第十八章「胡蝶の夢」
◆フィナーレシーン 〜胡蝶の夢〜
深淵の如く深い森。
 
その深淵を包むように降るのは世界を包む雨。
 
そしてその場に立つのはミシュラ、ルナ、カストル。
対峙するのはプロパテールbナも最強位置の実力を有す者“無双者”アルレシャ。

GM:この場に立つ君達の残された道は二つ。
戦い勝って生き残るか。戦い敗れて死ぬか。
単純明快にしてまさに生死を別つその二択のみであった。

ルナ:(個人的に二つ名の時点で強すぎると思うんだ)

GM:そして、君達にはもう一つとても残念なお知らせがあった。
そう、それはイシュタル戦の直後のため、HP/MPは全回復などはしていない。
君達は神との激戦後の精も根も尽きた満身創痍の状態で
目の前の無双を冠するプロパテールと戦わなければならない。

ミシュラ:ゲーム的な残念なお知らせに、絶望の念を隠せない。
あ、そうだった、星宝のランクはAですか!Sですか!

GM:Sです!ミシュラの星宝はそのままでOKです。

ミシュラ:なっ…かっちゃん超愛してる。あ、後ポルっちの星宝は受け継いでますか!

GM:それもOKです!

ルナ:HPとMPは……私はキャラシが変化していたのでサダル戦直後のままですね。

GM:イエスです。

ルナ:おk。把握です

この満身創痍の状態で勝てるのか。
その絶望の考えだけがミシュラ達の脳裏を支配する。
 
GM(アルレシャ):「…さて、それではそろそろ始めようか。
と言ってもそんな状態のお前達ではまともに戦う事もできないだろう。
せめて苦しませないように楽に殺してやる。あまり抵抗はするな」

ルナ:「足掻くくらい、しますよ」

ミシュラ:「僕は戦う…」
槍を手に、アルレシャを睨み返す。
「幸せを求めようとする僕らの前に、貴方が障害となり立ちはだかるのなら
命を賭してもこの戦い、勝ってみせる!」

GM(カストル):「……ミシュラ」
君の隣りにいたカストルもミシュラの言葉を聞き、立ち上がる。
「私も、一緒に戦うよ」そう言って君の隣りに立つ。

ルナ:「運命を超え神を屠り……人の身に余ることをしました。
せめて、それを誇り自慢するくらい、いいじゃないですか」

GM:君達のその言葉に対しアルレシャはさして興味もなく静かに構える。
それは事実上の戦闘開始を告げていた。
セットアップ&行動値!アルレシャは97!

ミシュラ:セットアップで<キリングジョーク>!行動判定前に<超音速>使用!

ルナ:47ですね。セットアップはありません。

GM:ちなみにこの戦闘中、一度だけカストルの星宝
【豊穣の加護(ヴァナディース)】を発動できます。
これを発動すれば二人は即座にセイバーモードとなりHP/MP/FP全回復です。
さらに秘奥義も一つ撃てます。どのタイミングで頼むかはお任せします。

ルナ:まだ早い……速攻しなきゃ危ないけど、急ぎすぎても負ける。

ミシュラ:行動値108。<超越行動>《アクセラレーション》発動。

GM:了解です。ではこちらもアルレシャが持っている常時スキルをお教えします。

<快馬加鞭> タイミング:常時 対象:自身 射程:− 消費精神:−
この特技を取得している対象に対し[絶対命中]の攻撃を仕掛けた際
それを自動的に[絶対回避]する。

ミシュラ:なっっばっ。

GM(アルレシャ):「私に対して絶対命中など無意味だぞ。当てたいなら自力で当てるんだな」
冷酷にその一言だけを宣言。ではアルレシャの行動から。
まず最初に彼女はルナに対して攻撃を行う。
瞬時に間合いを詰め、目に見えぬ速度で両足による蹴りを放つ!命中92!

ルナ:うんそれ無理。え〜と回避と命中の差が61。

GM:だと思った(笑)
攻撃は99点。一切の容赦も感じられない冷徹なるプロパテールの一撃が君の胸に入る。

ルナ:「私にも、意地がある!」
防御は38。即死するよ。でも、《完全なる盾》!

