第三章「常闇の記憶」
◆PC3オープニング1 〜常闇の記憶〜
ライラ:あー今更ながらに緊張してきた…。皆しっかりツッコんでいってね!

200年前――。
そこは大地が腐り、あらゆる生き物が死滅し破滅が訪れようとしていた時代だった。

『星触』

突如として現れた世界を喰らう闇。
星触はその時代のあらゆる大陸を飲み込んでいった。

それだけではない、この星触に侵され魂の根源たるイデアを汚染された生物、獣、人間…。
それらはアルコン(侵種)と呼ばれるこの世為らざる化け物へと変貌した。
アルコンの行動原理は星触と同じ全てを喰らう事。
そこに理性や感情、意識などは一切無い。ただ喰らう。それだけ。

だが世界の希望すべてが死んだわけではなかった。

この時代に降臨した世界最後の神・星王イシュタルは
この星触を打ち滅ぼすべく自らの眷族を生み出した。

それが『神人・デミウルゴス』

彼らのイデアは星王の力により神の領域へと進化した者達。
彼らデミウルゴスと共に星王イシュタルは星触を滅ぼすべく戦いを続けた。

これが後に言う――『星触戦役』であった。

◆   ◆   ◆

GM:そして今、この地で星触とアルコン達を滅ぼすべく
戦いを繰り広げている一人のデミウルゴスと彼に付き従う一人の少女…否
マシーナリーの姿があった。
星触を滅ぼすべく生み出された最高のマシーナリー・ライラ=マウアーの姿が。

GM(アルコン):『があああああああぁぁぁぁぁぁ!!!』
咆哮をあげるアルコン。だがそのアルコンの背後にはライラの姿――

ライラ:【text:target lock】
【Command: SHIELD BASH】
少女の瞳に光が躍り、少女はその左の腕に構えた盾を渾身の力で、
眼前のアルコンめがけて叩きつける。
銀の鎧まとうデミウルゴスをその歯牙にかけんとするアルコンを一撃で跳ね飛ばし、
少女は声高らかに謳った。
『アルヴァレス将軍に続け!』

GM:「おおー!!!」
君のその一撃と声は周りで戦っていた同士達の心に火を灯す。
各々鬨の声をあげ、剣を手にアルコン達を退ける。

GM(ヒルデベルト):「すなまいライラ、助かった。だがお前は怪我をしていないか?」
君のすぐ隣にて主は君に礼を言うと同時に君の身を心配する。

ライラ:「いいえ(negative).わたしに関する限り、一切の損害は認められません、マスター」
眉一つ動かさずに、機械的な調子で告げる。
「わたしなどより御身の心配を。わたしはいくらでも作ればいい。
ですが、マスターの御身体は換えが効きません」
注:ヒルデベルト相手にはのっけからデレ入ってます。そう見えるかどうかは別として。

クフィル:いいなぁデレ(笑)

GM(ヒルデベルト):「…そうだな。確かにお前の言う事は正論だな」
そうは言いつつもどこか寂しそうな表情を一瞬浮べるヒルデベルト。
「だが無理はするな。ライラ」
そう言い君の主は金色に輝く剣を抜く。
その金色の剣より放たれる黄金の光に触れた瞬間アルコン達は一瞬にして浄化をする。

GM(ヒルデベルト):「いくぞ、この戦いを乗り切れば星触へと至れる。
そこで一気にあれを砕くぞ!ライラ!」

ライラ:「仰せのままに、マスター」
少女は告げ、声を張った。機械の身ならではの大音声で、呼ばう
『総員へ。遠隔攻撃用意。目標、前方アルコン群! 将軍が進まれる! 道を切り開け!
―――放て!(Feuer)』
少女と主の後ろに控える友軍が、それぞれの手段で前方の敵を粉砕、掃討、射殺。途を、拓く。

GM(ヒルデベルト):「往くぞ!この世界を救うためにも!!」

ライラ:「yes, my master」

金色の剣を掲げるヒルデベルト。
そしてそれに続く君と仲間達。

そして星触戦役は最終局面を迎えた――。
天空に存在する暗闇。
闇よりも深い深淵――星触。

それをこんな眼前で見たのはここへ至った君達が始めてだったろう。

だからこそ、理解できていなかった。
あれがどんなに恐ろしい物なのか、を。

星触突入より――数時間。

わずか数時間で君と主と、主と同じ真紅の髪を持ったデミウルゴスの青年。
この三人を残し、仲間達は全て、全滅した。

◆   ◆   ◆

GM(ヒルデベルト):「……まさか…ここまで、とは…な…星蝕の力を甘くみていたようだ…」
ボロボロの身体を引きずるように君の主は黄金の剣を支えにゆっくり立ち上がる。

