第十六章「真相への糸口」
◆GMシーン 〜動き出す帝国〜
一方――。
このベルシェルス大陸における三大勢力の一つ、ラヴァード帝国では大きな動き始まっていた。

そこはラヴァード帝国首都の帝城。
七将王の一人にして“戦場の獅子”の異名を取る男・ガイアスは愉快そうに眼下を見ていた。
そこでは数万に及ぶ兵士と、その兵士志願者達が続々と募っていた。
彼らの瞳に移るのは――憎しみ。
敵国に騙され自分達の皇帝と英雄を失った事への怒り。

「くっくっくっ…いいね、いいね。
戦らしいじゃねぇか…溜まんねぇな、この空気」

愉快そうにそう笑うのは七将王の一人にして最も戦いに愉悦を見い出す狂人“戦場の獅子”ガイアス。

「随分と楽しそうだな。ガイアス」

そう後ろから声を掛けるのは彼と同じ七将王の一人、ガゼル=フォン=サレノス。

「よぉ、ガゼル。当然だろう。
見ろよ、眼下の連中の目を。我ら帝国の英雄にして民衆の希望でもあった
レクトル様が死んで、連中の心は憎しみに満たされた戦への準備が整ってるんだ。
さぞかし凄まじい戦になるだろうよ。これほど愉快の事はないぜ」

ガイアスはこれから起こる凄惨な戦を想像し、
それに喜びを見い出し堪らず笑みを浮かべる。それはまさに獅子が獲物を狩るが獰猛な笑みを。

「…オレはこれから王国領の方へ向かう。
お前は新皇帝様の命令に従い、ここに残れ」

「へぇ、何の用で王国の方に行くんだ。ガゼル」
 
「もう一人の皇帝候補の始末だ。
すでに新皇帝が天皇大帝様の意志で決まった以上、もう一人の方は処分しておけとの命だ」

「なるほどねぇ…。
すでに王国領の方へ逃亡したから、それの追跡と後始末か。お前も大変だなぁ」

ガイアスは納得したように頷く。
その件に関しては大して興味が無いのか、またすぐに視線を眼下へと戻す。

「では行くぞ。フィー」

言ってガゼルは自分の後ろに控えていたもう一人の七将王
フィリアン=フォン=カルステラーノへと声を掛ける。

「…ガゼル。今のうちに確認しておくわ。
王国領に入って標的以外の敵を討ちのは命令違反?」

そう珍しく静かな口調で話すフィーに対しガゼルは自身の知る範疇での答えを返す。

「違反ではないだろう。標的を討つ際に障害になる者が存在するなら排除するのは当然だ。
だが命令遂行だけは行なえよ」

「…分かったわ」

ガゼルの返答を聞き、フィーは持った銃を握り締める。
彼女の瞳は標的では無く、別の人物を想像していた。

「……アスタロト――」

そして七将王の二人。ガゼルとフィーは王国領へと向かった。
その日、帝国における王国への宣戦布告もまた同時に発表された。

◆   ◆   ◆

アスタロト:殺される…。

GM:フィーは滅茶苦茶ヤル気MAXです(笑)

クフィル:さよならアスト(笑)

ライラ:アスト死亡フラグのお知らせ。

アスタロト:オワタ\(^o^)/

GM:ではPCのシーンに移ります〜(笑)
王国における機関の内通者を探そうというコーナーですね〜(笑)

PL一同:いぇーい!

◆ミドルシーン8 〜真相への糸口〜
GM:とりあえず、前回の情報収集とベテルおねえに会った後なので全員集合の状態から始まります。

一同:おねぇ(笑)

GM:分かっている情報は
・内通者が光輝五星・宰相の中にいるはず。
・宰相は戦争にめちゃやる気。
の二点ですね(笑)

クフィル:まぁ一応王様が内通者の可能性もあるけどね(笑)

GM:ここでPCさん達はそれぞれ別々の行動をして構いません。

ライラ:誰が獅子身中の虫かということですね。
でもこのロボっ娘にそんな機転が利くようには思えません(´・ω・`)

GM:具体的には一人のPCは二つの行動を取れます。
一つが上記の中の(勿論王様も可能です)人物の情報を聞くこと。
これをするとその人物の詳しい情報や最近の動きを知れます。
もう一つが直接、上記の人物の一人と会って話す行動。
これをするとキャラ同士によってはイベントが発生する事もあります。なので皆さん、三人はそれぞれ
・調べる人物
・会話する人物
を選んでもらえるといいかもです。勿論、一緒に行動する人は一緒に行動して構いません。
選べる人物はこんな感じですね。

