第六章「旧世界の終わり」
◆クライマックスバトル 〜旧世界の終わり〜
GM:敵はサハラと名乗る謎の人物。
さて、ではこの戦闘ではガディムとミシュラ二人に二つの固有スキルが与えられます。

ガディム(ヴァーミリオン):おお!

GM:まずミシュラ

<星宝未修得> 対象:自身 持続時間:条件満たすまで永続
効果:君は星宝を扱えない。全然コントロールできない。故にこの戦闘では星宝禁止。
だめ。絶対。星宝。そんなの知らないお。

ガディム(ヴァーミリオン):あっはっはっはっは

ミシュラ:わーい!(笑)

GM:次にガディム

<理(ロゴス):守護(ガディム)> 対象:自分以外の何か(誰か)
効果:貴方は自分以外の誰かをその理を持って絶対守護を行なえる。何人にも犯されない絶対の理。
しかし、これを発動するには君が真に護りたいと思える存在に対しての発動であり
自分やこの場におけるミシュラとかに発動するわけがない。
これはいわば戦闘データとして全く意味のないスキルである。ただ持っているだけ。それが君の理。

GM:では行動値&セットアップよろー。

ガディム(ヴァーミリオン):いや、意味はあるぞ。
この戦闘では一切大地は破壊されません!大地を破壊する演出を禁止できる!

GM:まずサハラのセットアップ。

<枯渇する大地> タイミング:セットアップ 対象:射程内の全て 射程:半径50m
効果:大地を枯渇させ、そこに根付き接触する生命を衰弱させる理。
効果範囲内にいるすべてのキャラクターは即座に生命力が半分(切り捨て)となる。

ガディム(ヴァーミリオン):あ、幸運の欠片使っておいていい?

GM:どうぞ(笑)

ミシュラ:セットアップでキリング…やめとこう。
あの戦法はポルっちとの戦闘の反省で生まれたものだ きっと。
セットアップなし 行動値59 余裕のアクセラ発動

GM:さすがに早いな(笑)サハラは38です。

ミシュラ:「ぐ…」
体が乾く。早く倒さなければ、星蝕が全てを喰らい尽くすだろう。
しかし、まだ使いこなせていない星宝を使い、リスクを背負う事はこの場において死を意味する。
この未知の力を持った男の前でそんな事は出来るはずも無い。残りHPは18。結構ヤバめ。

ガディム(ヴァーミリオン):さて、セットアップで
≪アクセス≫≪覚醒≫<亡者の呼び声>。20点ブースト。
残りHP26。まあ、このくらいあれば十分。行動値は…57か

GM:ではミシュラから。

ミシュラ:マイナーで<闇に沈む刃> 隠密化。
隠密状態での攻撃は可能でしたっけ!可能ならメジャーで通常攻撃の命中38!

GM:可能です(笑)ちなみにあたりました。

ミシュラ:相対する敵の視覚や一瞬の隙を縫うように歩き、認識から自らの姿を消す。
人間であった頃のおぼろげな記憶から呼び覚ました、自分の戦い方。
ダメージは一回回って70点!

GM:その攻撃には僅かに傷を負うサハラだが、彼に傷を与えたその瞬間、君の槍にひびが入る。
「迂闊にオレに近寄れば…お前、枯れるぞ?」

<枯渇の鎧> タイミング:本文 対象:単体 射程:至近
サハラに対し至近による攻撃を仕掛けた対象は即座に2D10(ジャッジとして扱わない)分の実ダメージを受ける。

GM:槍を伝い、彼の枯渇の理が君の腕に侵食する。16の実ダメだってさ(笑)

ミシュラ:「!!」びくんと肩を震わせる。
「こんな痛み…っアルっちの受けた痛みに比べればッ!」
超痛過ぎる。

GM:次はガディムことヴァー君。

ガディム(ヴァーミリオン):「俺のわずかに残った記憶によれば、争いとは凄惨であるべきものらしい。
然り。優しき世界を望むならば、その妨げとなるものは優しさより遠くあるべきだ。
人々が争いを恐れるように、人々が争いを引き起こさぬように。
凄惨であることこそ争いに許されたただ一つの必要性。故に俺は、貴様に凄惨なる幕引きを与えよう」
マイナーで<ファング>、メジャーで<業火の焔><純白の炎><漆黒の炎><冥府の炎>
<バッドインパクト>を組み合わせて攻撃。命中は132だな。

GM:余裕であたるぜ。

ガディム(ヴァーミリオン):<闘気の刃>を乗せて、143点ほどあげよう。あと毒も。

GM(サハラ):「……フッ」
君の渾身の一撃を受けるサハラ。その身にダメージは負った。
負ったはずだが、彼は痛みと言う概念がないのかまるでこたえた様子がない。

ガディム(ヴァーミリオン):(効いてない…いや…そんなはずは無い)

