GM:では次はPC2のミシュラたん(笑)
ミシュラ:はーい(笑) ◆PC2オープニング1 〜オグドアス剥奪〜 ――198年前。 君はエル=ユーナに存在した一人のライカンブリードの少年だった。 だがその日、世界に―――“神”が降臨した。 “神”は君に神の眷族となる力を与えてくれた。 その力を受けきり、君は神の眷族・神人――デミウルゴスとして生まれ変わった。 限りなく不老であり、人としての能力全てを超越した。 君は“神”に従い“神”たる星王イシュタルが創設した 『エトワール機関』の一員となった。 世界を新たなる新時代へと変え 人類を無限に苦しく螺旋の地獄から解放するという崇高なる使命を帯びて。 世界には“イデア”という魂をなす霊質が存在する。 この“イデア”が肉体から解放されイデアの海に帰り、そのイデアに宿った記憶がイデアの海に残る。 それがまた新しい魂を構成するために人の中へと戻っていく。 それは無限の苦しみの始まり。 戦いという歴史がイデアにあるから、人々は戦う。 罪を犯したという記憶がイデアにあるから、人は罪を犯す。 未来におこることは過去に起こった事の繰り返し。 その無限連鎖を断ち切るために 星王が生み出した『星触』によりイデア全てを無くし、 そこからイデアより解放された新たなる霊質デュナミスを生み出す。 その計画に君も加わり果たすはずだったのに それは果たせなかった――。 プロパテール5のヒルデベルト=アルヴァレスが その計画を挫いたからだ。 だが、それは一時の事故、計画の先延ばしにしか過ぎない。 君はいずれ訪れる『星触』による世界の新生のために 世界最後の大陸・ベルシェルス大陸を影で支配する『エトワール機関』の一員で在り続けた。 いつか再び、必ず『機関』と“神”の意志を果たすため。 “神”が君に与えてくれた力へ報いるため―――。 そして―――。 『星触戦役』より197年。 星王暦197年。神の居城にして『機関』本部・星王殿にて。 GM:かつかつかつ―――。 君は一人の男と共に通路を歩いていた。 「急に呼び出してすまないな、ミシュラ。久しぶりに重要な会議らしい」 男は君と同じオグドアスbフ一員であり197年の歳月を共にした同胞がそう言う。 ミシュラ:「いや、いいさ。僕も暇してたとこだしね」 気軽な風を装って答えるが、内心 【重要な会議】の内容が気になっていまいち緊張感が抜けない。 この感覚は嫌いだ。 早くすませて帰りたいものだ。 GM(男):「…緊張しているのか?羨ましいな」 そういつもながらよく分からない事を言うのはオグドアス4の“千光刃”エルナト。 ミシュラ:「ぐ… そんな訳無いじゃないか」 ひじをぐりぐりと彼の腹に押し付けて誤魔化す。 どうもこいつには心が読まれてばかりで、苦手だ。 GM(エルナト):「痛い。やめろ」 全然痛そうにないのにそう言う男。 「確かお前は元は人間だったな。人間からへのデミウルゴスはあの当時では珍しかったからな」 ミシュラ:「でへへ…僕が優秀だから『引き抜き』って奴だねきっと。神サマもお眼が高いよ」 鼻をごしごしこすり言おう。 GM(エルナト):「ならその『引き抜き』とやらも今日でおしまいだな」 あっさり言いやがる。 ミシュラ:「ほえ!? な、何いってんのさ。冗談きついよ」 GM(エルナト):「197年前の『星触大戦』を覚えているか。あの時、多くの同胞が消滅した事も」 ミシュラ:神妙な面持ちで答える。 「うん、忘れるわけ無いさ」 GM(エルナト):「あの時の痛手で我々はプロパテール5とオグドアス9を失った。 それまでデミウルゴスが生まれずに今日までこれらは空白だったが つい数日前にプロパテール5の称号を得る者が誕生した」 GM(エルナト):「そして今日は197年振りに人間からデミウルゴスとなった二人の人物が現れた」 ミシュラ:「ふ、ふうん…そうなんだ」 発言の真意が判ってしまった今、とぼける事で精一杯現実から逃げる事しか出来ない。 GM(エルナト):「こういう時、人が抱く感情はどんなものだ? 悔しいというやつか?