GM:なるほど!

ミシュラ:おお、残ってた(笑)

ルナ:あと一回使える!

GM:“ばきぃぃぃぃぃん!!!”
見えないはずのアルレシャの攻撃。
だがそれはルナの眼前に瞬時に現れた壁に遮られる。
しかしアルレシャはまるで“それを見越していた”かのように
すでにその動きは第二撃に入り、いつ移動したのかルナの死角より第二の連撃を放つ。
 
<活殺自在> タイミング:本文 対象:本文 射程:− 消費精神:6
アルレシャの攻撃により対象が[戦闘不能]とならなかった際
即座にその対象へ[絶対命中]による追加攻撃を行える。
この時、攻撃者は攻撃値を半分(切り捨て)として攻撃判定を行なう事。一シナリオ二回使用。

GM:攻撃は55点。

ルナ:「イデアの輝き、デミウルゴスにも消せはしない……」
消費精神が少なくて非常に使いやすい。防御44点。まだ生きてる。

GM(アルレシャ):「…ほぉ、その身体で生き残るか。大したものだ」

ルナ:「これでもNo.1ですから」

GM:そう言って彼女は瞬時に君から距離を置く。
その攻撃、構え、次への繋ぎ。その全てに一切の無駄が無い。
これほどまでに“完璧”ともいえる戦い方を見せる相手には君達も会った事がなかった。
では次はミシュラか。

ミシュラ:えーと…当たるかなぁ…(笑)そういえば命中は結構低いんだった。
マイナーでポイズンエッジ!メジャーで通常攻撃をかけます!命中は31(笑)

GM:回避63(笑)倍だね♪

ルナ:ばい(爆笑)ふざけんな(笑)

ミシュラ:ぐあああプロパテール強っっ…。
「ッ…!」

GM(アルレシャ):「今のが攻撃か?遅すぎて話にならないぞ」
気づくと彼女は君の後ろにー!

ミシュラ:「しまった―――!?」

GM:ではルナか。

ルナ:当たる気がしない…。幸運の欠片を使ってFPを4に。
この調子だと反撃スキルありそうだよなぁ。
とはいえ、チャージ等の待機を後のターンに活かせるスキルはない。
攻撃しかないさ。命中は40。

GM:アルレシャの回避は56。
「さっきのミシュラの攻撃よりは悪くはないが、それではまだ届かないな」
ではここでミシュラかな(笑)

ミシュラ:一度は完全敗北を喫した相手。
イシュタル戦後の傷ついた体では抵抗する事も出来ず
唯屠られるだけの運命なのだろうか。
…運命?
否、否。 僕等は何度でも絶望を突きつけられ、
その度にそれを乗り越えてきたじゃないか。ここで死んでなるものか。
そう思い胸にやった手が、【鎖】に触れた。
「―――【貪り食らう鎖(レーディング)】!!」

GM:出た!起死回生なるか!(笑)

ミシュラ:頼む!せめて回避関係が弱くなって!(笑)
この星宝は大切な少女から受け継いだもの。
目の前の強大な敵の力を全て縛りつくせるとは思わない。
だが、受け継いだ【想い】の強さに賭けた。

GM:ではそれまで君達の事をまるで赤子のように扱っていたアルレシャの腕
ポルクスの鎖が巻きつく。その瞬間、初めて彼女の顔色が変わった。
それまで蝶のように舞っていた彼女の動きが蜘蛛の糸に捕らわれたように鈍りはじめる。
そう先ほどまで“見えなかった”彼女のプロパテール4アルレシャの動きが見えるようになる。

ルナ:なんと!

GM:これにより基本回避が【貪り食らう鎖(レーディング)】の封印効果により半分となります。
ちなみに基本値50でした(笑)それとレーディングによる封印するスキルは
今決めても後からアルレシャが出すスキルを見て決めていいです。
ただし一度選択したらもう次に選択しなおすのは不可能ですので。

ミシュラ:りょーかいです! では今は待ちで

ルナ:半分……ギリッギリじゃねぇか

GM:あくまでも“見える範囲”にスピードが落ちただけ。
それほどに彼女のスピードは桁はずれだった。

ミシュラ:しかし「見えた―――ッ!」
メジャーで<光粒子移動>の後<セカンドハイロゥ>!
命中に補正が無いからガチンコのダイス勝負!