ライラ:「仕方がありません。参照すべきデータが他にありませんでした」
そう言いつつ肩を貸します。

GM(ヒルデベルト):「…確かにな……」
そう言いながらヒルデベルトは自分が持つ黄金の剣に目を落す。
「せめて…“欠片”が全て揃っていれば…いや、今更か…」

ライラ:「今ここでおめおめと引き返すようなことがあっては、
ここへ至るまでに倒れた戦友一千万の英霊に申し訳が立たない。違いますか?」

GM(ヒルデベルト):「――その通りだな。ライラ」
そう言ってヒルデベルトは君の支えから離れ立ち上がり剣を構える。

ライラ:「ご命令を、マスター。あなたの命のもとで在れば、
わたしは神であろうと殴り倒してご覧に入れましょう」
もし何かあれば主を支えられる位置を保ちながら、告げます。

GM(ヒルデベルト):「――ありがとう、ライラ」
そう言って主は君へ微笑んだ。
金の髪をゆらめかせ、優しい微笑みを――そう、最後に君に見せた。

「では、命令を下す。お前は――“凍結せよ”。ライラ」

それは主からの絶対強制命令コード。
強制的に君の意識を封印し、コールドモードへと変える暗号。

「マスター、それは……ッ!」

端正な表情を驚愕に歪ませてライラは反論しようとする、が…時すでに遅く。

【CAUTIONystem hacked by superior server】
主の言葉は絶対であり

【System:All actuater disconnected】
彼女の意志は、上位の命令権の前には蟷螂の斧も同然で

【text:Firewall control open】
ほんのささやかな抵抗は

【EMERGENCYS hacked】
情報の波にのまれ

【EMERg@e^^@;;,cebkebdgtq】
消えた。

《SYSTEM SCHLOs》  システムを強制終了
《DAS VERSIEGELN JETZT...》 現在、封印中・・・。

GM:そして君の身体はゆっくり崩れ落ちていく。
だが、倒れる君をヒルデベルトは優しく手に取り支える。
「すまない…だがライラ、分かってくれ…お前はさっき自分の代わりはいると言った。
けれどもそれは違うよ」
優しい感触に包まれ、君は消える意識の中で最後に主の声を聞いた。
「私に取ってお前の代わりなんて存在しない。
お前を護るのも、お前に施されているシステムが重要だからじゃない…。
ただお前だけは生きて欲しい、そんな私の勝手な願いなんだ」

「――いつか、お前が目覚めた時。その時が平和な世であることを祈るよ。
そして、もし私と同じ志を私と同じ願いを持つ者がいたら、その者の力となってあげてくれ――」

その主の言葉を最後にマウアーシリーズ最後の個体・ライラの意識は遮断された――。

「さようなら、ライラ。いつかまた再会しよう…」

◆   ◆   ◆

「ライラを頼む。あとは私が全ての決着をつける」

ヒルデベルトは傍らにいた真紅の髪の男へライラを預け、黄金の剣を手に取る。

「…私は構いませんが、貴方はよろしいのですか。
いくら貴方とその黄金の剣があっても欠片が全てない状態では不完全にすぎません。
それでは星触を滅ぼす事など……」

真紅の髪の男はライラを受け取とるが
これから目の前の男が為そうとしている行動全てに賛同しているわけではなかった。
同時に何かを考え込むようにその男は自分の胸の内に手をあて意を決したように口を開く。

「せめて私の――」

しかし、その次の言葉を続けることなく男の台詞はヒルデベルトにより遮られる。

「いや、貴方の“それ”は後の時代のために貴方が持っているべきだ。
全てが奪われてしまえば、それこそ終わりだ」

「……」

しばしの沈黙の後、真紅の髪の男はヒルデベルトへと言う。

「貴方はデミウルゴスでも英雄でもありません。大切な者を護ろうとしたただ一人の人間です」

その言葉を聞き、ヒルデベルトは笑顔を浮かべた。

「ありがとう――“友”よ」

その言葉を聞き、真紅の髪の男もまた笑顔を浮かべ
抱えたライラと共にその場より消える。

そして、ここに一つの歴史の幕は降りた―――


◆PC3オープニング1終了

クフィル:ライラのデレが可愛かった!はやく僕にもデレて下さい^^

ライラ:頑張ってフラグ立ててください(笑)

アスタロト:サボッテンダーさんのライラ、すごくかっこよかったです^^

ライラ:ありがとーございます!