それとも恥ずかしいというやつか?」 エルナトは何か君にそう答えたくもないことを聞いてい来る(笑) ミシュラ:現実は残酷で、強力だ。 どんな異能をもってしても、現実から逃亡できた者が居るなどとは聞いたことが無い。 「…悔しい?恥ずかしい?ふん、笑わせてくれるよエルっち。 エルっちは僕と何年の付き合いかな?僕を何だと思ってるんだい? …、…、…。そんな新参なんかより、僕が劣ってるわけないだろう!? 僕がこの崇高な役割に相応しいんだ!悔しいなんて、恥ずかしいなんて そんな感情が浮かぶものか! 神サマもお眼が高いと言ったけど訂正するよ、ちょっとくらい間違いがあるもんなんだね!いいさいいさ、 僕が新参の奴なんかよりはるかにすぐれているって事を証明してやるから!」 顔を赤くして、一気にまくしたてよう(笑) GM(エルナト):「…お前は本当に興味深いな。どうしたらお前にみたいになれるんだ?」 とか隣にいるエルっちとそんな会話をしていた君だったが 不意に前方に誰かが立っているのに気づく。 ミシュラ:「盗み聞きは趣味悪いよ」 GM:その人物は君が見た事も無い人物だった。 だがその人物は君やエルっちと同じ赤いコートを着ている事から 同じオグドアスbフ者だと推測できる。 「………ごめんなさい」 しょんぼりして少女は謝る。 ミシュラ:「い、いや!いいんだ」 こんな小さな女の子とは思わなかった。ちょっとどぎまぎしつつ言ってから GM(エルナト):「…ああ、ミシっち。そいつがさっき言った新参のデミウルゴスの一人だ」 ミシュラ:「ふぅん…この子がね」じろじろと遠慮なく見る。 こんな子が僕の代わりだって?ふざけないで欲しいな…」 思ったことが意図せずして口に出る。 GM(少女):「………ご、ごめんなさい…」 続けて謝る少女。 ミシュラ:「!? う、う…謝るなよ!僕が悪者みたいじゃないか!違うっていってくれエルっち!」 GM(エルナト):「そいつは197年間空白だったオグドアス9を埋める “金姫”カストルだ。すでにその能力の高さは認められている」 とエルっちは君へ言う。 ミシュラ:「あ、ああ…僕の代わりの子じゃないんだね」ホッとしつつ言うw 「それなら同僚さんって事になるね。よろしく」 自分が追放される事など考えもせずに朗らかに笑いかけよう。 GM(カストル):「………」 少女は君の顔をじーっと見て、不意に――君の唇に自分の唇を重ねる。 「……ありがとう」 そう言って君から離れる。 ミシュラ:「っわ!? な、な、あな、なっ なにすんのさ!女の子がそういうことかるがるしくしちゃ、え? な、何が 一体 ちょっ たんま!」 一呼吸置いてから 「エルっち…桃の味がした」どぎまぎしつつエルナトの袖を引っ張り、つぶやく。 GM:エルナトは君とカストルを交互に見て、ふと考え込むような顔(と言ってもほぼ無表情)をして やがて君の顔を見て言う。 「私もしていいか?ミシっち」 ミシュラ:「だ、駄目に決まってるだろ!?まったく、エルっちの考えてる事は本当にわからないよ!」 腕をぶんぶん振り回しつつ言う GM(エルナト):「そうか。人間流の挨拶ではないのか」 納得したようにエルナトはとっとと歩き出す。 ミシュラ:「違うよ!こんな事はしないの!ああもう…まったく… ごめんね、エルっちはいつもあんな感じなんだ」 カストルに向けて言う。 GM(カストル):「……ううん、気にしてない」 呟き、カストルは君へ問う。「……貴方、名前は?」 ミシュラ:「ミシュラって言うんだ。よろしくね、かっちゃん」にへら〜っと笑いかけつつ言おうw GM(カストル):「……うん、よろしく」 言ってカストルは微笑み返す。 星王殿の奥深く―― 真紅のb持つオグドアスrBが集まる空間、真紅の広間。 そこには現在、存在する全てのオグドアスrBが勢揃いした。 そしてその中で白いコートを着た二人の人物。 君達オグドアスbフ直接指揮を取る純白のcvロパテールの称号を持つ二人がいた。 GM(アルレシャ):「エルナト、ミシュラ、カストルか。