GM(サハラ):「今のは良かったぜ。さすがは同種。
だがなぁ、生憎オレは昔から何に対しても満たされた事がなくてなぁ。
どんな傷を受けても何も感じねぇんだよ。いっつも渇いてるからなぁ。
だから、お前達にも教えてやるよ。本当に渇ききるというのがどういう事かというのをな」
その発言と同時に彼の掌より生み出されるのは無色の砂。
それが手より零れ落ち、触れた大地を須らく枯れさせ
すべての生命のあらゆる原則、活動、それらを枯渇させていく。
「枯れ落ちろ――<枯渇の砂漠>」

<枯渇の砂漠> タイミング:メジャー 対象:射程内の全て 射程:半径50m
このスキルの射程内にいる対象は即座に“減少している分の生命力”分の実ダメージを受ける。

ミシュラ:負けイベだこれー!?その『渇き』の前に崩れ落ちる。
「…ごめん…アルっち…シグっち…」

GM:では、死を覚悟したミシュラたん。その瞬間、君の眼前に一人の男の影が。
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
君の眼前に迫った死の砂漠の砂、それをその身に受けるのはシグニ。

ミシュラ:「っ!?シグやん!何を…!」

GM(シグニ):「…はは、別に大した事ないって…このくらい、どうってこと……ッ」
その最後の言葉を紡ぐ事無く、彼は前のめりに倒れる。
「ハッ、邪魔くせぇ。だが、丁度いい、こいつからまずは吸ってやるか」
言って自らの前に倒れたシグニの身体にサハラの枯渇の腕が伸びる。
それが触れればシグニは死ぬ。あの砂漠で倒れていた者達のように全てを枯渇され死に絶える。

ミシュラ:「シグやん…!そんな」
大した事ない筈が無い。シグやんの言っていたように、戦わずに逃げればこんな事にはならなかった。
僕のせいだ。
「どけェッ!!」自らが乾くのも厭わず、サハラの腕に渾身の蹴りを叩き込む

GM(サハラ):「ハッ、自分の力も満足に使えない奴が…てめぇこそ、どいてろ!!」
君の蹴りを受けたにもかかわらずそのまま腕を振り君はその勢いによりはるか後方の岩にたたき付けられる。
その衝撃と足に受けた枯渇のダメージは決して浅くはない。
だが、そんな事よりも今まさに眼前でシグニにあの男の腕が伸びる。
もうわずか1秒にも満たず、その腕が振り下ろされ、シグニの命は枯れはてる。
ならば、ならば――どうする。

ミシュラ:「ッ…うう…」
全身に力が入らない。口の中に入った砂が、じゃりじゃりと不快な音を立てる。
「シグやん…誰か…」

…『誰か』?
そんな存在はここにはありはしない。
守るべき事を成せるのは自分だけ。
自分にはその為の意思と、『力』がある筈だ!

「―――【超越音速(バステト・ソニック)】!!」
(ここまできて慣れてないとか扱えないとかならミシュラはもうだめだ。だめねこだ)

瞬間、0秒後の刹那。

ミシュラはサハラの振り下ろした腕をすり抜け、シグニを救っていた。

GM(サハラ):「―――!なに」
その音速を超越した絶速にこの場にいた誰一人として反応できなかった。

ミシュラ:「もうお前は…僕の動きには付いて来れないぞ」
ゆっくりとシグニを地に下ろし、続ける
「お前が乾きを司ると言うならば、その渇きよりも早く倒せばすむ筈。
そうだろう?サハラ。『枯渇』の理持つ人神さん」

GM(アルタイル):「なんや…出来るようになったんやないか、ミシュラ」
そんな君を見て倒れたままのアルタイルはそうミシュラに声を掛ける。

ミシュラ:「なんだ、起きてたんだ。アルっち」
微笑みを返す。
「守るべきものを守るための魂の形。ようやく判ったような気がするよ・・・アルっち」

「続けよう。もうあまり時間が無い」
槍を取り、サハラと向き合う

GM(サハラ):「ほぉ、面白いな。小僧」
言ってサハラもまた君へ視線を向ける。
だが、その瞬間。大地と空が揺れた。否、これは世界が揺れる震動。
同時に君達全員は驚愕の光景を見る。それはこのエルフェナの大陸にあって見える現象。

世界の中心に位置し星王殿が座していた大陸アルアデック。
それが世界の大地と言う鎖より解き放たれ宙に浮き出した現象。
さきほどまで大陸のあった場所には大きな穴が開き、そこへ世界の海が流れ出す。
浮き出したアルアデックはこの大地より離れ始め、そして同時に起こるもう一つの異変。
それは世界を包んでいたイシュタルの理、星蝕がその活動を遂にはじめ、世界を飲み込み始めた。
もはやタイムリミットが迫ったという事態。

