第七章「目覚めと出会い」
GM:ここで更にちょっと幕間シーンがはいります(笑)
NPC同士の掛け合いなので皆さんは見ているだけでいいですので。

◆幕間シーン 〜蒼翼と天恵〜
「よぉ、ナナリア。出発の準備出来たのか」

ナナリアの部屋に入るなりイーグルはそう彼女に声を掛ける。

「大体は…。あ〜ぁ、まだ研究途中の実験があったのに…」

そうブツブツ言うナナリアの頭へイーグルはぽんっと静かに手を置く。

「そう言うだろうと思ったぜ。殿下の案内役、ついさっきオレが代わってきてやったぜ」

「へ、いいの?イーグル」

その言葉には驚きを隠せずにナナリアは聞き返す。

「帝国領には和平の架け橋となる殿下を狙う危険分子が存在する。
それだけじゃなくアルコン共もうじゃうじゃいるって情報があるしな。
現状で帝国内の情報に一番精通してるのはオレだし、ここはオレに任せておけよ」

間を置きイーグルは更にナナリアへもう一つの理由を言う。

「それにお前に何かあったら後でオレが後悔する」

そんなイーグルの言葉を聞いて、少し照れるナナリアだが。

「…分かったよ。じゃあ、イーグルに任せるよ」

「ああ、任せておけ」

ナナリアの言葉を受けイーグルは微笑みを浮べる。

「……あ、あのさ…その…き、気をつけてね…イーグル」

ぼそりと呟き、それを耳にしたイーグルは了解と言わんばかりに手を振る。

「ああ、お土産に向こうさんで古代の文献が記された書物とか情報とか持ってきてやるから。
期待しててくれ」

そう言ってイーグルは部屋を後にする。
後に残ったナナリアは少しだけ頬を赤らめていた。

◆幕間シーン終了

GM:ここで次のシーンですけど、次のシーンはGMシーンになるので
これも続けて見ているだけでOKですので、どうぞよろしくです〜(笑)

◆GMシーン 〜エトワール機関〜
そこは闇よりも更に深い深淵の間。

そしてその深淵の中で光り輝くように純白の席が5つ。
その純白の席に従うように血の如く紅い真紅で彩られた席が12存在していた。

しかし実際にその純白の席に座っているのは純白の制服を着た2人という人数であり
真紅の席に座る者達も血のような紅蓮の制服を着た7人のみであった。
他の席は空白であり、そこからは気配も何も感じない。
文字通り、席に座していた存在が死している事が気配で窺える。

純白の席に座る者「報告は聞いたよ、和平会談か」

真紅の席に座る者「いかが致しますか?やはり会談の邪魔を…」

真紅の席に座る者2「待てや。会談については0様からすでに指示が来てるんやろ?
それならもう一つの問題に目を向けた方がええやろう」

真紅の席に座る者3「もう一つの問題…ああ、例の“欠片”の反応があったことだね」

その“欠片”というキーワードにその場にいた全員に緊張が走る。

真紅の席に座る者4「何処で観測されたのか、今どこにあるのか検討はついているのか?」

真紅の席に座る者5「僭越ながら、これは私の推測ですが…」

その瞬間、この深淵の間に一つのビジョンが浮かび上がる。
そのビジョンに移る人物。
それは――クフィルとレイルの二人。

クフィル:ん?(笑)

ライラ:パパラッチされていたようですね。

真紅の席に座る者5「恐らく、この二人のどちらかが
有している可能性が高いと、思われます。はい…」

真紅の席に座る者6「…確か一方はヴァーレンハイトの王子で和平の架け橋だったな。
それならば丁度いいのではないか?」

その言葉、この場にいる全員が頷く。

クフィル:待てや(笑)

真紅の席に座る者7「では、我ら機関の決定は決まりましたね」

静かに真紅の席に座る7人が純白の席に座る2人を見る。そして――

純白の席に座る者「機関の決定は下った。
クフィル・レイル。この両名を抹殺せよ。“欠片”が発見された場合は即座に回収。いいね?」

その純白の席に座る者の言葉に全ての者が賛同する。

ライラ:なんか大変なことがハジマタ…。

アスタロト:これは鉢合わせる!