GM(アルレシャ):「…ッ、小賢しい真似を!」
そう言って迎撃の構えを取る!

ミシュラ:当たれ!命中は36!

GM:35!!ギリだったよ!(笑)

ルナ:あたった!

GM:初めてミシュラの一撃がアルレシャを、戦場に舞うその蝶を捕らえた。

ミシュラ:239+3Dの251点!

GM:たっか!(笑)

ルナ:ぶふっ!あ、あれ?素でそんなんだっけ?

ミシュラ:Sランク時なら(笑)

GM(アルレシャ):「――ぐッ」
君の一撃を受け、後ろに下がるアルレシャ。
だが中空でバランスを整え、華麗に着地し口に付いた血を拭う。
ダメージは与えた。だが、やはりプロパテールにはそれではまだ致命傷とは言えない。

ミシュラ:「…!」
流石はプロパテール最強位。
神をも穿った槍に耐え、余裕を見せるその姿に戦慄を覚える。

GM(アルレシャ):「…それがお前の星宝か。Sランクにまで達するとは驚きだよ。ミシュラ」
言って彼女は君の星宝の力を確認し、どこか複雑な感情を持って呟く。

ミシュラ:「僕だけの力じゃないよ。ここに来るまでに、沢山の人の犠牲があった。
皆に支えられてここまで来れたんだ」

だから。

「僕達は、負けるわけにはいかない」

GM(アルレシャ):「支え、か。私には理解できないな。戦うのは自分自身だ。
ならばこの場で信じられるのは己の力のみだろう」
これまでの戦い圧倒的な戦闘能力で君達と対峙するアルレシャだったが
君達にも一つの疑問があった。そう、“彼女はまだ星宝を使っていない”。

ルナ:……がーん。

ミシュラ:がーんだな…。

ルナ:そういえばそうじゃねぇか!

ミシュラ:なにその…なに、上記のスーパー能力は全部特訓で手に入れたというの。
最強すぎるでしょう…?

GM(アルレシャ):「…一つ教えてやろうかミシュラ。
なぜ私が198年前に機関統治者0になれなかったのか」
と不意に彼女はこの最後の戦いにあって、そんな遥か過去の出来事の真相を語りだす。
「あの戦いにおいて私はアケルナルを圧倒した。
そう、戦闘能力においてなら私は神とすら互角。アケルナルよりも遥かに上だ」

ミシュラ:これほどの力を持つアルレシャ様が、何故No.0になれなかったのか興味があった。
こくりと頷きを返し、話に耳を傾ける。 
(『あれ』クラスとか目の前がまっくらに)

ルナ:「……」
どうしたというのだ。
アケルナル様に心酔している私は、興味ない。
……心酔? 何故、自分でそんなことがわかる?あれ…?

GM(アルレシャ):「教えてやろう。なぜ私に0の資格がなかったのか。
それは、私が全デミウルゴスの中で唯一“星宝を持たないデミウルゴス”だからだ」
つまりアルレシャの能力とは、この純粋に鍛えた最強の戦闘技術のみ。
逆に言えば“これが彼女の全て”

ルナ:しょぺえ!

ミシュラ:ええっ僕はアルレシャ株がめっちゃ上がったよ(笑)
特殊能力ナシで己の肉体のみ って強さがどストライクです。

ルナ:そこまで高質なデュナミスもっときながら星宝もってないて…
「もてない」という才能を持っているとしか思えない。

GM:機関の統治者であり、デミウルゴスの頂点である0はデミウルゴスの象徴。
それがデミウルゴスの象徴でもある「星宝」を持っていない。
そんな人物が頂点に座することはできない。
たったそれだけの理由で彼女は0から外された。
「ゆえにこの戦いにおいて私はすでにお前達に対し全力を出している。
私の全てはこの私自身の戦闘技術、それ以上はない。
だが、その私の力をお前達で超えられるかどうかは別だ」

