第四十六章「安寧のカナン」
クフィル:前回から何度かキリエの部屋に進行を深めに言ったらですね
その度に着替えを除いてます殿下です。

アスタロト:この女の敵が!

クフィル:主人公だからーラッキースケベなんですー

GM(キリエ):「死ね、あの世に落ちろ、むしろこの世から消えろ」


◆GMシーン 〜【新世界の民(ヤルダバオト)】〜
そこはまさに戦場と地獄と粛清の地――。

クフィル達がアケルナルによって世界から追放されて後
浮遊大陸たるベルシェルスはかつてない災厄に見舞われていた。

それはアケルナルの命により、人類に対する選別と粛清の凶行。
彼が作り出す新世界。
そこへいたる為に彼は自らの世界に相応しい種のみの選別を行った。

かつて、クフィルとユリウス。
そのどちらを自らの世界の王として招くのか。
それを今まさに、世界規模で、全ての人類に対して彼は行っていた。

アスタロト:(大変な作業だな…ほっといても過労死してくれないだろうか

そして、その実行者たるは彼の剣、配下たる
かつてのオグドアスcVリウスとべネトナシュ。

まず真っ先にその標的となったのは首都をまるごと失ったラヴァード帝国。
シリウスとべネトナシュらによる人類に対する粛清。
彼らが認め、神の僕たるに相応しい者のみが生き残り、あとは全て皆殺しとなった。

ライラ:(宇宙海賊予備軍「ビルギットだけを殺す機械かよ!」ですねわかります

クフィル:(バグかよ!

そして、それだけではなくアケルナルの手による星蝕の発動すら行われていた。
今、彼の手にはかつての星王イシュタルが生み出した“星蝕”が文字通り、手のひらにある。
それを使い、はるか天空の先の星空より、ラヴァード帝国領の一地方を丸ごと飲み込んだ。
その地帯にいた全ての生命は死に絶え。
かろうじて、星蝕に耐え切り“デミウルゴス”となった者のみが彼のいる世界へと招かれる。

それはまさに神話にもとずいた神が起こした大洪水の如く。
神が選んだ者のみが、箱舟によって救われ、それ以外は全て死に絶えるという。
そして、今まさに、その粛清は大陸の半分を覆い
ミシアン、ヴァーレンハイトの領土にまで差し迫っていた。

◆   ◆   ◆

――ヴァーレンハイト、ラヴァード帝国領の中間、レトの丘にて

そこではヴァーレンハイトの領土とその先にいる民を護る為、一人の騎士が戦い続けていた。
彼の名はガゼル。彼は自らが仕える一人の女性のため、彼女が戻るべき地を守っていた。
何よりも、自らが認めた“戦友”の故郷を護る為にも彼は己の騎士道に生きていた。

「…はぁ、はぁ…はぁ…」

だが、今まさに彼の命も、その剣も、道も風前のともし火であった。
彼の肩にあった第三腕はすでに破壊され、彼の持つ剣も、創生した剣も、そのことごとくが破壊され、もはや満身創意。
そして、そんな彼をここまで追い込んだ相手とは――

「はーっはっはっはっ!おいおいおい、ガゼルよぉ、てめぇ随分弱くなったなぁ?
こんなもんだったかぁ?ああ、そっか、わりぃわりぃ、ちょいと“オレが”強くなりすぎたんだなぁ」

「…ガイアス…ッ」

かつての同じ同胞にして同じ七将王の一人ガイアス。
だが、今の彼はガゼルとは全く異なる陣営の人間として存在していた。

「どうだよ、この武器?いいもんだろぉ。つい最近“ある神様”って奴に会ってよぉ。
そいつに従えばオレはこのとんでもねぇ力を持って好きなだけ
戦場で暴れまわってもいいって言われたんだよ。なら、そいつに乗らねぇ話はねぇよな」

言ってガイアスは自らの右腕にある、全長2mは越す巨大な銃を見せる。
その銃より、放たれるのは紛れも無く、人知を超える力――即ち“星宝”

「…ガイアス、貴様には失望した。貴様には騎士の誇りすらない。
仕えるべき主も持たず、ただ己の本能のままに、それを果たしてくれる者の側に着くとは…ッ」

だが、そんなガゼルの罵倒すら、ガイアスは鼻で笑い一笑する。

「はっ、仕える主だ?オレはそんなものには興味はねぇよ。
オレはただ、自分が暴れられればそれでいいんだよ」

言ってガイアスはその巨大な星宝をガゼルに向け、構える。

「あばよ、ガゼル。あのミシアンで着けられなかった決着、これで着いたな。オレ様の勝ち、てめぇの負けだ」

クフィル:(ちょうしにのるなよさんしたぁ!!

