第十章「帝都エンブレル」
◆幕間シーン 〜帝都エンブレル〜
―――レトの丘での謎の黒いコートの人物達の襲撃より数日。
途中の街でイーグルとも無事に合流を果たし、その後アスタロトの案内の元
クフィル達はラヴァード帝国の帝都エンブレルに辿りついた。
帝都はベルシェルス大陸の中でも最大の都市でもあり文明が発達した都市でもある。
賑わいや人の多さは今までの都市とは比較にならなかった。
なによりも街を入ってすぐに分かるほど、帝都の印でもある帝城の大きさはかなりの物だった。
何にしても一向は当初の予定通り、無事に帝都まで来る事が出来た。

GM(レイル):「時間はかかったけど、無事ここまで来れたね。
ありがとう、アスタロトさん。貴方のおかげですよ」
着いた早々にレイルはそうアスタロトへ礼を。

クフィル:「だな、腕もいいし可愛いし。王国に欲しいくらいだぜ」

アスタロト:「い、いえ…皆さんのご協力がなければ。ですが、何とか帝都にまで到着して
ひとまず安心です。ありがとうございます」
と言って、照れつつ頭を下げます。

GM(イーグル):「礼を言うのはこちらのほうですよ。アスタロトさん。
さて、それで殿下、どうします?もう帝城の方へ向かいますか?」

クフィル:「まだ時間があんなら俺は市を見ようと思う。
市を見りゃその国を治めてる者の人となりが判るからな」

GM(イーグル):「そうですか。了解です。
ならオレはちょっと調べ物がありますので、ここで一旦別れますね。
また後で城の方で合流しましょう」

クフィル:「土産か?(ニヤニヤ」

GM(イーグル):「それも含めて色々ですよ。
それじゃあ、レイルにアスタロトさん、それにライラさんも殿下の事を頼みましたね」
そう言ってイーグルは蒼い羽を散らして、その場より離れて行った。

クフィル:「あの野郎…まるで俺を考え無しの問題児みてぇに言いやがって…(ビキビキ」

GM(ユニ):「それでフィル、とりあえずどこを見ていくの?私は付き合うよ〜」

アスタロト:「行きたい店などがありましたら、私がご案内します。
遠慮なくおっしゃってください」

クフィル:「まぁ歩きながら見て回ろうぜ。アストのお勧めの店とかでもいいしな」
ウキウキしながら早速歩いていきます。

GM:歩き回って気づいたのは街の人々は皆、活気に満ちているし
それぞれの役割をきちんと果たしている。
統治はほぼ完全なほど行き届いているようであり少なくともこの国を治める皇帝
そしてその皇帝の補佐達は有能であることは印象付けられる。

フィル:「〜〜♪」
鼻唄口ずさみつつ色々と物色開始☆ それにしてもこの男ノリノリである。

GM:店も多く並んでいる雑貨・武器・食事・お土産。
さすが帝都だけあって欲しいものはほぼある状態だ。

ライラ:レイルの半歩左後ろを追随

GM(レイル):「…はは、ライラは何か欲しいものとか無いのかな?」
少し振り返ってそんな事を聞く。

ライラ:「いいえ(negative)、特には。わたしは特にそういった欲求をプログラムされて居りませんので」
取りつく島も御座いません(´・ω・`)

GM(レイル):「それもそうか。う〜ん、じゃあ、もしも何か欲しいものがあったら
その時は僕に言っていいからね」とライラへと返す。

クフィル:「お、これいいな」
何か『帝都』とか描いた提灯らしき物を持ってはしゃいでます。

アスタロト:なぜ提灯(笑)

GM(ユニ):「変な物だね〜。フィルってそういうの好きなの?」

クフィル:「ふふふ…この格好良さが判らぬとは御主もまだまだ未熟よのぅ」
持ち手に『帝都』とか描いた木刀をガサゴソ。

GM(ユニ):「あはは、フィルの趣味ってちょっと変わってるね〜」

クフィル:「ユニは何か欲しい物ないのか?お兄さんに言ってみ?」

GM(ユニ):「私は特には…あ、でもリボンが欲しいかな。
今してるのがちょっとボロボロになってきたから」

クフィル:「ふむ…リボンリボン…。アストは良い店知らないか?」

アスタロト:「それでしたら、この通りのすぐ近くにありますよ。
私もときどき行くのですが、きっとユニさんにも似合うと思います」

GM(ユニ):「あ、本当!うん、じゃあ、是非そこをお願いするよ!
ありがとう!アスタロトちゃん!」

アスタロト:ではでは、一行を先導してその店に向かいます〜

GM:では、そんなこんなでアスタロトの案内でその店へと向かい、無事リボンを買ってもらうユニ。
「わ〜い!ありがとう!フィルにアスタロトちゃん♪」と、すっかりご機嫌なユニ。