ルナ:神と同質の力。それなのに、その力を外に出せず、肉体を、
そして戦闘技術を引き上げるしかできない。星宝こそ「人を超えた」象徴。
「つまり、貴方は未だ人の範疇」

ミシュラ:彼女の絶対意思によって裏打ちされた、確固たる強さ。
星宝のような特殊能力でもなく、機械の体でもなく、唯己の身をもって敵を砕く。
それが、アルレシャ―――【無双者】としてのプロパテールだったのか。
正に無双。並び立つ事叶わぬ領域。

GM:そう“無双者”、その称号とは彼女が自分自身を極限まで高め強め
単純な肉体能力において誰も手が届かなかった無双の域を届いたが故の称号だった。

ルナ:「一時とはいえ、人を超えた私。人の範疇ながら最上のあなた。
――その無双、粉々にして差し上げる。ミシュラさん、あなたは人を超えている。
勝てない道理はありません。足りなければ、私の力も合わせましょう?」
ミシュラに微笑むよ。今まで見せたことの無かった、本心からの微笑を
誰にも見せたことの無い、本当に心からの、微笑みを。

GM(アルレシャ):「ならば私の領域に、この無双の領域を越えてみせるがいい!」

ミシュラ:アルレシャ… そう。この確かな強さ。
この強さに憧れを持ち、何度冷たい目を向けられてきても羨望の眼差しを返したのだった。
並び立つ事が不可能ならば…全力をもって凌駕してみせる。
全力が叶わないとしても、ここには掛け替えの無い仲間が居る。
「うん、ルナっち」
ルナのその表情に少し驚きながらもそう返す。
「やっぱりルナっちは、笑ってる方が可愛いよ」
こちらも笑みを返してアルレシャに向き直る。そう、皆で朗らかに笑える時を手に入れる為に。

GM:では二ターン目に移行します!
そしてまず最初にアルレシャの特技が発動!
 
<胡蝶の夢> タイミング:本文 対象:本文 射程:− 消費精神:12
このターン、アルレシャを除く全ての対象は一切の特技を使用できない
(フォーチュンアビリティと秘奥義は除く)
代わりにエスペランサー・セイバーにある全てのクラス・特殊特技の中から一つの特技を選択し
それのみを使用できる。
どの特技を選択するかは自由。すでに使った特技でも可能。ただし精神力は消費する事。

ミシュラ:特訓で手に入る系の力じゃないぞ!?(笑)
ルナっち!人越えてるよ明らかに(笑)

GM:全く(笑)

ルナ:……地脈じゃね?うん。地脈だと思っておこう?
位階は夢とかで。

ミシュラ:(アルレシャ「気合だ」)

GM:(アルレシャ「これが私のイップス効果だ」)

ルナ:そう言えばアルレシャさんの武器って何?

GM:アルレシャの武器:拳と蹴り。体術。

ルナ:すげぇ。

ミシュラ:すごっ。

GM:(アルレシャ「武器なんぞ不要だ。鍛えた肉体で十分」)

ミシュラ:ミシュラもそりゃ殴られたり蹴られたりしても尊敬するわ(笑)

GM:アルレシャは125の行動値。

ルナ:あ、そうだ
常時スキルの扱いはどうなります?

GM:余裕で無くなります。この特技の本質は一切の特技を失う事により
人が最初に得ていた頃の力に戻る事ですね。

ルナ:ワォ。

ミシュラ:げっっ。

ルナ:天翔の鎧着れなくなりました。

ミシュラ:槍が持てなくなりました。

GM:笑えるな(笑)このターンだけ一部の防具を脱ぐんだ(笑)

ミシュラ:では行動値は51+9の60!アクセラ発動!

ルナ:4・8、エクセリオンなので4を10に59です。
(ルナは常時スキル4つなんだ…恐ろしく能力が下がってるぜ)

GM:ではアルレシャですが、彼女はこのターンの行動を放棄。
ミシュラからどうぞ。

ミシュラ:うーん怖い…では通常攻撃で!
7・24で命中31

この後、ミシュラが攻撃を行うも同一の達成値を出したアルレシャが
回避を成功させ、続くルナの攻撃は命中し、アルレシャに傷を負わせる。

ルナ:63です「たぁッ!」

GM:その攻撃には僅かに一筋の傷を負う程度。

ルナ:終わりませんよ《獅子狼王》使用!