それに対し、ガゼルは必死にひざを立たせようとする
だが、すでに全身の力はなく、彼にはもはやどうすることも出来ない。

「最後に教えておいてやるよぉ、オレ達の新たなる陣営の名を。
新世界の民(ヤルダバオト)、あの世まで精々、覚えておくんだなあああぁぁ!!!」

言って、爆光が全てを支配した――。

◆   ◆   ◆

「…この地一帯の処理は済んだ」

「ああ、だが、私にはアケルナル様より託された命がある」

一方で、すでにミシアンにまでその粛清の手を伸ばしていた二人のオグドアス
シリウスとベネトナシュがそう、会話を行う。

「どうも“地上”の方に不穏分子が存在するらしい
私はあのガイアスという人間を連れて、下へ向かう。
シリウス、お前はこの先のミシアンへの粛清と選別を行うがいい」

「ああ、そうさせてもらおう」

言ってシリウスは同胞のその命に従うよう、漆黒の森の奥へと姿を消す。
やがて、彼の気配がなくなったところで、べネトナシュは口を開く。

「…もういいぞ、出てきたらどうだ」

その声に反応するように木の上から一人の男が降りてくる。

「さすがやなぁ、ワイの気配を見抜けるとは伊達にオグドアス2やないな」

そう言って降りてきたのはその方に気絶したガゼルをおぶったエセ関西弁野朗アルタイル。

クフィル:(タイルさんちーっす!

ライラ:(なんというかわいそうな地の文(笑)

アスタロト:(地の文でまでエセ呼ばわり(笑)

「…なんのようだ、アルタイル」

「いや、なに、ちょっとお前に確認がしたくて話かけたんや」

言ってアルタイルは過去を思い出すように語り出す。

「機関が崩壊してから、どのくらい経ったかな。一月くらいか?まぁ、なんにせよ、お互いに状況は変わったのぉ」

「………」

すでにクフィル達が機関を潰し、帝城へ向かい、その後、アケルナルと対峙しており、1、2ヶ月が経っていた。
その間に同じオグドアスbナありながら、べネトナシュは神を滅ぼしたアケルナルに仕え
一方のアルタイルはどこに所属することもなく、ただ一人、飄々と世界をさまよっていた。

「ワイはな、べネトナシュ、お前とシリウス、それからエルナトの奴を評価しとったんや。
まず、シリウスには迷いがなく一度忠義を誓った人物には最後まで忠誠を誓っている。
それは他ならぬアケルナルで現にあいつは機関にいた頃から、ずっとアケルナルに忠実やった。
次にエルナトはデミウルゴスにしては面白い奴やった。
最後は散々な言われようやけど、あいつの信念にはワイは敬服を抱いている。
そして、最後のお前はデミウルゴスに対する強い誇りと、その神に対する敬愛を一時も忘れたことのない男や。
正直、お前の堅苦しくて頭の固いところは苦手やったけど、そこだけは評価しとった。…けどな」

言って、どこか冷たいまなざしを持って、アルタイルは目の前のべネトナシュを見る。

「“自分の神様”が殺されていたとわかって、その神様を殺した奴を神様として従うのは、随分無視のいい話やないか?」

そこにはアルタイルがべネトナシュに抱いていた尊敬の念に対する怒りの感情が込められていた。
自ら主と信じた者を安易に変える、その転向の良さが、アルタイルという男には我慢できずにいた。

