第四十九章「最終宣戦」
◆ミドルシーン8 〜最終宣戦〜
GM:君達がガイアス、べネトナシュとの戦いに決着をつけたのと同時に
もう一つの戦いもまた決着を迎えていた。
“どごん――!”と地を揺らす胎動と共に君達の後方、城の一部から煙があがり、その場所の壁が砕け散る。
壁が砕けると同時に、その場所から一人の人物が放り出される。
それは先ほど、君達が出会い、城の内部で別れたミシュラ。
彼が五体ボロボロの姿で城から放り出され、君達の眼前へと叩き落される。

クフィル:(し…死んでる…

GM:それと同時に君たちの前にある人物が降り立つ。
それはかつて、機関本部をその圧倒的力で文字通り破壊し尽くし、絶望的なまでの実力差を見せ付けた人物。
神アケルナルの片腕にして、プロパテール唯一の生き残り、ガドフリート=アイオニアス。
ちなみにミシュラ君は五体ボロボロで発言は出来るけど、行動が出来ない状態ですね。

ミシュラ:超速能力も虚しく、文字通り手を触れることすら叶わなかった。
「ぁ……ぐ」
肋骨が肺に刺さっているのか、声を満足に出すことも出来ない。
意識も朦朧としている。

GM:地に降り立ったガーディはすでにミシュラに目を配る事無くガイアス、べネトナシュとの決着をつけた
クフィル達の方を振り向く。
「…なるほど、どうやらお前達の実力は以前会った時よりも遥かに成長したようだな」
言って彼は君達の実力、その成長を認めるが、しかし、それでもなおその口調には
どこか見下すような感情が篭っていた。
「だが、それでも所詮はこの程度。今の貴様らが束になったところで神たるアケルナル様
そして、オレにすら及ぶことはない」
そう断言するガーディであるが、それは確かな威圧となって君達全員へと襲い掛かる。
確かに君達の力は上がっている。だが、それでも目の前に存在するデミウルゴスの最高種たる
純白のプロパテールの称号を持つこの男には未だ届かない。
そんな確かな事実が威圧となり、魂の奥底にまで響く。

クフィル:(そんな事よりミシュラが死んでしまう!!!

GM(べネトナシュ):「…ガドフリート様」
と、そこで威圧を放つガーディにたいし、待機していたべネトナシュが声をかける。
「今ここで彼らを殺す必要もないでしょう。
すでに世界神たるエルドラシルはアケルナル様の下になり、いずれ数日と足らず世界は壊滅いたします。
その後で、残ったこの世界とこの者達の始末もつければよろしいでしょう」
ベネトナシュのその提案に対し、ガーディは少し考える素振りをみせ、やがて――
「――確かにな。今ここでお前達を潰すのは簡単だ。だが、それでは我が神も喜びはするまい。
クフィル、そして欠片の継承者達よ。我が神への座興として最後のチャンスを与えよう。
あと数日足らずで、世界神は死にこの世界のほとんどはそれにより死に絶える。
無論、それが終われば、残ったこの新世界とやら言う大地も、お前達の故郷である浮遊大陸も
纏めてアケルナル様の手により粛清されるであろう。
それを止めたくば、せいぜい、我らが座する星海の城・星王殿へと来ることだな」

それはまさに世界の命運をかけた最後の戦い、その宣告であった。

GM(ガーディ):「最も無事星王殿へと足を踏み入れても
そこには私を含めるアケルナル様の配下による歓迎が待ち受けている。
それらを突破し、お前達がオレやアケルナル様のもとへと至れると言うのなら、それを示して見せろ。
すでに最後の戦いは開始された。挑むか、それとも諦めるか、その選択はお前達個々の好きに行うがいい」
言ってガーディは背を向ける。そして、それと同時に彼の姿は掻き消える。
また、それに呼応するように先ほど、大打撃を受け倒れていたガイアスも立ち上がる。

クフィル:あ、生きてたんだよかった!!!

GM(ガイアス):「――よぉ、クフィル。てめぇ、さっきの一撃…あれはよかったぜ。
久々に効いたぜ、くくくっ、気に入ったぜ、お前」
言ってガイアスに君に対して、その獰猛な笑みを向ける。

ライラ:(ガイアス「上司の喋りが長くて死んだふりが辛い」)

GM(ガイアス):「オレも星王殿たらいう神様の居城で、てめぇを待つぜ。
忘れるな。てめぇに引導を渡すのはこの俺、ガイアス様だ」

アスタロト:(ガイアスのくせに…

クフィル:(アスト「しねばいいのに」

アスタロト:(嫌いじゃないよ!好きだからなじってるんだよ!

