◆ミドルシーン2 〜新たなる皇帝〜
今、帝国の会議室では重大な決定を行なう会議が始まろうとしていた。 即ち、次期皇帝継承の会議。 皇帝不在のままでは王国との戦争も十分には行なえない。 そのため今この場では新たなる皇帝を決める為、この国の重要人物達が勢ぞろいしていた。 GM:そして、その会議の席にてアスタロトもまた第一皇子レクトルの騎士補佐として 席に同席している。そんな状態から始めます。 「…厄介ごとに巻き込んでばかりですなまいな、アスタロト」 と、レクトルは開口一番に隣の席に座る君へ詫びる。 アスタロト:「いいえ、皇子の所為ではありません」 軽く首を横に振り、アスタロトが答える。 「寧ろ、レクトル様こそ度重なる騒動に巻き込まれている身…どうか、無理なさらぬよう」 GM(レクトル):「…ありがとう、アスタロト」 ほんの少しの微笑みを浮かべるレクトル。しかしすぐに表情をいつもの真剣なものへと変える。 すでに多くの人物が集まっているがどうやら一人、まだ集まっていない重要人物がいるようだ。 その人物を待ち、会議は未だ開かれていない。 「…ユリウスの奴、珍しく遅いな」 と、ぽつりとレクトルがその名を呟く。 それはアスタロトも知っている帝国の三兄弟。 レクトル・ユリウス・フィリップ。 中でもレクトルとユリウスは帝国史上、最高の人物と評されており この会議もこの二人のどちらが皇帝となるか、それを話し合うものである事も分かる。 GM(レクトル):「…そう言えば、知っているか。アスタロト」 不意にレクトルは君へ話しかける。 アスタロト:「…ユリウス様に関することでしょうか?」 GM(レクトル):「そうだな。あいつを含め、オレ達帝国の兄弟についてかな。 オレもユリウスもそして第三王子のフィリップも皆、血が繋がっていない兄弟なんだ」 ライラ:おとーさんががんばっt クフィル:いわせねーよ!? GM(レクトル):「オレ達は全員、先代の皇帝サイス二世に拾われた者達で 息子同然に育てられた兄弟なんだ。だから、全員皇帝の血筋は引いてはいない」 アスタロト:「…そのようなお話は…はじめてお聞きします」 GM(レクトル):「それはそうだろうな。この事は帝国の中でも一部の者しか知らない。 そのため、この会議の中にはオレやユリウス達への継承を拒む者もいるかもしれない」 アスタロト:「…確かに、考えられますね… しかし…レクトル様のお考えは? この会議で、どのようにお振る舞いになるつもりですか」 GM(レクトル):「さてな。だがあいつは相当に頭が切れる。 何かしらの考えや手札を持って振る舞うだろうよ」 そんな事を話す君とレクトル。 その時、不意にアスタロトの服をちょいちょいと引っ張る感触が感じられる。 それは君の隣に座る第三王子フィリップ=ルーナ=ラヴァード。 まだ10歳を迎えたばかりの純粋無垢な少年だ。 アスタロト:(皇子に挟まれて座っている…何気に凄い) GM:うん。実にすごい(笑) ライラ:(この子が黒幕の匂いがする私はきっとラノベの読み過ぎだな) GM(フィリップ):「アスタロトお姉ちゃん。 アスタロトお姉ちゃんって、レクトルお兄ちゃんと仲いいのぉ〜?」 少し興味あり気に少年は君へ問いかける。 アスタロト:「フィリップ様…! ええ、と…仲がいい、などではなくて… 私は、レクトル様の従者ですので…」 とか言いつつ、円卓のどこかからフィーの視線を感じます(笑) GM(フィリップ):「あれ?そうなのぉ? う〜ん、でもレクトルお兄ちゃんがさっきのお話しをしたのって アスタロトお姉ちゃんが始めてだったから〜!」 ちょっと離れたところからフィーの視線を感じつつ(笑) そんな言葉を君は受け取る。 アスタロト:「そうなのですか…教えてくださり、ありがとうございます」 優しく微笑み、ちょっと嬉しい気持ちになります。 クフィル:仲のいい親子みたいだ(笑)>3人 GM:まさにそんな感じ(笑) ライラ:(フィー「……(ジト目)」であろうことが容易に予想できますね) アスタロト:(余計な発言でもしよう物なら…フィーに闇討ちされる…) GM(フィリップ):「あ、それとお姉ちゃん。