「…私が誰を神と認めようと私の勝手だ。貴様に意見される筋合いはない」

「…ま、確かにそうやな」

「それに、私の考えを貴様ごときに見透かされるほど、私は器の小さい男ではない」

そのべネトナシュの発言に、アルタイルは目を細め、どこか調子のいい笑みを浮かべる。

「確かにな、そんな単純な奴やったら、とっくの昔にお前とはもっと親しい関係になってるか」

「…お前こそ、これからどうするのだ、アルタイル。
もしも、アケルナル様に従う気があるなら、私から口添えを……」

そのべネトナシュの気遣いに対し、アルタイルはいつもの笑みを浮かべ、ただ飄々と返す。

「やめとくわ。ワイはどっち側にもつく気はあらへん。
ワイが興味あるのは、あの小娘との決着だけ。あとは世界がどうなろうと、それはその時次第や」

「…そうか、相変わらず貴様はいい加減だ。やはり、貴様とは合わないな」

ライラ:(ライラ「へくしっ

「ま、ワイらは俗に言うあれや水と天ぷら」

その発言に笑みを浮かべるはずのない旧友が一瞬だけ笑みを浮かべたのをアルタイルは見たような気がする。

「ならば、これが今生の別れになるかもしれないな」

「ああ、そうやな」

「…精々、貴様の好きなように風のようにひょうひょうと生きろ、アルタイル」

「そっちこそ、最後まで頭の固いままやと人生損するで、べネトナシュ」

言って両者は分かれる。
その道は違えど、進むべき道は互いに理解しているのだから。


◆ミドルシーン6 〜安寧のカナン〜
GM:一方で、君達はミシュラを名乗る人物より、一つの城を案内される。
そこは見た事も無い独自の形容の城。
言うなれば日本城であり、このような奇妙な文化は見たことがない。
本当にここは自分達の世界なのだろうかと、疑問を抱くほど。
では早速ですが、さぁ、ミシュラさん。お三方に城を案内するのでのですじゃ。

ミシュラ:「それじゃあ、パンダは置いておいて拠点に案内するよ」
3人をつれていくよ

アスタロト:「なんだか不思議な風景が続きますね…迷子になっちゃいそうです」

GM:ミシュラとカストルという人物の案内で君達は城の中へとはいる。
城の中に入ってしばらく、歩き君達は一つの客間に案内される。
そこにいたのは青い髪のいわゆる和服を着た美麗の男性。
その人物が持つ雰囲気はこれかで君達が会ってきた誰よりも壮麗なものを感じさせる。
「やぁ、よく来てくれたね、歓迎するよ。ミシュラ、カストル、案内ご苦労様」
言って、男性は君達の為に席を用意していたのか、その席へ座るように手で優雅に示す。

アスタロト:(椅子かな?座布団かな?

GM:座布団だろうなぁ(笑)

アスタロト:じゃあ、きちんと正座しますがしばらくしないうちに
足がしびれてきたので崩します(笑)正座慣れてないよ!

クフィル:SEIZA…か。ヴァーレンハイト王国にある“郷”の文化と似たものがある
そう思いながらSEIZAをしよう。

GM(スフィル):「さて、まずは自己紹介から致しましょう。私の名前はスフィル。
この城にお住まいの“姫”の側近と考えてくださればいいですよ」
言ってスフィルと言った人物は君達を見回し、こう口を開く。
「早速だけど、君達は恐らく…“上”から来た者達かな?」

アスタロト:「えっと…上、ですか? ごめんなさい、何のことだかよく分からなくて…」

GM(スフィル):「ああ、すまない。君達の名称ではこう呼ばれているはずだよね。“浮遊大陸ベルシェルス”と」

クフィル:「あぁ、俺はベルシェルス大陸のヴァーレンハイト王国の者だ」
ふむ、どうやら世界は俺が思っていた以上に広いらしい。

GM(スフィル):「まず、ハッキリ教えておくと、今君達がいるこの場所、この世界は
君達浮遊大陸の下に存在する世界だ」

アスタロト:「なるほど、言われてみれば確かに『浮遊大陸』でしたね…私たちの住んでいた場所は。
そういう意味でしたら、いかにもその通りです。私はベルシェルス大陸に位置するラヴァード帝国の者です」

GM:スフィルの言った言葉は耳を疑うほどの事実。
何故なら、下の世界はとうの昔、200年以上も前の第一次星蝕戦役の時に全て崩壊したはずなのだから。

クフィル:「ふむ、興味深い」
正直眉唾な話ではあるが…目の前の男が嘘を言っているようには思えない。
と、言うよりそんな事を言う必要も無い。

アスタロト:「えっ……もしかして、私たち時間航行に失敗してしまったんでは……」とあわあわ。

GM(スフィル):「まぁ、君達が驚くのも無理はないね。少し説明させてもらってもいいかな?」

クフィル:「何らかの理由で…第一次星蝕戦役の難から逃れたという事か」

アスタロト:「は、はい……ごめんなさい、取り乱してしまって」
正座しなおします。

GM(スフィル):「いや、第一次星蝕戦役の時、あれで地上の世界は崩壊しているよ」
言ってスフィルはそんな矛盾した事を言う。
「では、何故、“この世界があるのか”。この世界はね、新世界なんだよ」
と、スフィルは先ほど、ミシュラが言った台詞を繰り返した。
「君達はどうして、世界が生まれたか知っているかな?
世界が生まれた理由、それはエルドラシルと言う名の神が生まれたから。
彼女は自身の”理”によって世界を生み出し、このエル=ユーナという大地を作り上げた。
それはつまり“理”を有する存在ならば、同じ所業が出来るという事。
200年前、いや、それよりも遥か昔に私は一人の少女を見つけた。
その少女は世界神エルドラシル以来、始めて世界に生まれた“理”を持つ純粋な神種だった。
ゆえ、私は彼女に付き従い、いつか彼女の世界が生まれるように、常にお傍で護り続けた。
200年前の第一次星蝕戦役の際、私と“ある人物”の手により、彼女とその基盤となる世界は護られ
そうして、彼女の世界が無事にこうして生誕した。それがこの世界――カナン大陸というわけさ。
そして、この世界を支える少女と言うのが、この城にいる“姫”の事さ。
ここまでは、お分かりいただけたかな?」