クフィル:「動くなよ〜?」
シュルシュルとユニの髪を解いて結びなおして上げましょう。

GM(ユニ):「あはは、わざわざありがとう。フィル」

クフィル:「いえいえ、美しいお嬢さんに尽くすのは男の義務でございますよ」
おどけ気味に(笑)

GM:そして、そんな三人と少し離れたところにいるレイルとライラ。
「そうだ、ライラ。これ、君の役に立つかどうか分からないけど
そのさっき買っておいたから受け取ってもらえないかな?」
と言ってレイルは不思議な色を放つ綺麗な結晶をライラの方へ。

ライラ:小首をかしげつつ、「お心遣い、痛み入ります」
などと言って受け取るわけですが、これなんでしょうかGM。

GM:幸運の宝石ですね(笑)

幸運の欠片 種別:道具 価格:100R
説明:戦闘中のマイナー行動で使用する事によって使用者はFPを1点入手する。

GM:レイルさんからの贈り物です。アイテム欄に書き込みしていいですから。

ライラ:「『幸運の欠片』、ですか。随分と高額でしたでしょうに。
わたしが頂いてしまって、構わないのでしょうか?」
成分走査の結果、そう判明したことにしよう(笑)

GM(レイル):「構わないよ。今の僕にはそれくらいしか君にしてあげられないから。
あ、でも、もし迷惑とかだったら無理にはいいからね」

ライラ:「いいえ。有難う御座います。有難く使わせていただきます」
えー、前回の反省を生かして「ホホエミ回路」が構築されましたので微笑してしまいこみます。
 
GM:それは素晴らしいね(笑) 「ホホエミ回路」(笑)
では君の微笑みを見て、レイルも微笑みを返す。

ライラ:経験を積むとどんどん回路が成長して表情豊かになるぞ!(何の宣伝だよ)

注)エスペランサーはエロゲではありません。

GM(ユニ):「あ、フィル。そろそろ帝城の方に行った方じゃいいんじゃないかな?
もう結構時間過ぎちゃったみたいだし」

クフィル:「んじゃ、行くとするか。ここまで来て遅刻しましたじゃ話しになんねーしな」

GM(ユニ):「えっと。それじゃあ私はフィル達の用件が終わるまでここにいるから。
気づいてると思うけど、私ちょっと…帝国の一部の人たちに狙われてるから」
たははと言った感じでそんな事を言うユニ。

クフィル:「おぅ、ちゃんといい子にして待ってろよ?」

GM(ユニ):「勿論。フィル達も頑張ってね!」

アスタロト:「ユニさん、くれぐれもお気をつけて。では、帝城の方へご案内しますね」

GM:では君達はユニのエールを背に
アスタロトの案内の元、帝城へと向かう。

そこでクフィル達の本当の物語が始まりを迎える事をまだ、知らずにいた――。


◆ミドルシーン1 〜和平条約の締結〜
ラヴァード帝国・帝城。そこは荘厳な場所であった。
クフィル達はアスタロトの案内の元、真っ直ぐ皇帝の間へと向かった。
途中に存在する兵士や城の創り、そのどれも妥協無く行き届いた完璧な場所、その最深部。
皇帝の間の扉を開き――クフィル達はその場所へと立った。
広々とした空間に広がるは威厳と秩序の双曲。
そして、そこにはクフィル達を出迎えるように六人の人物が立っていた。

GM(レクトル):「ようこそ、ヴァーレンハイト王国の王子クフィル。
歓迎しよう。私はラヴァード帝国の第一皇子にして“七将王”の統括
レクトル=へルアー=ラヴァードだ」
そう中心に立つ威厳と尊厳に満ちた青年が真っ直ぐ君の前に立ち挨拶をする。