・“星輝騎士王”セオドル=グランコーツ
・“瞬舞の”リアン=メルディアス
・“蒼翼の”イーグル=ストライフ
・“天恵”ナナリア=グランコーツ
・“黄昏の剣”ロクス=ヴェノビス
・“帝国宰相”ヴィクトル=フォン=アルバレート
・“国王”ベテルギウス

クフィル:ロボ子のサポにレイル。
王国に詳しくないアストのサポにイーグルが妥当かなぁ。
ついでにアストは後半のためにナナリアと会うのがいいかも?(笑)

アスタロト:私も実はそのつもりでした(笑)
イーグルと一緒にナナリアのところへ行ってもいいですか?

GM:構いませんよ(笑) ではアスタロトはイーグルと一緒にナナリアに話しに行くでいきますね。
ライラはレイルと共に宰相の身辺調査、クフィルは一人でセオドルに会いに行く事に。
ではまずはアスタロトとイーグルがナナリアに会いに行くシーンから。

◆ナナリアの部屋
GM(ナナリア):「あれ、イーグル。いつ戻ったの?あと、後ろの人……誰?」
入って早々、ナナリアはきょとんとした顔でそんな事を言う。
「はは、ついさっきな。こっちはアスタロトさん。
まあ、オレ達の味方だから警戒しなくていいぜ」

アスタロト:「は、はじめまして、アスタロトと申します…」

GM(ナナリア):「ふ〜ん。まぁ、よくは分からないけど、イーグルが言うなら
悪い人じゃなさそうだね。よろしく、僕はナナリア」
イーグルの言葉と君の事を信じたのだろうナナリアはそう軽く自己紹介をしてくれる。

アスタロト:帝国の人間だとはまだ言っていませんよね?

GM:まあ、言ってませんね(笑)。ただナナリアは気づいている可能性もありますが(笑)
「それで僕の所に来たって事は何か用があるんじゃなかったの?」

アスタロト:「はい、お尋ねしたい事がいくつか。答えられる範囲で構いませんので、
ご協力願えますでしょうか…?」
と言いますが、緊張して目線が定まっていません(笑)

GM(ナナリア):「別にいいよー。あと、そんなに緊張しなくてもいいから。
僕は帝国の人が全員敵だなんて宰相みたいな頭でっかちな考えしてないから友達感覚で話していいよ」
と言ってナナリアはもぞもぞと床に落ちていたインスタント紅茶を取り出して
それにお湯をかけてアスタロトに渡す。

クフィル:流石ナナリー、アストの正体に気づいてんな(笑)

アスタロト:やっぱり気付かれてるんですね(笑)

ライラ:「落ちていた」って時点でちょっとどうよ?

GM:生活面はまるでだめな小娘なので(笑) そこらじゅう脱ぎっぱなしの服や本が散乱です(笑)

クフィル:下着…も…?(ゴクリ

ライラ:これはいい変態。

GM:(ナナリア「殴るよ。殿下」)

アスタロト:「ありがとうございます・・・こちら、頂きますね」
紅茶を一口飲んで、ちょっと緊張をほぐします。
「…ナナリアさんも、この国の要役、光輝五星でいらっしゃると、イーグルさんからお聞きしました。
そのあなたから見て、率直に…最近、何か変わった動きや流れは見当りませんか?」

GM(ナナリア):「え、そうだね…。宰相が随分動き回ってるって事くらいかな。
他の皆は普段と大して変わらないね。あ、でも帝国の噂はこっちにも届いているからね。
皆それなりに戦に対する緊張はあるみたいだね〜」

ライラ:宰相……!

GM(ナナリア):「それで他には何かある?」

アスタロト:「ええと…」
アスタロトが本や衣服が散乱した部屋をふと見やると、偶然古代の文化に関する本が目に入る。
(ナナリア…ヴァーレンハイト…古代の研究…)
「ナナリア…さん」
恐る恐る、形見の手紙を開き、ナナリアに向ける。
「…こちらの文字について、何かご存知ありませんか」
 
GM(ナナリア):「!」
その手紙に書いてある文字を一目見てナナリアは驚いた表情をする。
「驚いたな、これ地上で使われた頃の文字だね。
こんなのを書ける人物がまだいたなんて…ええと、何々…」
そう言いながらナナリアはアスタロトの手紙に書かれた文字を読んでいく。