実はこれも内緒の話しなんだけど 実は僕達のおとーさんだったサイスパパにはちゃんと子供がいたんだよ。 僕のお姉ちゃんでレクトルお兄ちゃん達の妹でキリエ=ノース=ラヴァードって言うんだ〜!」 そうはしゃぎながら言うフィリップだが、次の瞬間、少ししょんぼりした感じで続きを語る。 「…でも、キリエお姉ちゃんはアスタロトお姉ちゃんが、この帝都に来る2年前に ゆくえふめいになっちゃって…あ!こ、これ!秘密だからね!誰にも言ったらだめだよ〜! 僕がカールに怒られちゃうから〜…」 と思い出したようにあたふたしながらアスタロトへ。 アスタロト:「秘密…なんですね。大丈夫です。誰にも言ったり致しませんよ」 GM(フィリップ):「うん!ありがとぉ!お姉ちゃん!」 アスタロト:フィリップ…なんという爆弾発言ボーイ(笑) GM:と、そんな会話が終わった瞬間。 静かにこの会議の場の扉が開かれる。 そして、その瞬間にそれまでざわめいていた全員が静まる。 それは銀の髪を靡かせる美しい青年。 アスタロトも帝都の廊下や謁見で何度かすれ違い会った事はある人物。 静かだが不思議と威圧されるような雰囲気を纏った男。 ラヴァード帝国の第二皇子・ユリウス=アーグスト=ラヴァードがこの場へ姿を現した。 GM(ユリウス):「――遅れて申し訳ない。兄上、重臣達よ。早速会議を始めて貰って構わない」 そう言ってユリウスは自分の席に座る。 そしてそのユリウスの発言を受け、カールが会議を執り行う。 「では、まず次期皇帝の件についてですが…。 フィリップ殿はまだ幼く、第一皇女のキリエ殿も皆様の知っての通り」 言いながらカールは円卓に座る全員の反応を確認し、続ける。 「故にこの帝国を担う皇帝の座につくにはレクトル殿かユリウス殿。このお二人の――」 GM(ユリウス):「いえ、その件に関する話しならばする必要はありません」 ユリウスはカールの言葉を遮りハッキリと言った。 それはこの場にいる全員を驚愕させる台詞。 「皇帝は兄上。レクトルが継ぐべきです」 その発言にこの場に居るユリウス支持者達も言葉を失った。 呆気に取られる一部の者達を背にユリウスはレクトルの傍まで来て再び宣言をする。 GM(ユリウス):「では兄上。この帝国を背負う皇帝としての席を任せました。 私はこれまで通りに兄上を支えていきます」 GM(レクトル):「…分かった。ありがとう、ユリウス」 そう言ってレクトルは立ち上がりユリウスの手を握る。 アスタロト:意外な展開に、手を取り合う二人の姿を息を呑んで見つめます。 GM(ユリウス):「では会議はこれにて。兄上達はこのまま皇帝継承のための場 『継承の間』へ向かうのがよろしいかと」 ユリウスのその発言にレクトルは頷く。 「ああ、そうだな。では会議はこれにて終了だ。あとは七将王とアスタロトは私と共について来て欲しい。 このまま『継承の間』へ向かう故」 レクトルのその発言に七将王とアスタロトを除く全員が退席を行なう。 そしてユリウスもまた振りかえる事無くこの場より退席を行なった。 「…というわけで、すまないがアスタロト。もう少しだけ付き合ってもらえるか」 とレクトルはアスタロトへと聞いてくる。 アスタロト:「無論でございます、レクトル様」 「そうか、では――往こう」 アスタロトのその言葉に頷き、レクトルは奥の前へと向かう。 そこは皇帝継承が行なわれる神聖なる場。 『継承の間』へと――。 ◆ミドルシーン3 〜陰謀の影〜 GM:まず最初はライラさんから。よろしいでしょうか? ライラ:了解 GM:君は牢屋へと捕らわれそこで半日以上を過ごす。 そしてこれまでの経過もあり、君は少し意識を休ませた。俗に言う眠りに近い現象だ。 ライラ:ほむほむ。 そしてその眠りの機能によって意識を休ませた時。 君はふと夢を見た。いや夢ではないこれは“記憶”だ。 失われた200年前の記憶が君の中で少しずつ修復されつつある。 そして、君は思い出す。そこは戦場。 その地で君と主のヒルデベルトは共に戦っていた。 そして、またその時のヒルデベルトの言葉を思い出す。 