クフィル:アストー!ライラー!助けてー!!(笑)

真紅の席に座る者2「そういや、連中は国境のレトの丘に向かってるらしいな。
ならそこに称号無しを3人送れば十分やろ」

真紅の席に座る者4「…なら称号無しの11、15、16でいいだろう。
念のためにオレが偵察に赴こう」

そう言って真紅の席に座る一人が立ち上がる。

真紅の席に座る者2「レトの丘か…そういや思い出すなぁ…あの丘…」

そう言って奇妙な言葉を使う男は自らの顔を触る。
そこにすさまじい十字の傷跡が刻まれていた。

真紅の席に座る者2「思えば…あのマシーナリーが後にも先にも
ワイの顔に傷をつけた初めての奴やったなぁ。
決着をつけられなかったのが…まぁ残念やったけどな…」

純白の席に座る者「いずれにしろ、決定は下ったね」

「我らエトワール機関の決定がな」

そうして深淵の会議は幕を閉じた。

◆GMシーン終了

GM:と言う事で、次はお待たせしました!
全員の合流シーンです〜!(笑)

ライラ:わー

アスタロト:おお!いよいよですね!

GM:では行きますね〜!

◆PC3オープニング2 〜目覚めと出会い〜
GM:クフィルはレイル、イーグル、そしてユニと共に国境のレトの丘まで辿りついた。
ユニは君と一緒に来ることは軽く承諾したが
自分に関することはなぜか言おうとはしなかった。

GM(ユニ):「…ごめんね、フィル。でもいつか必ず言うからそれで今は許してね」

クフィル:「気にすんな。誰だって言えない秘密の一つくらいあるさ」
ポンポンと頭を撫でる。(スリーサイズは?)

GM(ユニ):(あはは、秘密ー♪)

アスタロト:スリーサイズ(笑)

ライラ:しまった、ライラのスリーサイズ決めてない。

GM:と君達が国境のレトの丘に差し掛かった時。
丘にはすでに帝国からの使者が立っていた。それはアスタロト。

クフィル:「お、可愛い子発見」

GM(レイル):「あ、もう帝国からの使者が来てるんだね」

アスタロト:「お待ちしておりました。
私はラヴァード帝国七将王レクトル補佐、アスタロトと申します。
今から皆様を帝国まで送り届けさせていただきます」
と言ってぺこりと頭を下げます。

GM:クフィル、レイル、イーグル、ユニ。
全員がアスタロトの前まで近づき、アスタロトからの挨拶を受ける。
「こちらこそよろしく。僕はレイル=ディラス。こちらのフィル殿下の騎士です」
とレイルも丁寧にアスタロトへ挨拶を返す。

クフィル:「ご丁寧にどうも。俺はクフィル、フィルでいい。
ヴァーレンハイト王国第二王子だ。今回和平を結べた事を嬉しく思う」

GM(ユニ):「あ、私はユニ!よろしくね、アスタロトちゃん!」

アスタロト:「よろしく…お願いいたします。
しかし、このたびの和平に当たって、まさかクフィル王子のような方が直々にいらっしゃるとは…」

クフィル:「それだけこの和平を王国は喜んでるのさ。勿論俺個人としても、な」
そう言って右手を差し出し握手を求めるぞ(笑)

アスタロト:「何事もなきよう、私も護衛として全力を尽くしますが、
未だ緊張の時勢です。くれぐれも、お気をつけください」
そう言い、握手に応じます。

クフィル:「そんな堅苦しくしなくてもいいって。道中仲良くいこうぜ。
今までは敵国だったかもしんねーけどよ。
今は手を取り合って共に平和に向かおうとしてんだしな」

GM(レイル):「そうですよ。もう僕達はもう仲間同士ですから」
:
アスタロト:「い、いえ、ですが……それなら、なおさら…。
私は一介の補佐役、無礼な口聞きをする訳にはいかないのです。
和平を望むのは私も同じですが、その…」
と、恥ずかしそうに語尾を濁すアスタロト。

クフィル:「ま、取りあえず帝都に向かおうぜ。立ち話もなんだしな」

アスタロト:「はい、了解しました。安全な路はこちらです」

GM(レイル):「そうだね。追々打ち解けあうものはあるしね。
それにしても、このレトの丘は随分と見晴らしがいいですね」

そう言ってレイルがアスタロトの案内の通りレトの丘の中心を通り帝国領に入った瞬間だった。

“こおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!”

GM(レイル):「?!な、なんだ!」
レイルの足元より突如、輝く光が発生した!