お前たちで最後だ、入れ」 白いコートに身を包んだ女性・アルレシャはそう静かに言った。 ミシュラ:促されるままに、急いで入ります GM:エルナトもカストルも続いて入る。それを見てプロパテールbフアルレシャが口を開く。 「卿ら全員、周知の事だが197年間、空白が続いたオグドアス9の席が埋まった。 そこにいるカストルは元は人間だがデミウルゴスとして昇華され その能力・星宝共に前オグドアス9の実力を上回っている。 故にその者、カストルのオグドアスsりをここに認める。 卿ら、オグドアスbニしてその責務をこれからも果たすよう」 ミシュラ:は〜い。と小声で。 GM:と、そこまで言ってアルレシャは一度話を閉じ、新たな本題を口にする。 「それともう一つ、こちらが本題だ」 彼女は後ろからある一人の子供を前に出す。 その少年にミシュラを含め全員が見覚えの無い初めて見る顔である。 「この者も人間よりデミウルゴスとなった者。カストルよりは僅かに能力は劣るが その力はオグドアスに相応しい。故に現存するオグドアスbナこの者に劣る存在がいるのならば そいつの称号を剥奪し、この者へ継承させる」 そう言ってこの場にいる全員を見渡すアルレシャだったが不意に子供が口を開く。 「そこのお前。名前とbヘ?」と思いっきりミシュラを指して(笑) ミシュラ:「…オグドアスbP0の、ミシュラだけど?」ぶっきらぼうに答えます。 GM(子供):「へぇ〜、じゃあお前でいいや」 とその子は君を指す。 ミシュラ:その発言にはかちんと来る。 「ふぅ〜ん、本当、身の程知らずって怖いよね。僕が君なんかに劣ってるわけないじゃないか」 GM(子供):「あれ?もしかして気に障った? 見た目よりも結構、挑発に乗りやすいんだなぁ」 君の反応に対して楽しそうに笑みを浮かべる子供。 ミシュラ:「必死な子供にちょっと付き合ってあげただけだもん…じゃない、だけだ」 GM(アルレシャ):「…勝手なことはするな。ポルクス。 それにミシュラもだ。相手は我々プロパテールが厳密に……」 「いいじゃない、アルレシャ」 とそこでアルレシャの隣にいたもう一人のプロパテールbフ人物がアルレシャへ言う。 「二人共合意の上でやるようだし。それに二人共少年キャラでキャラ被りそうだし どちらかがいなくなるのはいい手だと僕は思うよ」 ミシュラ:「僕はクールな大人キャラだよ!!」 GM(アルレシャ):「…サダルスード、お前は相変わらず…なら、好きにしろ」 アルレシャの合意を得て、プロパテールb持つ美しい髪の美少年サダルスードはミシュラを見る。 「あはは、うん、ありがとう。ごめんね、ミシュラ、こんな展開になっちゃって。 お詫びってわけじゃないけど、この空間いっぱいを使っていいからその子…ポルクスと 雌雄を決するといいよ」 サダルスードは柔らかな笑みを浮かべそう言い、静かに後方へと下がっていく。 一方、合意を得たポルクスは君を見て笑みを浮かべたまま 「じゃあ、始めようか。オグドアス10さん。あ、いや―――“元10番さん”」 ミシュラ:「ふふふ、新しく入って来る子だそうだけど―――別に倒してしまってもかまわないんでしょ?」 手首のスナップを利かせて槍を取り出し肩にかつぐ。 GM(ポルクス):「槍かよ〜。いけてないなぁ。オレの武器はお前よりも数段いかしてるぜ」 言ってポルクスは空間から無数の鎖を取り出す。 両手に絡みついたそれは彼の意思で自由に動く武器にして防具。 ミシュラ:「槍のイケイケっぷりが判らないなんて、本当近頃の子供はなってないよ」 わざとらしくため息をつき言う。 GM(ポルクス):「じじの趣味にはついていけないんだよ。 最近の若い奴らの流行知らないだろ?おじさん」 ミシュラ:「―――っっ!! 減らず口を…! 生意気な子供に世間の厳しさをわからせてあげないとねぇっ!」 槍をかまえ、唯まっすぐポルクスの懐へ突撃する! GM(ポルクス):「――は!思ったよりも遅ぇな!!」 言ってポルクスの姿は消える。 その刹那、君は四肢を鎖で巻きつかれていた。 「―――っとべッ!!!」 そんなポルクスの声と共に君は思い切り鎖に四肢の自由を奪われたまま、壁へと激突される。 