クフィル:「あの一撃食らって生きてるとは…ハハッ!俺も気に入ったよ。
いいぜ、ならアンタとは俺も決着をつけてやるよ」

GM:君のその承諾にガイアスは再び獰猛な笑みを向けることで、その宣言を受け取り
懐にあった空間水を使い、この場より転送を行う。:
そして、残ったべネトナシュはただ一言君達へ告げる。
「――三日後。三日後に、星王殿はお前達の手の届く場所まで降りてくる。
忘れるな、三日後だ。何があっても、その日、お前達が神の居城へと至る為の道を私が紡ごう。
故に、それまで己が身を休するもよし。最後の鍛錬を行うもよし。好きにその時を待つがいい」

クフィル:「ありがとな、ベネト」

GM:君の言った礼に対し、べネトナシュは最初と変わらぬ雰囲気のままただ静かにつぶやく。
「――お前達の決意が、奴に……アケルナルに届くことを、私を願っているぞ」

そうして、残ったべネトナシュもまた姿を消す。
今、最終決戦に向けて布告が、ここに成された。
三日後に迫る大戦。それは文字通り、後の世界の運命を決める、最後の戦いとなるであろう――。


◆ミドルシーン9 〜最後の時間〜
GM:あの激戦から一日。
すでに君達全員の傷も癒え、二日後に迫る戦いに向け準備を行っていた。
そんな君達の下へ、ある報告が入る。
それはこの姫のいる城に仕える兵よりもたらされた報告。
「申し上げます、つい先ほど、未確認の物体が二つ、天より降りてまいりました!
一方は鉄の船のような…恐らくはそちらのクフィル様がいらした浮遊大陸ベルシェルスよりの船と思われます。
そしてもう一つが、その、なんと言いますか…巨大なくじらが、こちらへ向かってきています」

クフィル:「ぶっww」

ミシュラ:空くじらだー!!!!!(笑)
「なん…えっ…?」

アスタロト:「く、くじら…ですか?」

GM(空くじら):「よぉーん、よぉーん、よぉーん」

クフィル:「げほっうぇっほ!!うへっげほっごほっ!!」
飲んでいた紅茶が器官に入った熱い痛い

GM(兵):「…お、お心当たりがおありですか?」

クフィル:「本来であれば「お前は一体何を言っているんだ」と
スタイリッシュに返したい所だが残念ながら心当たりがあるな…」

ライラ:ライラは黙って窓辺にかけていく。

GM:ちなみに窓の外を見れば、鉄の船(飛行艇)と
その倍以上はある巨大なくじらが泳いでこっちに来ているのが見える。

アスタロト:ライラに続いて窓辺へ。二つの飛行物体をしげしげと眺めます。

GM:ちなみによく見ると、飛行艇の舳先と、巨大くじらの上になんか数人ほど人が乗っているのが見える。
さらに、その人物達がしきりに大声で君達に向け、何かを言って、手を振ったりなんかしている。
それはミシアン領地で別れたリアンとそして
「――殿下ー!レイルー!」
「姫様!姫さまあああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!」

クフィル:ガゼル(笑)

GM:そう、空くらじの上にはフィルの騎士やあるいは友達が乗っていた。:
そして、むろんのこと、その空くじらと共に飛行艇を駆る人物は――アイリーン船長その人だ。
「ははっ!久しぶりだね!殿下!」

アスタロト:「船長ー!それに、リアンさんに、ガゼルさん!わーい!」

そう、別れていた君達の仲間、そして同胞達が今この場所に全員が集うこととなった。

◆   ◆   ◆

GM(空くじら):『お久しぶりです、クフィル様。ご無事でなによりです』
背に乗った数人を降ろした後、巨大な空くじらがそう挨拶してくる。
ちなみにこの生物を始めて見るこの世界の城の者達は軽くパニックを起こしている。

クフィル:ですよねえー(笑)

GM:「あ、あれなに?な、なんなんだ…」
「く、くじら…?いやでもなんで空に…?」
「つーか、しゃべってる…?」
と、そんな周りの状況の空気を悟ったのか、空くじらはみるみる人の姿になり
それは一人の女性シャマリーの姿となる。

アスタロト:(あ、そうか…!