GM(ヒルデベルト):「――ライラ。我々の敵は『星触』とアルコン、だけでは無い」 ライラ:「……と、申されますと?」 先を促しつつシールドバッシュ。 GM(ヒルデベルト):「この世界には…『星触』によって世界が滅びる事を望んでいる者達が 存在している。我々の敵は、むしろそいつらと言えるだろう」 ライラ:「ナンセンスです。よって立つ大地がなくなれば元も子もないことなど 生まれて間もない赤子でも理解できる事象です」言いつつ守護陣。 GM(ヒルデベルト):「全くだ…。だが、この世界の法則は単純ではない。 彼らはそれを破壊するために……」 そこまで言ってヒルデベルトは首を振り、言い掛けた言葉を飲み込む。 「…いや、今はそれよりも倒すべき敵に集中だ」 言ってヒルデベルトは手に持った黄金の剣を振るう。 その瞬間、ライラは見る。 己とマスターと対面する地平の彼方に存在する数十におよぶ人の影を。 ライラ:「……マスター。前方に複数の人影を確認しました」 速やかに報告します。ただの人型アルコンじゃ……ありませんよね、この流れだと。 GM:勿論です。目の前に突如現れた謎の人物達。 そしてその中でも群を抜いて存在感を出すのは純白のコートを着た5人の人物。 その後ろに真紅のコートを着た12人の人物。 更にその後ろに存在する漆黒のコートを着た16人。 ハッキリと分かる。彼らはアルコンと言ったそんな魔物の存在とは完全に一線を凌駕した存在。 ライラ:「ライブラリに適合するタイプのアルコン無し。未知の脅威です」 GM:そしてその彼らを統治する一人の人物の姿をライラは見た。 その男はゆっくりと手をあげる。その腕に刻まれたのは―――『0』の数字。 GM(0の文字を持つ者):「――ヒルデベルト。君の行いはどこまでも愚行の極み。 我らの意志に歯向かう事がどう言う事か、理解できない君ではあるまい?」 遠くに存在しながら、その男の言葉はハッキリとライラとそしてヒルデベルトの耳へと届いた。 そうして、その男の言葉に返すようにヒルデベルトもまた一歩前に進み断言する。 「言ったはずだ。私は何があっても貴様たちの計画を挫くと。 私を止めたくば、この命を奪うのだな!」 その言葉に地平の彼方に居る全員が戦闘態勢を取る。 ライラ:「……マスター。あれが、『彼ら』ですか?」 同じく戦闘態勢。問います。 GM(ヒルデベルト):「…そうだ、あれがお前に言った“彼ら”だ。 我らが倒すべき真の敵――」 ヒルデベルトは黄金の剣を持って君と共に歩き出す。 「いくぞ、ライラ。奴らをなんとしても倒すぞ」 ライラ:「仰せのままに(wilco)。この身に換えても、必ずや」 演出なのをいいことにセイバーモード入ります(ぁ GM:では君のその姿を見て、ヒルデベルトも笑み力を解き放ち目の前の『敵』へと向かう。 「この世界の敵――『機関』を討つッ!!」 そして、記憶の一部は蘇る。 GM:そうして目覚めたライラはすぐに気づく、ここが牢屋であること。 そして自分の隣の牢にはレイルとクフィルが幽閉されている事に。 ライラ:目を瞬かせつつアホ毛センサー(いま考案)を動員して状況を確認中。 GM:めちゃくちゃ魔法の枷されてる(笑) 機能バリバリ封印(笑) ライラ:ロステクの塊に対して、なんて有効な対処をしやがるんだ! ロリメカっ娘、怒る(笑) ライラ:まぁ、出来ないことを嘆いても仕方がない。 GM(レイル):「…あ、ライラ。気づいたのかい?」 向こうからそんなレイルの声が聞こえる。 ライラ:「はい。今しがた」 もぞもぞごろごろと転がってなんとか起き上がろうとしておりますので 壁ごしに物音がするかもしれません。つーか、します。 GM:ごろごろ(笑) 「そ、そうか。体は無事かい?何か音がするけど」 ライラ:「恐らくは。魔法的に拘束されているので自由は利きませんが 危機的なエラーは認められていません」 GM(レイル):「そうか、なら安心したよ」 君の安全を確認して、声に安堵を混じらせたレイルは自分の目の前にいるクフィルへと問いかける。 「それでフィル。