GM:なるほど、了解です。

これにより二回の連続攻撃を叩き込み僅かなダメージなれど
続けてアルレシャに傷を負わせるルナ。

GM(アルレシャ):「水滴も長い年月をかければ岩をも穿つとあるが…
そんな悠長な攻撃では私は倒せないぞ」
多少の手傷は負ったがその程度と言わんばかりに。
ではミシュラかな。

ミシュラ:ここで<古代器:零の斧>使用も考えたけど…特殊特技は封印できなそう(笑)

<古代器:零の斧> タイミング:瞬間 対象:単体 射程:視界 消費精神:7 取得レベル:2
対象が発動させたあらゆる特技を無力化させる。一シナリオ一回使用。

GM:いやありです、効きます(笑)

ルナ:mjk

GM:アルレシャの持つ特技は全て打ち消し可能です。
あくまで特技の枠を出ないので。

ルナ:…そういえばこいつクラスはなんだ?秘奥義とかどうなんだ?

GM:彼女の場合、ほぼ全てのクラスを会得しています。
でも彼女は自分で身に付けた特技に絶対の自信をもってるいるので
クラス特技や秘奥義などは一切使いません。

ルナ:おぉぅ。

ミシュラ:なんとー!?じゃあ使います!
「<古代器>―――【零の斧/ゼロ】!」
<胡蝶の夢>を打ち砕く!
そしてセカンドハイロゥ→<光粒子移動>
残ったメジャーで通常攻撃の命中は…うわ31

GM(アルレシャ):「……私の領域を打ち破るとは、さすがだ…」
初めて僅かに焦りの表情を出すアルレシャ。だがしっかり回避はしました!(笑)

ミシュラ:特殊能力かと見紛うほどのアルレシャの力。
そのひとつを打ち砕いて尚、こちらの劣勢に変わりは無い!

GM(アルレシャ):「先ほどの技は所詮はまがいものの領域に過ぎない。
これが通用するとは思わなかった。だが、私の目的はお前達の力を封じるのではなく
お前達が決死の想いで私に攻撃をするように仕向けた事だ」
 
<屍山血河> タイミング:クリンナップ 対象:本文 射程:視界 消費精神:10
このターン、アルレシャに攻撃を仕掛けたキャラクターに対し
即座に[絶対命中]による攻撃を行える。この時、アルレシャ自身が[未行動]状態であることが条件。

GM:即座に二人に対し絶対命中の反撃を行ないます!

ルナ:ぶふぅ。

ミシュラ:ヘババァ

GM(アルレシャ):「私の目的は最初から――この反撃だ!」
二人に攻撃の101点。

ルナ:「唸れ、私のイデア!」完全なる盾
これでFP0,打ち止めだよ。

ミシュラ:ミシュラには78点直撃。

GM:死ぬ(笑)

ミシュラ:【豊穣の加護(ヴァナディース)】使い時じゃないでしょーか!(笑)

GM:使います?(笑)

ミシュラ:使いたい(笑)ルナっちがよければ!

ルナ:むしろ私よりミシュラの判断を。

ミシュラ:死んじゃうツモなのでかっちゃん宜しくお願いします

ルナ:FPあっても盾しか使えない。全力はサダルメリク戦で出し切った!
この戦いミシュラ次第。お願いするよ、ミシュラ

GM:ではHPMPFP全回復!あとセイバーモードになり秘奥義つかえます!
セイバーモードの解除は任意でOKです、セイバーモード中はFPがたまらないのでよろしくです。
ではターンを最初に戻してアルレシャは行動90です。

ルナ:45……ソニックに足りない……。
まぁ、MP全快したからエナジーチャージの意味は無い

ミシュラ:<キリングジョーク>+<超音速>使用!
で…行動値124!アクセラ発動。必要値の倍で発動(*‘ω‘ *)

ルナ:すげぇ。

GM:はや!(笑)
ではアルレシャですが彼女は再び行動を放棄。
その場を動かずそよ風すら纏わせる静寂さを持って佇む。
だがそれの意味することは一つ<屍山血河>によるカウンター狙い。
ここでミシュラですね。

ミシュラ:ここでカウンターされてはもう自分に打つ手は無い。
アルレシャの攻撃を防ぐ事は、僕には出来ないのだ。
このターンで決めるしかない―――!
「…<光粒子移動>」
攻撃力をタメて終わりで!