クフィル:「ん?」

アスタロト:「お下がり下さい!」

GM:それに少し慌てたレイルは一歩下がる。

クフィル:「おー何だ何だ?」
その光の方へスタスタと近づいていきます。

アスタロト:「ちょ、ちょっと!」

ライラ:っちょ殿下(笑)

GM:発生するこの光はイデアの光なのだろうか?とても澄み切った美しい光だ。
やがてこの光が全て収まった瞬間。地面より一つのカプセルが『ごおんっ!!』と現れる。
それは今の時代とは少し違う形のカプセル。人一人が収まるほどの大きさの物だ。
そしてレイルは自分の前に突如現れたカプセルに驚いた様子だ。
「な、なんだろう。これ…?」

クフィル:「…何だこりゃ」
ツンツンと触ってみる。

GM:しかし反応は無い。
「フィル。むやみにこういうのに触らない、もし危険があったらどうするんだよ」
とレイルが君へ注意をかける。

クフィル:「そんときゃお前が護ってくれるんだろ?」

アスタロト:「お待ち下さい!…ここは私に確認させてください」

GM(レイル):「あ、アスタロトさんも!こ、ここは僕が確認しますから」
そう言ってレイルがカプセルに触れた瞬間。

“こおおおおおぉぉぉん!!”

GM:再び光が発生した。そしてその光の発生に同調するように――…。

カプセルの扉がゆっくり――開いた。

『――いつか、お前が目覚めた時。その時が平和な世であることを祈るよ。
そしてもし、私と同じ志を私と同じ願いを持つ者がいたら、その者の力となってあげてくれ――』

それが君が、ライラが聞いた主の最後の言葉。

GM:その言葉を聞いてから何年。いや何百年だろう。君の意識は闇の中だった。
だが不意にそんな意識に光が入った。
君は―――ライラ、君は瞳をゆっくり開く。
目の前には君を見て驚く人物達が数人存在した。だが、君はその中の一人を見て驚く。
その人物の姿、靡く金色の髪、蒼い瞳、柔らかな雰囲気を放つその外見。
いま、君の目の前に存在する人物、レイルは彼はかつて君が仕えた主
ヒルデベルトと瓜二つの姿をしていたのだから。

ライラ:「マス、ター……? ご無事だったので……?」
呆けたような調子で言おう。まだAIが現状を解決できていないんです。

GM(レイル):「…え?ま、マスターってぼ、僕?!」
君のその言葉に思わずうろたえた声を上げるレイル。

クフィル:「レイル…お前どんなプレイしてんだ…?」

GM(レイル):「ば、馬鹿言わないでくれよ、クフィル!僕はこの娘とは初対面だよ!」

クフィル:「いやまぁその辺の性癖は個人の趣味ではあるけどよ…」
ちょっとレイルから距離をおくぞー(笑)

GM(レイル):「ちょ!フィル!」
そう言いながらもレイルは改めて目の前の少女・ライラに目を向ける。

ライラ:脈拍、体温、発汗に若干の変動を確認。
対象、“レイル”の網膜走査;結果――不適。
「……失礼致しました、他人の空似だったようで」
腰を折って詫びる。

GM(レイル):「そっか。ううん、それならいいんだ」
君の言葉を受けレイルはそう優しく微笑み返す。

ライラ:システムメッセ英語にした自分を蹴り倒したい気分だよ!即興じゃ書けなかった!

GM:あれはあれでかっこいいから(笑)

アスタロト:「あなたは…一体?」
重大任務に差し支えては困るので、目の前の来訪者に問いかけます。

ライラ:「申し遅れました。私はアルヴァレス将軍付マシーナリー、ライラと申します」
きびきびとした調子で答える。瞳には軍属番号とか
形式番号が銀色の文字で投影されております。
【Version:Mauer OS ver2.99】とかなんとか。

GM:なんとか(笑)。カプセルより現れた謎の少女。
彼女はゆっくりとカプセルより大地に降り立つ。
そして名をライラと名乗った。

クフィル:「こりゃ夢かなぁ…」
とか何とか言いながらイーグルの頬をつねる。

GM(イーグル):「痛たたた、ちょ、殿下!それはオレのほっぺですよ!」

クフィル:「だからやってんだって」

GM:そうして君達は出会った。
この出会いが後にこの世界の運命を大きく変える出会いであった事を
この時点では君達は知らなかった。

――物語は始まる。
今、この瞬間より、星の伝承記の物語が。

 
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