クフィル:黒地に王国の貴色である紫をあしらった式典用の衣。
其を身に纏い、優雅な動作で男の前へと歩む。
「お初にお目にかかる、皇子レクトル。ヴァーレンハイトが第二王子
クフィル=フォン=アレキサンドロスだ。英雄騎士の噂は王国にも届いている
貴殿と共にこの日を迎えられた事を光栄に思う」
悠然と場の空気に呑まれる事無く、威風堂々と名乗り返そう。

レクトル:「ありがとう。私も君が直に来てくれて嬉しく思う。
我が国と貴公の国の和平条約、私達の手で果たそう」
そう君へ手を差し出す。

クフィル:「これからは良き友として、共に民の笑顔の為に尽力していこう」
同じく微笑み、差し出された手を握る。

GM:そして握手が終わり、レクトルはアスタロトの方までゆっくり歩き、君の前へと立つ。
「アスタロトもご苦労だった。お前のおかげで無事条約締結が行なえる。
誇りを持っていいぞ、アスタロト」

アスタロト:「御言葉、在り難く拝謁します」
帝国の作法にのっとり、うやうやしく一礼します。

GM(レクトル):「…それと…お前が無事で、安心したぞ」

アスタロト:「……あっ、ありがとうございます…!」

GM:君の言葉を受け、背を向けたレクトルは奥の皇帝が座する王座の隣へと向かった。

“英雄騎士”レクトル=ヘルアー=ラヴァード
七将王の統括にして帝国の第一皇子。
武人としても英雄としても名高い人物であり、
現在このレクトルに匹敵する英雄は大陸には存在しないとも言われる。
2年前のデミウルゴスの粛清においてもその活躍は帝国・王国両方に轟いている。

GM:その名に恥じない堂々とした男。、レクトル。
それがクフィルやライラ、レイル全員が受けた第一印象。
そして君達の前に蒼い髪の壮年の人物が立ち礼をする。
「長旅本当にご苦労様でした。それでは早速条約締結のために
クフィル様は我が皇帝の前に他の方々はその場にて待機をお願いします。
アスタロトも、もうしばらくお付き合いをお願いしよう」

アスタロト:「了解いたしました」
カール
“賢王”カール=フォン=フェルナルド
帝国最高の賢者。帝国における戦の戦術・戦略を考える人物でもあり内政に関しても深く関わる。
帝国と皇帝に対する忠義は厚く先代の皇帝の時代より帝国に仕えてきた七将王古参の人物。

GM(カール):「それでは、クフィル王子。こちらへ」
カールは君を案内するように皇帝の王座の方へとゆっくりと歩いていく。

クフィル:では、その後を付いていこう。

GM:君が歩いて行く時、その道筋の途中にいた残りの四人。
その中の一人に君は視線を動かした。
それもそのはず、その人物は以前王国でユニを追って君と斬りあった人物。
「…この度はわざわざ帝都までようこそ、王子クフィル」

“三腕剣”ガゼル=フォン=サレノス
代々、皇帝守護の最強騎士・七将王となるべく生まれた帝国貴族サレノス家の現当主。
帝国に対する忠誠は“賢王”カールと並んで七将王の中で随一。
また騎士として誇りも兼ね備え、敵に対する敬意の礼も持つ。

クフィル:「…“三腕剣”ガゼル=フォン=サレノス卿か。次は剣ではなく茶を交わしたいものだな」
と彼にのみ聞こえる程度の声で。

GM(ガゼル):「…そうですね。それも悪くは無い」
そして、君が去った後でガゼルの隣に居る男、赤いコートを着た人物がくつくつと面白そうに笑う。
「あれがお前に傷をつけた男か?はぁん、なるほど、確かにやりそうな面してるなぁ。
くっくっくっ、残念だぜ…ここが戦場なら真っ先にあいつに斬りかかってるのによ」
ガイアス
“戦場の獅子”ガイアス=ブレガー
傭兵出身の将王。元は戦場を暴れまわっていた戦闘狂であったが
その比類なき力、飽くなき闘争本能によって帝国の騎士へと成り上がり現在の地位を獲得する。
戦いを好むその性質は常人のそれを遥かに凌駕している。

クフィル:「…俺もアンタみたいな奴は嫌いじゃないぜ?」
とガイアスの方を見てニヤリと笑う。

GM(ガイアス):「……はっ」
君のその台詞にガイアスは獰猛そうな笑みを浮かべ笑う。
と、そんなガイアスに対して隣りに立つ一人の少女、黒服を身に纏い腰には二挺の拳銃を下げた
少女と言っていい年齢のぺガススの女の子が呆れたように声をかける。
「…ガイアス。アンタって本当に下品。この場くらいは少し静かにしたらどう?
アンタも反応してないで、さっさと歩きなさいよ〜」
と隣りにいるガイアスに続き、歩くクフィルへそんな言葉をかけるは七将王の一人フィー。