GM:ではルナか。

ルナ:どーしようもないな。行動……0まで待機。
ミシュラと同時攻撃やるよ。演出的に、ってことなんだけどねー。

GM:ではミシュラ(笑)

ミシュラ:りょーかいです!では次のボーナス行動でも速度を乗せます。
マイナーでアルカナポーション、メジャーで<光粒子移動>使用です

GM:え?!このターンは溜めるだけで終わり?!(笑)

ミシュラ:いや、アクセラの最終行動が(笑)

GM:ああ、なるほど(笑)ではまたルナだよー。

ミシュラ:演出上それに被せるように攻撃いきます

ルナ:よし<バーサーク>攻撃は通常攻撃、命中は74!

GM:まあ、普通にあたり(笑)

ルナ:<ソードダンス>
さらに、秘奥義《流転転生の太刀》
「ミシュラさん、貴方の一瞬逃さないでください!」
2,4,6,7,7……2を10にして、10の1
ダイスの出目は47、現在生命力は47。偶然ってすごいね。攻撃力は144。

GM:その一撃にはさすがに手傷を負う。
防御したアルレシャの左手から血が流れ出す。

ルナ:「私が使う唯一の剛の剣……」
思いっきり、切る! 搦め手や小細工など一切無い
「名付けて、豪斬!」
瞬花もなにもかも使えない状態だけど、3桁にはいけるんだ!

GM(アルレシャ):「…確かに私に手傷を負わせたのは褒めてやろう。
だが、そこまでだ。これ以上はない」

ミシュラ: 「まだだ―――ッ!」
【無双者】アルレシャに対しルナが作ってくれた貴重な隙。
刹那にも満たない一時だが、その瞬間に攻撃を捻じ込む!
あっ《エタニティ・インフェルノ》にエラッタくらって防御無視の一撃ができなくなってる(笑)
昔のは使っちゃだめってことね(笑)いいもん、倒すもん(笑)

GM:(*‘ω‘ *)
頑張れば倒せるよ!(笑)

ミシュラ:「【光槍の】―――【神突】!」
限界まで速さを乗せた攻撃を己の力を出し切り放つ、神速の連撃。
《サウザンドブロウ》3回使用で3回攻撃!

GM:なるほど!サウザンドか!

ミシュラ:命中は31・39・41!

ルナ:行ってくれ!

GM:一瞬の隙を刹那の瞬間を突いた君の光速三連撃。
それに瞬時にアルレシャは反応し、一発目を回避!クリティカルして46(笑)

ミシュラ:う…。

GM:二発目は……あたり!
ラストも……あたり!合計二回命中!

ミシュラ:「おああああああッッ!!!」
獣のように猛り叫ぶ。自らの全てを乗せた、429+3Dの2回攻撃いきます

GM:やべぇぇ(笑)それは喰らう(笑)

ミシュラ:453と435点!

ルナ:恐ろしい……。

GM:くッ、無念だ。あと10点ほど防御できれば生きていたのに…!
君の放った神速の二撃、それはアルレシャの身体を貫く!

ルナ:よし!