GM:それでは!次はちょっと順番変わっちゃいますけど
PC2のアスタロトさんのOP2いいでしょうか〜?

アスタロト:あっ、私ですね。了解しました〜^^

◆PC2オープニング2 〜帝都での日々〜
“英雄騎士”レクトルに手を差し伸べられ帝都へと迎え入れられたアスタロト。
歳月はそれから2年が経とうとしていた。
君はレクトルの騎士補佐として今日もその銃の腕を磨く。
君は銃に関する才能があったのだろう、その腕は瞬く間に開花していった。

GM:そうして今日の訓練が過ぎ部屋へ戻ろうとした時、
廊下で君を待ち伏せしていた女の子に君は足をかけられそうになる。

クフィル:ガラスの仮面っすか?!(笑)

ライラ:おにゃのこ「あ〜ら、ごめんなさぁい、私、足が長いから引っ掛けちゃったのね。うふふふふ」
ですね、わかります

アスタロト:「わっ…な、なんでしょうか」

GM(黒髪の女の子):「あ〜れ、ごめんなさい〜。私ったらはしたない
つい足が滑ってしまったわ〜。ごめんなさいね、アスタロト〜」
そう全然謝ってる気配がなく謝るこの少女はここ最近、
君にしつこいくらいちょっかいを出す割と顔見知りの女の子。

アスタロト:ちょ(笑)そんなキャラなんですか(笑)
「いえ、別に平気ですので…」
あまり係わり合いになりたくないので、足早にその場を去ろうとするアスタロト。

GM:彼女の名前はフィリアン=フォン=カルステラーノ。通称フィー。
彼女は、君を拾った今の上官でもある『七将王』の統括レクトル同じ『七将王』の一人であり
別名“銃姫”と呼ばれる称号を持ち帝国七人の将軍の一人だ。
「待ちなさいよ。アンタ、最近ちょーと銃の腕がいいからって調子に乗ってない?」
そう言いながら何か突っかかって来るフィー(笑)

ライラ:…これはヤキモチに擬態した百合フラグ?

GM:あ、ちなみに君は先週この国で開催された射撃コンテストで一位を取ったんだが。
思えばそれ時から、このフィーのいじめ(?)が何かひどくなってきてる気がする。
ちなみにその時のコンテストではフィーは腹痛で欠席(笑)
フィー
アスタロト:「調子になんて、そんな…私なんてまだまだです…」
フィーのような人物に出会うのは、帝都に来てはじめてだった。
アスタロトは戸惑い、曖昧に語尾を濁して、そっとうつむく。

GM(フィー):「何よ、アンタって相変わらずうじうじして…。
じゃあ!アタシはそんな何でもないアンタに去年の私の記録を抜かれたって事なの!」
なんか更に突っかかってくるフィー(笑)
「そ、そもそも何でアンタなんかに私のレクトル様が良くするのか…(ぼそり)」

アスタロト:「そっ、そんなことは…、全く、ありませんよ。
レクトル様は公正な方ですし、何と言うか、ええと…あっ、それにほら、
コンテストと実戦は違うものですから!」
フィーの鋭い剣幕に押され、アスタロトはほとんどパニック状態だった。

GM(フィー):「…た、確かにレクトル様は公平よね…。
……それにそうね、アンタの言う通り、コンテストと実践は違うわね」

アスタロト:「あの、私今から、資料室に行きますので!で、では!」
全力で走ってこの場から逃げます(笑)