クフィル:「あぁ、大体判った」

GM(スフィル):「そうか、良かった」
言ってスフィルは更に補足するように付け加える。
「実はこのカナン大陸の影響は君達の世界、浮遊大陸ベルシェルスにも及んでいるんだよ。
例えば、クフィル君。君はこの世界の光景をどこかの場所と似ていると感じているだろう?」

クフィル:「あぁ、ヴァーレンハイトにある“郷”と呼ばれる集落に」頷く。

GM(スフィル):「それはこの世界を統べる我らが“姫”の“理”の影響が君達の世界にも届いていたからさ。
“理”とは世界を生み出すもの、ゆえにその影響が君達の大陸に及ぶのも道理。
そして、それはアスタロトさん、貴方も同じです」
言ってここでスフィルはアスタロトを見る。

アスタロト:「私も……ですか?」小首をかしげる。

GM(スフィル):「アスタロトさん、貴方はこの大陸の生まれです」

アスタロト:「……ええっ!?」
驚いてとっさに手で口元を押さえる。
こんな風景、見覚えもないのに…などと思うが、そもそも物心ついたときにはすでに
ベルシェルス大陸に居たのだから当然か、と一人合点。でも混乱。

GM(スフィル):「実は貴方が来るのをずっと待っていました。
貴方に会わせたい人物がいるんです」
言って、スフィルは奥のふすまを開ける。
そこから出てきたのは一人の女性、その人物にアスタロトは見覚えがない。
だが、その人物の持つ懐かしい雰囲気。
なによりも君と同じ銀の髪と、ナハトノーブルの外見。他人とは思えない感覚が君の中に流れる。
「…あ、本当に…アスタロト、なの?」
言って女性は涙をこらえるような目で君を見ている。

アスタロト:「もしかして……おかあ、さん……?」
ひとつひとつ、ささやき声のような言葉を漏らす。

GM(レーナス):「ああ、アスタロト!どんなに、どんなに貴方に会いたかったか…!」
言ってその女性は君を抱き寄せ涙を流す。

アスタロト:「お母さん? お母さんなのね! 嬉しい……! 私も、会いたかった……」
そう言って母親に抱きつきながら、次から次へと涙をこぼす。

GM(レーナス):「ごめんなさい、私を…貴方のお母さんを許して…。
貴方が運命を背負った子と分かった十数年前に貴方を手放した私を…!」

アスタロト:「ううん、謝らないで、お母さん……だって私はもう……
お母さんに会えた、それだけで、本当に嬉しい……」

GM(レーナス):「アスタロト…ありがとう…」
言ってレーナス、君の母親は君を優しく抱きしめる。
するとふすまの置くから更に別の女性…と言うよりも女の子が現れる。
その子は髪の色こそ黒で異なるものの、君や君の母親によく似た外見をしている。
「…お母さん、その人が私のお姉ちゃん、なの?」

アスタロト:母親からほんの少しだけ身を離して、その女の子を見ます。
「お母さん……この子は……?」

GM:その子の姿に気づいたのか、レーナスはその子をそばに呼んで君に言う。
「この子は、イオリ。私の娘で、貴方の妹よ、アスタロト」
イオリと呼ばれた女の子は緊張した面持ちで君に挨拶する。
ここで驚いたのはこのイオリという女の子は、君が始めて見る種族という事だ。
その額からは君達ナハトノーブルとは異なる角を生やし、羽もない。

アスタロト:「そうなの……イオリ、はじめまして。不思議……はじめて会ったのに、なんだか、凄く、懐かしい……」

GM(イオリ):「…は、はじめまして、よろしく、お姉ちゃん」

アスタロト:外見の違いを少し不思議に思いながらも、直接口にするようなことはしないでおきます。
なんかあったらよくないもの!