GM:服を破き、血を吐くアルレシャ。
だが彼女にも意地があった。築きあげた無双の歳月と年月。
 
そして――
 
「…見事だ、ミシュラ…。だが私も…このまま終わりはしない!」
 
それは死の淵にあって放つことが出来る。彼女の最後の拳。
まさに乾坤一擲、死と死を編み合わせる事により生み出される拳。
 
<乾坤一擲> タイミング:本文 対象:単体 射程:武器 消費精神:30
[戦闘不能]状態となった際、アルレシャを攻撃した対象に対し[絶対命中]の攻撃判定を行なう。
この時、対象は[防御値0]によるダイスのみの防御判定を行なう。
ただし防御判定に+5D10のボーナスを得る。
また対象はこの時、あらゆる特技やフォーチューンアビリティ、秘奥義などで防御する事は不可能。
この攻撃により[戦闘不能]となったキャラクターは[死亡]する。

それはまさに生死をかけた最後の攻撃。 
そう、純粋に極めた最後の攻撃はあらゆる防御をも通さない。
 
「…私の命が消えるのはもはや明白…だが――私のこの命を掛けた最後の一撃と…
お前の存在…どちらが上か…見せてもらおうかッ!!」
 
GM:攻撃106点!
ちなみにですけど、この攻撃をカバーリングすることだけは可能です。

ミシュラ:まって 今 すごい 嫌な汗が
フォーチュンアビリティも無駄。 秘奥義も無駄。で…8D防御?きっつ。

GM:死 の 匂いが すぐ そこに
この8D10が文字通り最後の希望。

ルナ:ミシュラってHPいくつ?

ミシュラ:37!

ルナ:じゃあ、47の私のほうが生き残れるね、エクセリオンも利いてるし。

GM:ではカバーリングしますか?

ルナ:するよ。

ミシュラ:自分がGMなら、で仮定すると、その…うーむ。

ルナ:ミシュラ、いいよね?

ミシュラ:死ぬんだよねルナ。それは避けたい。

GM:はっきり言うと、この攻撃でHPが0になればどんな演出をしようと死ぬ。

ルナ:そういえばレーディングでなに縛った?

ミシュラ:あ。

ルナ:じゃあコレ縛ろうぜ。

ミシュラ:…これは認められますか!

GM:……ポルクス…ッ!
ゲーム上、可能です。

ミシュラ:うわ、うわー(笑) ひどい(笑) ゲーム上可能 って。

ルナ:神の傲慢が生んだ悲劇がここで奇跡を起こした。

ミシュラ:演出を殺すんだろうなー、うーんうーん。
ミシュラとしては自分が死んでも他の二人が生き残ればOK。
でもなんかミシュラがカバーにいくとかっちゃんがね、来るんだろうなぁ。

GM:いや、仮にカストルが庇いに来てもそれを押しのけて
ミシュラが受けるとか可能ですよ(笑)

ルナ:ミシュラ、キミが決めて。

ミシュラ:それきっついよ(笑)

ルナ:レーディングもよし、カバーもよし、そのまま死ぬも

ミシュラ:PLとしてもPCとしてもレーディングで縛るのを選択したいもん(笑)

GM:そりゃね、100%生き残るしね(笑)

ミシュラ:でも最後の渾身の一撃でしょー?(笑)

GM:まあ、ね(笑)

ミシュラ:と〜かさんとしてはどーする?ルナとしてじゃなく。

ルナ:俺として?

ミシュラ:うん。

ルナ:じゃあ3つくらい意見あるよ。 
まずはモノカキとして。ここでレーディングはありえない。
敵の全力には答えなくては。

ミシュラ:ですよね。

ルナ:次にと〜か、または男として。
女を悲しませるようなことはしない。ここは、どう足掻いても生き残る。

ミシュラ:ですよね!

ルナ:そして、ルナのプレイヤーとしてミシュラ、貴方を死なせたくない。

GM:ああね(笑)

ルナ:私がカバーリングしてでも、貴方が死ぬのを防ぐ。

ミシュラ:…ルナは死んじゃいけない。PLとしてもPCとしても思う。
もーいい!シナリオ最初に「GMのことは考えずに好き勝手やります!」って宣言したし!
それに【命尽き果てるまで】でも瞬華を変な時に撃ったり性別が女だったりして
計算狂わせまくったし!これくらいの我侭は許して!たびびん!!!(笑)
【レーディング】使用します!!