「ごめんなさい、貴方を手放したくはなかった…
だけど、世界の命運のためにも貴方を……。
彼の…ファルナスさんの言葉を信じて貴方に希望を託します…。
『欠片』を…【真白の宝石】を彼らから取り戻し、貴方が継承することを信じて……」

アスタロト:不意にルア=テリスの輝きを見留め、そしてまた、ナナリアに向き直る。
「それで…終わりでしょうか…」

GM(ナナリア):「いや、まだ続きはあるみたいだね」
言ってナナリアは続きを読んでいく。

「『欠片』を全て取り戻し、彼らを倒して欲しい。
貴方を捨てた身勝手な私の願いを聞く理由はないかもしれない…
だけど、この世界のためにも…星触を再び起こしてはならない。
最後に……ごめんなさい。名前も付けられなかった私の娘――
レーナス=オルフィア」

GM(ナナリア):「……何か、すごい文章だね」
手紙を返して、ナナリアはそう一言感想を言う。

アスタロト:「……ありがとうございました」
アスタロトは手紙を受け取り、また丁寧に仕舞いなおす。
その表情は――戸惑っている。
「今まで、ずっと、何が書いてあるか分からなかったので…。
でも、私にとって、とても大事な事が書いてあったんですね。
あなたに教えていただけて、本当に良かったです」

GM(ナナリア):「…君がしている腕輪って帝国の『真白の宝石(ルア=テリス)』だよね。
どういう事態になっているのか、僕には分からないけど。役に立ったのなら幸いだよ」
言ってナナリアはどこか言葉を探すように
「あ、そ、それと君のお母さんもきっと苦しんだ結果だと思うよ…。
その、うまく言えなくてごめん……」
と君に言葉を掛ける。

アスタロト:「…いえ、いいんです。それに…」
困惑に微笑みを融ぜたような表情。
「――うまく言えないのは、私も同じ、みたいです…。
今日はこれで、失礼しますね。ありがとう…ございました」
アスタロトおぼろな仕草で、一礼をし、部屋を辞した。

GM:ではそんな君を少し心配そうにナナリアは見送ってくれる。
そしてアスタロトが出た後でイーグルはぽんっとナナリアの頭に帝都で買ってきた
古代文明全集図鑑をおく。
「お前はあいつに取って大事な事を伝えたんだから、気に病むな。
それとオレ達が帰って来て色々調べてるのは秘密にしておいてくれよ」
そのイーグルの言葉にナナリアは照れ隠しを隠すように本を顔に覆い隠しながら呟く。
「…う、うん、分かった。あ、本…ありがと…イーグル」
本を受け取り少し照れるナナリアにイーグルは笑みを浮かべて返す。
「それじゃあ、この件が終わった後で帝都の色々について語ってやるから
待っててくれよ、ナナリア」

「とりあえずは、この件の真相を暴くのが――先だな」

そうしてイーグルもまたナナリアの部屋を退出した。

◆   ◆   ◆

GM:ではレイルと共に宰相を調べているライラさん。

ライラ:はいはいはい。

GM:2D10と才覚・幸運のどちらを足して結果をどうぞぉ(笑)

ライラ:えー、幸運使用で2D10+8……16でした。
 
GM:了解です。なら、宰相について調べると一つ疑問が浮かび上がります。
それは“動きすぎている事”

ライラ:ふむ。

GM(レイル):「……おかしいな」
その事に一緒にいるレイルも疑問を口にする。

ライラ:「……明らかに、大きく動きすぎていますね」
と話を合わせてみよう。

GM(レイル):「ああ、これじゃあ、まるで自分が内通者と言っているようなものだ。
もし本当に影から戦争を先導するならこんなあからさまに行動するのは妙だ。
誰でも宰相を疑ってしまう…」

ライラ:「宰相が機関の人間であるという過程を採用した場合に考えられる最有力の選択肢は、
陽動、でしょうか。自身が大きく動くことによって、背後に潜む何者かの任務を円滑化するための」

GM(レイル):「その可能性も否めないな。
いずれにしても宰相一人が黒幕というのは疑ってかかるべきだろう。
これを踏まえて他の皆と合流してから、また推測を立てよう」