“銃姫”フィリアン=フォン=カルステラーノ
名門ある帝国貴族のお嬢様であり、その銃の腕は帝国随一。
昨年までは連続5年の射撃成績を残していたが、今年に入ってアスタロトにその記録を抜かれ
以来しつこいまでにアスタロトにちょっかいを出す日々を繰り返す。
レクトル様ラブで有名だがクールで冷徹な魅力のユリウス様にも密かにラブ。ようするにミーハry
 
GM(ブルーメ):「…フィー。貴方も少し静かにした方がいいですよ。
これから帝国と王国両国に取って重要な条約が始まるのですから」
フィーの隣にいる涼しい顔して立つ美少年がそう軽く戒めるように言葉をかける。
 
“四季の華”ブルーメ
近年、七将王の一人として認められた若干17歳の天才剣士。
2年前に帝都に来て以来瞬く間にその腕を開花し、将王の座についた最短記録を持つ。
しかし、その生い立ちは謎に包まれており、七将王の中でも独自の行動を取ることが多い。
 
GM:この場には帝国最強の七将王、その六人が整列していた。
しかし、ただ一人だけ、この場に存在していない将王もいた。
それは名前のみが伝わっている七将王最後の一人にして謎の人物“処刑人”アーグスト=ミュラー。
だが、それでも条約の締結を行なうには十分すぎるほどの壮観な人物達が揃っている。
そしてクフィル。君はカールの案内により今、ラヴァード帝国の皇帝サイス二世の前に立っている。
40半ばを迎えた人物だが、その瞳に宿る強い意志は
君の父・ベテルギウス同様に王の資質を持つ人物でもあった。
「よくぞ来てくれた、王子クフィルよ。まずは挨拶をさせてくれ。余がこの帝国の皇帝サイス二世だ」

クフィル:「ヴァーレンハイト第二王子クフィル=フォン=アレキサンドロス。本日は永きに続いた争いが 終わり、両国が手を取り合い平和へと向かう記念すべき日。立ち会えたことを誇りに思います」
静かに一礼をする。

GM(サイス二世):「はは、そう堅苦しい挨拶はしなくとも良い。
今回の和平は余だけでなく、貴公の父・ベテルギウス殿のおかげでもある。
そして、その息子がわざわざ来てくれたこれだけでも十分に余は嬉しく思っている」

クフィル:「ありがたき御言葉感謝いたします」

GM(サイス二世):「では、和平の証を見せてもらえるか。王子クフィルよ」

クフィル:「こちらに御座います」
宰相より手渡された和平の証を取り出しましょう。

GM:ではそれを受け取る皇帝サイス二世。
そしてその和平の証が入った箱から出てきたのは一つの指輪。
そう、それはヴァーレンハイト王国に代々伝わる伝承の指輪。王国の建国に深く関わる代物。
「これは…確か」 それを理解し、深く頷くサイス二世。
「ヴァーレンハイト王国の和平への誓いをこの指輪を持って我が帝国は受け入れよう。
そして我が帝国からも同様の信頼の証を貴国へ進呈する」

「これで、和平は締結だ。ありがとう。王子クフィル――」

その皇帝の宣言と共に今、この場に長きに渡る帝国と王国の和平が成立した。

GM(サイス二世):「これからは両国とも手を取り合い
平和と繁栄を誓い合おう。まずは両国の文化の受け入れだな。
それについては後々の会議でゆっくりと話そうか」
そう笑いながら話すサイス二世。

そして、サイス二世はクフィルより受け取った指輪をそっと指にはめた。その瞬間。

「――が……あがああああああああああああああああああああッッ?!!!!!」
 
サイス二世の体に異変が、起こった。
指輪をした瞬間、彼の体はまるで何かに汚染されるように暗くなり始める。

そして――

『ご、がああああああああああッ!!ああああああああッッ!!!!』

皇帝は“人為らざるもの”へと変貌した。
そう、この世界における異形の魔物――アルコンへと成り果てた。

クフィル:「陛下!?」

アスタロト:「陛下……?!これは…一体どういうことです?!」

GM(皇帝アルコン):『ぐあああ!!がああああ!!!』
それは醜い黒い形の化け物。完全に正気を失い狂い始める皇帝アルコン。
困惑するこの場に居る全員。

だが、その刹那。この皇帝アルコンは声もなく、一刀にして切り裂かれた。

“ずばああああああん!!”