GM:最後の(笑)PLの叫びが聞こえた(笑)

ルナ:グッド。いい判断だ。キミの判断は、恐らく正しい。


――――“ぱきんっ”―――


静かに雨が降る。
 
その場に、その場所に、その森に、その空間に。

アルレシャの放った最後の拳は、まるで力ない女性が放った拳のように
“とん…”と静かにミシュラの胸を叩いただけだった。
 
GM(アルレシャ):「………ふ、ふふ……っ」

ルナ:「これが、無双と謳われたデミウルゴスの最期みたいですよ?」

おい。

GM:彼女は最後に小さく自嘲気味に笑いながら、力なくその場に倒れる。

ミシュラ:「【貪り食らう鎖(レーディング)】…」
アルレシャの一撃を受ける事は出来ない。僕達は、生き残ると 決めたから。
己自身の力のみをもって全力で相対した彼女に僕は今までの全てをぶつけた。

GM(アルレシャ):「…結局…最後は、星宝のちからが勝敗を決するか……。
……無様な、最後だ……」

ルナ:剣を鞘にしまう。
「ソレは違います、アルレシャ。あの星宝はミシュラではなく
一人の女の子が残したもの。ミシュラとその少女の絆です」

ミシュラ:「そう。ポルっちのくれたこの星宝がなければ間違いなく、僕は死んでいた。
これは星宝の力じゃない…ポルっちが僕達にくれた力だよ」

ルナ:「貴方が負けたのは、一人だったから。それだけですよ、アルレシャ」

GM(アルレシャ):「……絆…?」
言って彼女はよく分からないものを見るように呟く。
「…私には、理解できないな……そんな物は必要ない…。
…全ては己の力のみが頼りであるはず……」

ルナ:「あなただけだから負けた。そこにだれでもいいから一人でもいたら、負けたのは私たち。
自分の力に溺れた。今のあなたの姿は、デミウルゴスそのものです。
星宝があろうと無かろうと関係ない。傲慢な、デミウルゴスです」

GM(アルレシャ):「…フッ、フフッ…傲慢なデミウルゴスか……。
傲慢はデミウルゴスに取っての誇りだ、それを抱いて死ぬのならば…私に悔いはない…。
…この死に様も、すべて…私の…ものだ……」
言って彼女は微笑む。そう彼女にとってデミウルゴスとしてその存在を証明できると言う事は
誇りでもあり、ずっと認められたかった願いでもあった。
何故なら、彼女だけはデミウルゴスとしての象徴でもある星宝を持たずに生まれてきたのだから。

ミシュラ:「アルレシャ様… 貴女を慕ってくれる人が、機関には沢山いる筈だよ」
ぽつりと呟くように続ける。
「その全ての力を否定して、一人で立ち続ける事はとっても難しいことだと思う。
僕は、貴女のそんな所に惹かれていたんだ。
でも、もう少し もう少しだけ 周りを見渡してみるのも いいんじゃないかって… 思う」

「……私の、周りを、か………」
 
ミシュラのその言葉を聞き、アルレシャは静かに瞳を瞑る。
 
脳裏の奥で思い出される人物。
198年前に自分が倒した者。
 
なぜ、あれ程彼に固執したのか。それは憎悪でも嫉妬でもなかった。

ルナ:「アルレシャ。貴女のためにだけ、歌います」

彼女自身、最後まで気づけなかった想い。

ルナ:ルナは謳いだす。それは、称えるための歌。

デミウルゴスは感情などは持たない。

ルナ:感情を忘れた、孤独な女を――

たとえ、感情の扉を開けたとしてそれを“感情として認識”しなければ
それはやはり感情を持たない存在と何ら変わりは無いであろう。

ルナ:最期まで、自分に気付けなかった女を――

だからこそ彼女がアケルナルへと抱いたもの。
それはあまりに強すぎた感情。

ルナ:けれど、強かった女を称える歌。
 “無双者”アルレシャ。ただ彼女のためだけの歌…。

そう、初めて自分に匹敵した美しく完璧なデミウルゴスへの――恋だったのだろう。

ミシュラ:彼女の耳には届いただろうか―――
アケルナルを映す、鏡としての存在だった者が謳う その歌が。

ルナ:とある恋する少女の歌――。


ただ静かに雨がその場を包んだ―――

 
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