GM:なんか目を瞑って語りだすフィー。
すでにこの時、君は全力で廊下を走りこの場から消えていた。

「いいわ!なら今ここでアンタに対して勝負を申し込むわ!
どっちが真のこの国一番の銃使いか見せてあげ―――」

「……あ、あれ?」

「………アスタロト。次会ったら覚えてなさいよ…」ごごごごごっ
 
◆   ◆   ◆

GM:何とかかんとかフィーから逃れて資料室へと到着した君(笑)
そこはこの帝都にあって最大規模の資料室のため本やデータの数は数多い場所だった。

アスタロト:「よかった、まいた…。なんだか殺気みたいなものを感じますが」
謎の手紙を片手に、悠然と立ち並ぶ棚の間をすり抜けて、
アスタロトは部屋の奥へ奥へと進む。
「…まずは画像資料を探さないと…」

GM:君は時折ここに来ては両親から預かったその紙に書かれた謎の文面を解くべく資料を探す。
だが未だ、その文明を解き明かすヒントは見つかっていない。
今日もその手紙を片手に資料室を歩く君だったが、不意に君へ声を掛ける人物が現れる。
「…おや、そこにいるのはアスタロトか」
そう声をかけたのは威厳に満ちた一人の壮年。
それは『七将王』の一人にしてこの国の皇子達の教育係りも務めた“賢王”と呼ばれる人物。
カール=フォン=フェルナルド。この国一番の賢者としても知られる人物だった。
「調べ物でもあるのかい」

アスタロト:「はい、少し…。急ぐものではないのですが、今ひとつ糸口が掴めなくて…」
そう言って小さな手紙を広げる。

GM(カール):「…ほぉ…これは」
その手紙を見てカールは少し驚いた声をあげる。
「ふむ。何故、君がこれを持っているかは知らないが…これは今の時代では失われている言語だな」

アスタロト:「この文字に、心当たりがおありですか?」

GM(カール):「私も詳しい事は断言できないが…これは200年以上に失われた言語の一つだ。
つまりは『星触』が起きる前の時代だな。今の我々は星王イシュタル様の創造したこの大陸で暮らし
彼から伝えられた新たな文字を使うようになったからな。まあ、それが読めなくても仕方が無い」

アスタロト:「…それほど古い文字だったのですか…。
どなたに聞いても首を傾げられる理由が分かりました。賢告感謝いたします」
心からの驚きと感謝を口調にこめる。

GM(カール):「礼など不要…と言いたいが礼を言われて悪い気はしないな。どう致しまして」

アスタロト:「…カール様は、この文字を、どちらでお知りになったのですか?」

GM(カール):「私は200年前の文化や時代、地上で使われていた文字などに興味があってな
昔、色々な資料を探して知ったんだよ。だが、そうだな…。
ヴァーレンハイト王国の中に地上の文化に詳しい者がいると聞いた事がある。
その者なら、その文字も読めるかもしれんな」
しかし、そこまで言ってカールは首を振る。
「と言っても敵国相手にはさすがに厳しいがな」

アスタロト:………。

GM(カール):「それはそうとアスタロト。先ほどレクトル様がお前に用件があると言っておられた」
話題を切るようにカールはそう君へ用件を伝える。

アスタロト:「はっ…はい、了解しました。すぐに向かいます」
気をつけの姿勢に身を強張らせる。
“レクトル”の名が出た事で、先程のフィーとのやり取りを思い出したのかもしれない。

GM(カール):「…フィーの事は気にするな。あれが他人をライバル意識する事自体が
珍しいからな、お前のことを本心では気に入っているんだよ」
そう言ってカールはその場をあとにした。

アスタロト:「…そうなんでしょうか…でも、気に入っているならどうして足なんかかけるんだろう?」
独り言を言いながら、謁見の間へと向かうアスタロト。

GM:実は足かけを根にもっている(笑)
では君はそのままの足で謁見の間へと向う。
そしてその扉を開くと奥には正装をしたレクトルがいた。
彼は君が入った瞬間に君の方を向き、正面から君を出迎える。
「来たか、わざわざ呼び出してすまないな。アスタロト」

アスタロト:「いえ、補佐として当然の役目です。ご用件とは、一体?」

GM(レクトル):「ああ、そうだな」
言ってレクトルはその真剣な表情を君に向ける。
「アスタロト。お前に果たしてもらいたい一つの重大任務がある」

アスタロト:「…何なりと、お申しつけ下さい」
アスタロトは息をつまらせ、レクトルの事をじっと見据える。

GM(レクトル):「ああ、では伝えよう。お前に任せる任務とその目的を――」

レクトルの口より語られた君へと与えられる任務とその目的。
それはアスタロトを驚愕させる内容だった――。

 
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