「――――ッ!」

ライラ:なんと!?

GM:それはまさに見事としか言いようの無い一刀両断の剣。
剣を放ったのは――“英雄騎士”レクトル。
 「……なるほど」
レクトルはすでに化け物となった皇帝の手より指輪を拾う。
その指輪は黒いオーラを放ち、レクトルの手の中で消滅していった。
「――偽物だ。これは『星触』によって構成された人体のイデアを汚染する物体だ」

アスタロト:「そんな……」

クフィル:「…馬鹿な」

GM(レクトル):「この指輪をした人物はイデアを侵され、アルコンとなる」
そしてレクトルは手に持った剣をそのままクフィルの方へと向ける。
「王子クフィル。いや、ヴァーレンハイト王国よ――」

ライラ:兵器管制系を戦闘起動。万が一に備えておきます。

GM(レクトル):「貴様達は和平条約を利用し、我が国の皇帝暗殺を企てた
これは即ち我が国への戦争行為」

「もはや貴様達との和平の席は無い。
裏切りの国へは制裁を受けてもらうッ!!!」
 
それは迷いの無い帝国第一皇子の宣言。

クフィル:「待って頂こう皇子レクトル!」
ならばその眼を真っ直ぐに見つめ…。
確かに今此処で起きた事は紛れも無い事実だ、しかしこれは王国の意思では無い!」
己が喉元へと向けられた剣先を恐れもせず、レクトルへと言葉を紡ぐ。

GM(レクトル):「…仮にそうだとして果たして我が国の何人が信じると思う。
敵国の王子が現れ、その者が持った指輪をした瞬間、我が国の皇帝は死んだ。
それが王国の意志でないと。それに…」
言ってレクトルはこの場に揃っている帝国の精鋭騎士の表情を確認し言葉を続ける。
「オレを説得したとしても、この場に居る他の者は納得しないだろう」

アスタロト:レクトルの言葉にうなずき、ゆっくりと銃を抜く。

GM:そう、それはこの場に居る他の七将王達とアスタロト。
カールもガイアスもガゼルもフィーもブルーメも、皆すでに殺気を放ち剣を抜いている。

クフィル:「口惜しいが証拠も無い。こちらが何を言っても無駄だろう」

アスタロト:「クフィル皇子…残念です。あなたに銃を向けることになるだなんて」

クフィル:「…アスト。ちょっと悲しいけど仕方ねぇよ」
アストの方を向き寂しげに微笑む。

GM(レクトル):「…この場は拘束させてもらうぞ、王子クフィル。
そしてそちらにいる二人も大人しくして頂こう」
レイルとライラを指して。

ライラ:目でレイルに問いかけます。どうしますか?と。
戦闘始まっても、1ラウンドくらいなら稼ぎますけど。

GM(レイル):「…いや、ライラ。ここは大人しくしておいたほうが賢明だ。
それにここで君を失ったら、僕はきっとこの先、後悔するから」
とレイルはライラの行動を制止するように。

クフィル:「レクトル、あの2人は関係無い。尋問なら俺が居れば事足りるはずだ」

アスタロト:「そういう訳には行かないでしょう…王子。これは『国』と『国』との問題。
あなた一人を抑えればそれで済む、というものではないのです」

GM(レクトル):「クフィル。その意見は取り入れたい所だが、アスタロトの言う通り
残念ながらそうはいかない。安心しろ、あの二人に傷はつけないと約束しよう」
アスタロトの発言に頷くようにレクトルが言う。

クフィル:「アンタの言葉を信じよう。レイ、ライラ大人しくしてろよ」

GM(レイル):「…ああ、分かっているよ。
…すまない、ライラ。君をこんな事に巻き込んで…」

ライラ:「(仰せのままに)」
と目で言います。ライラの場合って、そう言えば文字通り「目は口ほどに物を言う」んで。

GM:なるほど。さすが(笑)

ライラ:脱出の算段に最適!

GM:では、クフィル・レイル・ライラ、三人はこの場にて拘束を受け牢へと運ばれる事となります。

そして、ここに帝国による王国への宣戦布告は始まった。

 
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