来た。 そしてそれをしてくれたクフィルにファルナスは心の中で礼を言った。 |