ライラ:「はい、仰せのままに」

◆   ◆   ◆

◆セオドルの部屋
GM(セオドル):「殿下。…いつこちらにお戻りで」

クフィル:「つい先刻だ」

GM(セオドル):「そうでしたか。無事に帰還したようで安心しました」
部屋に入り、この城に帰還した君を見て少し驚くがセオドルはいつものように静かに挨拶をする。

クフィル:「…事の次第は知っているか?」

GM(セオドル):「無論。宰相のさえずりで多くの者が知る事態となっておりますが」

クフィル:「恐らくは…あの時居た者の中に内通者が居るのだろうな」

GM(セオドル):「……でしょうな。でなければ帝都での事態は起きなかったはず」

クフィル:「セオドル、俺は面倒な腹の探りあいは苦手だ」

クフィル:「率直に問う。お前は内通者か否か」
セオドルの双眸を真正面から見つめる。

GM(セオドル):「…私は今回の件には一切関わっておりません。これは断言できます」
そう強い自信を持ってセオドルはクフィルの瞳を見つめ返す。
「…それで聞きたい事はそれだけですか。
それならば今度はこちらから質問をしてもよろしいでしょうか、殿下」

クフィル:「何だ?」
 
GM(セオドル):「もし、この状況下で殿下が王位を継承しこの国を動かしえる者となった時
殿下はどうしますか?自国を護る為に帝国との戦争に乗り出しますか?
それとも――共存を望まれますか?」

クフィル:「俺は皆が笑顔で暮らせる世界を創りたい。
それは帝国の民を犠牲にして作るものでも、王国の人間を犠牲にして作るものでも無く
両国が互いに手を取り合い始めて作ることが出来るのだと、俺は思う」

GM(セオドル):「分かっているはずですよ殿下。理想と現実は違う、と」

クフィル:「あぁ、解ってる。だけどな、現実を知ってなお
それでも理想を追い求める事が出来なければ王などと言えないさ」

GM(セオドル):「貴方の兄上も…よく同じような事を言っていましたね」
どこか遠くを見るようにセオドルはそう呟く。
「…殿下がこちらに戻ってきた事は伏せておきます。
それと殿下達がどう行動しようと関与しないことも約束しておきます」

クフィル:「ガキの頃、兄貴が言ってたぜ。
『人には己の眼で見て、己の頭で考え、己の意思で選択し、行動する権利がある』ってな。
俺は俺の眼で見て、俺の頭で考え、俺の意思で選択し、行動する」

GM(セオドル):「…殿下が何と戦っているかは分かりません。
ただ私は殿下のご武運をお祈り申し上げます」

クフィル:「あぁ。もしその時が来たら力を貸してくれ、セオドル」
 
GM(セオドル):「ええ、この大陸の未来の為となるならば我が剣、存分に振るいましょう」
言って君はセオドルの部屋を退出する。

◆   ◆   ◆

GM:と言う事で再び全員が合流し、それぞれが得た情報を共有します。

馬鹿殿下クフィル:ははは!私は情報得てnゲフゥ

ライラ:皆に通じそうな情報得たの、私だけじゃないかな。

GM:ここでアスタロト・クフィルは上記の人物達の中から一人の情報を知る事ができますし
ライラは直接誰かと会うことができます。行動したい場合は言ってくださっていいですので(笑)

ここでPL達は相談の末、クフィルはリアンに会いに、アスタロトはロクスの調査。
ライラは王様の調査に向かう。

GM:ではフィルから行きます(笑)

◆   ◆   ◆

◆リアンの部屋
GM(リアン):「……殿下、無事に帰還したことはお喜びいたします。
しかし、帰って早々、お前は裏切り者か?とはどういう了見ですか」
静かに憤慨しながら君へと逆に問う(笑)

クフィル:「俺だってリアン姉の事疑いたくなんて無い。
だけど現実にこんな状況になってしまった以上、俺はしっかりと見極めないといけねぇんだ」

GM(リアン):「ならハッキリと言います。私は裏切り行為などした事は一度としてありません。
我が剣とこの王国に対する忠誠に誓ってもいいです」
ハッキリと君を見て断言する。

クフィル:「リアン姉。今の言葉、信じるよ」
こちらもしっかりと眼を見つめて断言しましょう。

GM(リアン):「信じてもらえたのならそれでいいですが…。
しかし殿下が人を疑うのは珍しいですね。よっぽどの事態なんですね。
私でよければ助力を致しましょうか?」

クフィル:頼みたいがしかしこれはどうするべきかうむむ(笑)
 
GM:具体的に頼むためにはどれくらい情報を話すにもよるしね(笑) それによって色々(笑)

アスタロト:でもフィルなら信じるような…難しいですね。

クフィル:こういう時はね、PCになって考えるんだ。

GM:PC(パソコン)になって考えるんだ。

アスタロト:ちょ(笑)

クフィル:アストの事以外は伝えてしまうかな。

GM:では『機関』の事を伝えていいんですね?