さっきの皇帝の間での出来事だけど…どう思う?」 クフィル:「(…『星触』によって構成された人体のイデアを汚染する物体…。 …そんなモンが人間に精製可能なのか…? 誰が、何の為に?両国の戦争を望んでる奴等が居るって事か…?)」 静かに眼を瞑り思想に耽る。 「…どう思うも何も残念ながら現実で、これから戦争になるって事くらいしか確定してねぇな」 GM(レイル):「確かに…だけど、 あれは間違いなく誰かが“仕込んだ物”であるのは間違いない。 君もそれを悩んでいるんだろう?」 ライラ:「わたしは今回の経緯をよく知らないので如何とも申しあげかねるのですが この機会に詳しくお伺いしても構いませんか?」 ライラ的にはたぶんバックグラウンドをしらないと思うので、かくかくしかじかと説明を受けることにします。 GM:ではレイルとクフィルがかくかくしかじかと(笑) 《事後》 ライラ:「成程、概ね把握いたしました。事態がこのまま進行すれば、停戦協定は反故になり、王国と帝 国はもう避け得ぬ大戦争へ突入することになる、と?」 GM(レイル):「…残念ながらそう言う事だね」 ライラ:「クフィル様。帝国と王国が遠慮呵責なしに戦火を交えたとして、世界はどうなりますか?」 個人が頑張れば戦況を左右する時代に居たので、質問の尺がデカいです(´・ω・`) クフィル:「まぁ…8割方の大地が焼ける、な」 GM:大陸の5割と4割だからね〜(笑)。本気で大戦争したらもうやばいだろうね(笑) ライラ:この二国、そんなにデカかったのか…! えーとえーとえーと、うまく機関の名前を出す展開を考え中。 「世界が、焼ける……戦争を望む……」 それっぽいワードを片っぱしから検索してライブラリの該当情報を確認中。 クフィル:「戦争を望む奴…か。そういや俺達を襲った奴等もそうだったのかもな。 『機関』つったか?」 ライラ:「……何故、その名を?」 『機関』って単語、共通パートで出てましたっけ(素) クフィル:戦闘の時に出てたよぅ(笑) GM:なんか死ぬ間際そんな事をもらしたね(笑) 襲った二人が(笑) ライラ:あぁ、そういえば! 「『機関』で思い当たる節があるのですが、意見を述べても宜しいでしょうか」 これでよし! GM(レイル):「勿論、いいさ。何か知ってるなら僕達は聞きたいよ、ライラ」 ライラ:「わたしが200年の眠りにつく以前のことですが 『機関』を名乗る白、赤、黒のコートをまとった集団と相対したことがあります。 当時のマスターの弁を借りるならば、『星蝕による世界の滅びを望む者』 『複雑化した世界にリセットをかける者』だ、と。因みにですが、先にレトの丘で戦闘となった相手の 服装と先だって相対した集団の服装関して、いくらかの類似点が散見されました。 もし彼らもわたしと同じく200年の時を何らかの手段で超えたのだとすれば 世界を焼くのに星蝕ではなく戦火を用いる可能性は否めないのではないか、と」 台詞なげー(笑) GM(レイル):「……その話しが、本当だとすると…確かに、その可能性はある」 クフィル:「…仮に今回の件が『機関』の仕業だとして、だ。 王家の指輪を摩り替える事が可能だったか?」 GM(レイル):「あの場にいたのは僕とフィル…ベテルギウス様と宰相と光輝五星のみ…」 クフィル:「王国に『機関』の協力者ないし内通者がいる事になるな」 GM(レイル):「…そしてそれは、あの場にいた“誰か”」 ライラ:「アルコンの群れの中でひと演説打つような輩でしたので、何をしでかすとも限りませんが」 なんせ事情を知らないので、的外れなことも言ったりだとか。(そもそも全部的外れとか言っちゃ嫌) 脳裏によぎるのは宰相ヴィクトルの去り際の言葉。 「和平条約上手く行くといいですね、殿下。最も……」 「上手くいけば、ですけどね」 それが決め手になるとは言わない、が。 その発言がこの状況を望んでいたようにも思える。 そうクフィルは心の中で呟く。 GM(レイル):「『機関』。どうやら、今回の全ては仕組まれていたようだね…。 そいつらの陰謀によって」 ―――今、陰謀の影が舞台に上がろうとしていた。 |