GM(スフィル):「…さて、感動の対面のところ、申し訳ないけれど
これでこの世界の事について大体理解出来てもらえたかな?」

アスタロト:「は、はい!大丈夫です!」
と言いながら家族の近くに立ちます。

GM(スフィル):「アスタロトさん、君の妹さんは鬼族(キゾク)と呼ばれる、この世界特有の種族なんだ。
それはこの世界で生まれ、姫の理を強く受けた者に生まれる種族。
もうここまで来れば、何故、この世界が新世界と呼ばれているかは分かるよね。
ここは文字通り、新たなる神、我らが“姫”によって生まれた“安寧の理”が支配する世界だから。
そしてそれは、今の君達に取っても必要な世界となりえるだろう。
あの“アケルナル”が作り出す以外の新世界がすでにここにあるという希望の象徴としても」
言ってスフィルはアケルナル、君達に取っても倒すべき強敵、神の名を口にする。
「アケルナルの事については二年前にこの地に下りて来た、こちらのミシュラからよく聞いている。
彼は自らの神である星王イシュタルを殺し、自らが神となり、己が支配するべき新世界を作り出そうとしていると。
それは即ち、この新世界に住む我々に取っても敵という事。
現に彼はベルシェルス大陸を陥落させれば、次にこの地を狙うだろう。
故に私達は時期を待っていた。彼と戦い決着をつけるため、それに必要な人材が揃うのを」
言って、スフィルは君達を見回し宣言する。

「クフィル君、アスタロトさん、それからライラさん、貴方方の力を私達に貸して欲しい。
共に協力してこの世界を護り、アケルナルを倒そう。無論、君達の世界ベルシェルスの為にも」

さぼてん:PC順的に考えて、ここはわたしから首肯しておくべきだな。
静かに深く頷きます。

アスタロト:「……はい、勿論です」
決意に満ちたまなざしで、頷きます。

クフィル:「…貸す貸さないじゃない。共に闘ってくれるか?」
スフィルと名乗った男の目を真摯に見つめる。

GM(スフィル):「――ありがとう。では、同盟結成だね」
言ってスフィルは君の手を握る。
そして、その瞬間こそが、二つの世界にかかる同盟の最初の決定的瞬間であった。

だが、その瞬間――。

“ごおおおおおおおおおんッ!!!”

GM:それは地を揺るがすほどの地震と轟音。
この城にあって、君達は全身にその衝撃を受ける。
「――ッ、これは…」

クフィル:即座に反応し立ち上がって他の皆を庇う位置に。

GM:それと同時に、この場に一人の兵士らしき人物が入ってくる。
「た、大変です!先ほど、天空より二人の敵が飛来してきました!
その者達はこの地に下りるや否や、この城への攻撃を開始しております!」

ライラ:殿下に同じく、いつでもカバーリングに入れる大勢になっておきます

アスタロト:母と妹をかばうようにして銃を構えます!

GM(スフィル):「…どうやら、早速、アケルナルの手の者が来たようだね」
言って、スフィルは君達を見回す。
「早速ですまないけれど、君達の力を貸してもらえるかい?」

アスタロト:「勿論です!お母さん、イオリ、安心して!」

クフィル:「アイツらが俺達を狙って来たなら、俺達が闘うのが道理さ」

ライラ:「貸す貸さないの話ではないと、つい今しがた申し上げたばかりですし、ね」

GM(スフィル):「…ああ、では任せるとするよ」
とスフィルの言葉に続くようにレーナスとイオリも
「…アスタロト、気をつけて」
「お姉ちゃん…頑張って」
と、君達それぞれに彼らは信頼を託す。
そして、駆け出そうとする君達ではあったが、レイルはクフィルに進言する。
「フィル。僕はここに残って彼らや、姫の護衛につこうと思う。
敵が二人だけと言うのは現状だけであって、後々どうなるか分からない。
念のために城の中の守りも固めておこうと思うんだけど、いいかな?」

クフィル:何このフラグくさいの…

GM:いや、単にレイルが戦闘にいるとGMの処理が面倒なだけ(笑)

クフィル:おk(笑)
「あぁ…ここは任せたぜ、レイ」
レイルがここに残るのならば心配は要らないだろう。ならば全力で戦うのみだ。

GM:君のその言葉にレイルはうなづく。
「ミシュラ、君も念のために姫の護りについておいて欲しい。
ここにいるレイル君が言う通り、敵の伏兵にも対応する必要があるからな」

ミシュラ:「うん、分かった」
この3人ならおそらく侵入者にも十分対応できるだろう。
頷いて、ここに残る事に同意する

ライラ:「ご武運を、マスター」
小声で言って、城の外へ駆けていこう

GM:そうして君達はそれぞれに決意を秘め、各々の戦いへと赴く。

 
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