クフィル:少なくとも信じると言った以上フィルが疑う事はしないだろうし…伝えましょう。

GM:了解です。では話しを聞いた後にリアンが
「……普通ならば余りに突拍子過ぎる話し故、信じるのは難しいですね。
しかし、この状況で殿下がそんなデマを言っても仕方が無い。…分かりました、今のお話信じましょう」

クフィル:「ありがとう。リアン姉には昔っから迷惑かけっぱなしだな、俺」
恥ずかしそうに頬をかく。

GM(リアン):「お気にせずに、殿下に振り回されるのは日課として組み込んでいますから。
とりあえず、私は私なりにこの王国で起こっていること
そして『機関』とやらの存在について調べておきましょう」

クフィル:「ありがとう。でも、無理だけはしないでくれ」

◆   ◆   ◆

GM:お次はアスタロトさん。才覚と幸運のどちらかを2D10でお願いします〜。

アスタロト:では才覚9で(笑)
気合でダイスいきまっせ〜!2D10が9,3で12です。
合計21ですが、ここではFPはもらえますか?

GM:もらえます!一点どうぞ!

アスタロト:わーい^^

GM:では興味深い事が分かりました。
光輝五星の一人“黄昏の剣”の異名を持つロクス。
この人物について調べると黒と思われる情報や行動は全く出ませんでした。
それどころか、その普段の行動はいつも全く変わらないものばかりです。
そう、この帝国での事変が起きる前も起きた後、そして現在の戦争開始の雰囲気の状況下であっても
ロクスは何の不安や不審もなく“いつものように過ごしている”
宰相はもちろん、セオドルやリアン、ナナリアは今回の件で動揺や多少の動きがあるにも関わらず
この男だけは何の動きも動揺も一切見せていない。そんな感じですね。

GM(イーグル):「…興味が無いのか、あるいは予測していのか……。
いずれにしても、段々背景が見えてきたな…」
そうボソリとイーグルは呟き…。
「悪いな、アスタロトさん。オレはここで一旦、別行動を取らせてもらうよ」

ライラ:……あるぇ?

アスタロト:「…どちらへ行かれるか…聞かない方がいいのでしょうか?」
 
GM(イーグル):「…ちょっと気になった事があったんで
その推理の裏づけに行くだけだ。合流の時間には戻るよ」
言ってイーグルは蒼い翼を広げてアスタロトから離れていく。
「それじゃあ、また後でな。アスタロトさん」

アスタロト:「――どうかお気をつけて」
不安そうにイーグルを見上げます。

◆   ◆   ◆

GM:では最後はライラさん。才覚か幸運でお願いしますー。

ライラ:いえっさー。

ライラ:また幸運で!2D10+8!お、まわりました。1D10+21…2。
orz。23ですね。

GM:では一つとんでもない情報を得ました。

ライラ:ゴクリ

GM:国王ベテルギウスはすでに戦争を始める準備を完了しています。
兵士・兵器・人材それら全てが全て整っている。
つまり、帝国がこの王国に向かって来れば即座に戦争を開始できる、と言う事です。

ライラ:「……手際が良すぎませんか」
多分一緒に動いてるであろうレイルに訊いてみる。

GM(レイル):「確かに…。帝都での出来事から短時間にこれほど準備できるはずが…
国王は最初から戦争の準備をしていたということなのか…?」

ライラ:「この国はもともと、これほど早く有事の備えを終えることができる国なのですか」
意訳:前々から用意してないとここまでの動員は無理だろう軍事常識的に考えて。

GM:まさにそれをレイルも感じていたのだろう。ライラの言葉に同意をする。

ライラ:帰還してからあっちの世界では何日くらいたってるんですっけ。

GM:二、三日かな?(笑)

ライラ:「おそらく、残念ながら。かつての戦役では、2日や3日の準備期間では
全体への作戦周知もままなりませんでした。
出立前から開戦を折り込んでいなければ、これほどの動員は不可能であると断言せざるを得ません」
言い切っちゃったけどいいのかな。

GM(レイル):「……いや、僕も同じ意見だよ。ライラ」
レイルは隣にいる君を見てハッキリと言葉を継ぐ。
「国王は…開戦することを予期していた」

ライラ:「何故なら……指輪に細工をしたのが国王本人だったから……?」
ライラが眼鏡っ子なら、ここでギラリとメガネが光る演出が入ります。

GM:いずれにしても君達の得た情報は確実に真実に近づきつつあった。

そして運命の瞬間まであと3時間を切っていた―――

 
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