GM(シャマリー):「…こほん、改めてお久しぶりです。クフィル様」
(…あの姿の方が個人的に好きなのにry)

クフィル:「あぁ、久しぶりだなシャマリー。相変わらず美人で結構」
美人なので人型のままでいてください

GM(シャマリー):「お世辞はおよしください、クフィル様」
と言いつつも、決して嫌がっている素振りはなく、むしろ気分よさげに笑みを浮かべている。
そして、そのシャマリーと入れ違いにリアン姉が「お久しぶりです、殿下」

クフィル:「リアン姉!久しぶり、会えて嬉しいよ」
微笑む。

GM(リアン):「ご無事だとは信じておりましたが…帝国の城が丸ごと消滅したと聞き、心配しました」
言ってリアンは君の身を案じていたのだろう、肩の荷が下りたように安心した息をつく。

クフィル:「まぁ何とかって感じだけどね」
残してきた皆の事を思うと少し表情が翳る。

GM:君の表情に若干の暗さを感じ取るが、リアンは今現在、自分が伝えなければならない事を伝える。
「…ベルシェルス大陸の現状についてはご存知ですか?殿下」

クフィル:「――報告してくれ」
その言葉に“王”としての表情に変わる。

GM(リアン):「はい、半年ほど前です。遥か天空の空の向こうより
アケルナルと名乗る人物より宣戦布告が発せられました。
いわく『自らが作り出す世界の住人と、その礎となる者達との選別を行う』と
以降、大陸のあちらこちらでアケルナルの配下による粛清による選別が始まりました。
加えて、そのアケルナルという人物は太古の災厄“星蝕”を手に大陸の一部分をまるごとその星蝕による洗礼すら行い
ベルシェルス大陸の半分以上がすでに死地となりました。
我々ベルシェルス大陸にいる者は王国・帝国・そしてミシアン領地の民と分け隔て無く協力を行いましたが
敵のあまりの強大さに追い詰められる一方でした。
もはや、ヴァーレンハイトの王城を最後の砦として残る全戦力をそこに集結させていたのですが
昨日、ある変化が訪れました。それがべネトナシュと名乗るデミウルゴスの訪問です。
彼の言によれば、この地に殿下が存在し、更には我らの力となる戦力も存在すると。
故に我々はそれを確かめるべく、こうして、この場へはせ参じた次第です」
言ってリアンは事の報告を終える。

クフィル:(ちょっとベネトに告白してくる!!w

GM:(未来でなw
「――殿下、もはや我らの戦力は残り僅かです。ですが誰一人として希望を失っておらず
加えて殿下の帰還をお待ちしております。殿下、我らを率いて、どうか大陸再建のための指揮をおとり下さい」
それはこの場にはせ参じた大陸の残った全ての者達の総意であろう。
彼らは皆、ずっと待っていた。自らを率いてくれる“王”の存在を――

クフィル:「――勿論さ。俺は、俺達はその為に戻ってきたんだからな」
その言葉に頷き、返す。

GM(レイル):「なら、フィル。僕達もここでの戦力を集結させて、彼らと合流しよう」
君の友も、君の騎士として、そして隣に居る者としてそう助言を行う。

クフィル:「――あぁ、そうだな」
友の言葉に頷く。

GM:ちなみにこの場に降り立った人物の一人、ガゼルは姫様(キリエ)の前に速攻ひざまずいている。

クフィル:あぁ…うん…歪みねぇな

GM:ガゼル「姫様!姫様!ご無事でなによりです!」
キリエ「…お手」
ガゼル「姫様ー!」

アスタロト:(犬と化している

クフィル:(カストル「ミシュラ…」
ミシュラ「そんな眼で見られてもやらないよ!?」

◆   ◆   ◆

GM(スフィル):「…なるほど、状況は理解しました」
言って、この新世界カナンの重鎮にして現統括たる立場にあるスフィルは君達の状況と要請を理解する。
「二日後にアケルナルに対し、最後の戦を仕掛けるならば、相応の戦力が必要です。
まして我々は今や“同盟”関係です。ミシュラ」
言ってスフィルはこの場の席に同席している騎士の一人の名を指す。
「君は彼、クフィル君と共に二日後のアケルナルとの戦いに同行をお願いします」

ミシュラ:「…判った」
星王、アケルナル。相まみえるのは何年ぶりだろうか。
そして―次に会う時が最後の時だと言った友。
複雑な思いに駆られ、うまく言葉を紡げない。

GM(スフィル):「ミシュラ君はこう見えて、我々の世界において最強の戦力です」

クフィル:「ミシュラ、よろしく頼む」
深々と頭を下げよう。必要な時に頭を下げられるのがフィルです

ミシュラ:フィルのその様子を見て、自分の不甲斐なさにもどかしさを覚える。
ああ、自分等戦力のひとつにもならないというのに。
道を違った友を止める力も無い、唯の猫だ。
自分とは違う道に進んでいった友である、エルナトやガドフリートの事を考えながら、フィルにこくりと頷きを返す。

GM(スフィル):「それから彼以外にも我々が用いる兵の全てを君達に委ねよう。
クフィル君。我々の世界、そして君達の世界の運命を、頼んだよ」
言ってスフィルはフィルの手を握り、来る戦いの命運にたいし、その想いを託す。

クフィル:「――約束する」
ただ一言、そう答えよう。

ライラ:(良い首脳会談だなー

 
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