ミシュラ:「ぁぐ!?」 身をよじり、打撃を最小限に抑える。 「…っふう… この程度でやれると思うなっ!」 鎖から器用に抜け出し跳躍。ポルクスの頭上を飛び越えながら槍による穿撃を連打する。 GM(ポルクス):「…は、何だよ。少しはやるか」 君の穿撃を鎖で受け止めながら少し、下がるポルクスだがその表情は余裕すら見える。 「時間かけてやるのもいいけど。生憎、オレはとっとと済ませる性分なんだ。 と言う事で、悪いけど、さっさと終わらせるぜ」 言ってポルクスの纏わりつく雰囲気が変わる。 それは対峙する君だけでなくこの空間そのものを圧倒する雰囲気へと変質する。 「【星宝】――発動」 そして、君はかつてない力に―――呑まれた。 GM(ポルクス):「ははは!まあ、それなりに楽しめたけど、当然に結果だよな。 これでオレが今日からオグドアス10でいいんだよな?」 そこは先程まで整った空間とは全く異なる場所とも思わせるほど、荒れ果てた場所となっていた。 そんな穿たれた地面の中心で倒れたミシュラの前に立つポルクスが この戦いを見ていたプロパテールb持つ二人へそう聞く。 「…いいだろう。卿の能力はミシュラを遥かに圧倒している。 卿を新たなるオグドアス10として認めてやろう」 その言葉を聞いたポルクスは実にそれはもう本当に嬉しそうに マジ笑顔を浮かべて、倒れたままの君へ言う。 「だったさ、今までお疲れ様だったなぁ。元オグドアス10さん♪」 ミシュラ:「ぐ…くそ…うう…僕が負けるわけない…もう一度…もう一度だ…」 涙で顔をそれはもう本当にぐっっじょぐじょにしてマジ泣き顔をさらして返します。 ――可哀想だ(笑)―― GM(ポルクス):「見苦しい真似はやめたほうがいいって。 潔い方が印象アップするよ?ミシュラたん♪」 マジ泣き顔の君に対して鼻歌歌いながら、この場から去っていくポルクス野朗。 ミシュラ:「うるさいっ…僕は、僕はこの仕事に誇りをもっているんだ…。 印象なんて関係あるものか、いくら無様だってかまわない。もう一回チャンスを!チャンスを下さい…! うっ…う…ううう…」 涙をぼろぼろこぼしながらプロパテールの二人に言う GM(アルレシャ):「諦めろ。卿の力では何度やっても結果は同じだ」 プロパテールの一人、アルレシャはそう冷酷な事実を一言。 一方、もう一人のサダルスードは少し寂しそうな顔をしつつ君へ。 「ミシュラ。残念だったね…君とは見た目が近いし、197年一緒だったから いなくなるのは寂しいけど…これが僕達のルールだから…。 でも何とか僕の力で称号無しのデカスbナいいから、この『機関』にいられるようにしてあげるから」 ミシュラ:「うっ…ひくっ…う、ううう…」 嗚咽が止め処なく漏れ出る。 勝負に無様に負けた僕は、唯拳を握り締め その場に倒れている事しか出来なかった。 GM:そんな泣いている君の隣へエルっちが静かに来るそして―― 「楽しかったぞ。お前がいなくなると私もきっと寂しくなるかもしれん。 人間流の別れの挨拶はこうだったか?だが私自身、寂しい感情を味わいたい」 もうすっかりお別れ挨拶。 ミシュラ:「ひぐっ…ぼ、僕もさみっ、寂しいよ…えぐっ、ま、また、戻ってこれるかな…」 顔をごしごしこすり、お別れの雰囲気に呑まれて返す。 GM(エルナト):「…戻ってくるのを待っている。 私もお前といれば、もっと色々な事を知れるかもしれないからな」 ミシュラ:「うん…僕、きっと戻ってくるから」泣きはらした顔で、その場からとぼとぼと去る。 部屋を出る前にカストルにぼそっと言おう。 「かっちゃんごめん。一緒に色んなことが出来ると思ってたけど、僕は駄目だったみたい」 GM(カストル):「……ミシュラ…」 カストルはそんな君に対し寂しそうな表情を見せる。そして「……また、会えるよね?」 ミシュラ:「…会いに来るよ。絶対」 そう返し、その場から走り出て行く。 走り去った君をその姿が見えなくなるまでずっと見ていたカストルは 君が消えてぽつりと呟いた。 「…うん、待ってる」 |