ガディムもまた理解する。ここでこれ以上、こいつに捕まっていれば自分はこの大陸を護るどころではない。
だが、ここでこいつに背を向ければこの器が危険にさらされるのも事実。
ミシュラにしてもこれ以上ここにいれば、アルタイル、シグニ共に全滅をしてしまうという絶対の予感。
共に時間と目の前の敵。その両者に悩まされたその刹那。

黄金が降り立った―――。

それはこの大陸そのものを包むほどの別格種。神と同等、否、それ以上の絶対種。
ミシュラはその姿を見た瞬間、戦慄と同時に畏怖と羨望を同時に覚えた。
見間違うはずがない、彼こそ機関統治者の最強者――0のアケルナル。

ミシュラ:「アケルナル…サマ…」
ひざまずく。圧倒的な存在を前に、畏敬の念を示す。

GM(アケルナル):「――ミシュラか。そうか、星宝の発動が出来たか」
彼はそう君の名とその身に起きた現状を把握した。
彼の姿を見るのはこれが二度目。一度目は機関の結成時に会ったのみ。
君からすれば彼はまさに神と同様に手の届かない至高の存在であったのだから。
「ミシュラ。アルタイルとシグニを連れて早々にこの大陸より離脱するがいい。
早くしないと我らの大陸に乗り遅れるぞ」
言って彼は君の前に立ち、ガディム、そしてサハラと対峙するような形を取る。

ミシュラ:「判りました。ご心配、ありがとうございます」
深く礼を返し、アルっちとシグっちのところへ。

ガディム(ヴァーミリオン):えっと、何かしていいのかな?ミシュラに空間水渡すこともできるけど。

GM:したいならしてもおk。ちなみに言っておくともう戦闘は終了です(笑)

ガディム(ヴァーミリオン):本当にちょっとやな、まあいいか。ちなみに儂は、サハラの攻撃を
<エルダーガード>で1D10軽減して生き延びてる。でミシュラに空間水を放る。
「それを使って帰れ。そして二度とこの大陸に近づくな」

ミシュラ:何か投げられるとは思っていなかったのであぶなっかしく受け取る。
「…!…ありがとう」 これさえあれば安全に帰れる。しかし…
「ガディやんはどうするの?」

ガディム(ヴァーミリオン):「それを知る必要は無い。早く行け」

ミシュラ:不服に思いながらも頷きを返し、シグっちとアルっちを連れてこの場から星王殿へ帰還する。

GM:では君とシグニ達が去ってから改めてアケルナルはガディムとサハラを見て呟く。
「…なるほど。見たところ、君達二人は“人神(アダムカドモン)”か」

ガディム(ヴァーミリオン):「ああ」

GM(サハラ):「へぇ…知ってるってか」
アケルナルのその言葉に興味深そうな笑みを浮かべるサハラ。
「我が神がこの大陸に存在する生命を消せと言っていたが…なるほど、そういう事か。
察するに、あの御方が恐れているのは――」
言ってアケルナルは視線をサハラからガディムへ。
「君の背後、君が護ろうとしている何か、かな?確かにイシュタル様からしてみれば
この世界が次なる新世界になられてはそれはさぞお困りになるだろう」

ガディム(ヴァーミリオン):「貴様も“彼女”を脅かすというのなら
俺は俺のガディム(守護)の全てをもって貴様を排除する」

GM(アケルナル):「…ふむ。なるほど、ガディム、守護か。
確かにその理であればイシュタル様の“侵食”を防ぐ事は可能、か」
言って考えるようにアケルナルは君とサハラを見る。
「――よかろう。ガディムと言ったか、行きたまえ。
このサハラという“人神(アダムカドモン)”は私が引き受けよう。
その間にこの大陸の中心に向かい、君の理を発動させるが良い」

ガディム(ヴァーミリオン):「…………」
こいつの真意が見えないが、今はそんな場合ではない。この大陸を護ることこそ全て。
もう一つの空間水を取り出し、それを使って大陸の中心へ向かうぞ。
まさか2個買っておいて両方とも使えるとは思わなかったぜ。

「…いいのか?あいつを行かせればこの大陸を基盤に新世代の世界が生まれるぞ。
それはお前を生み出した神・イシュタルからすればさぞ、目障りな事にならないのか」

ガディムが消え、そう声を掛けるサハラに、しかしアケルナルは他愛も無いといった様子で答える。

「確かにイシュタル様に取っては目障りだろう。あの御方の理はあくまでも侵食であり
世界を喰らい続けること。そこに創造はない。その点は君と非常に近いといえよう。
属性としては君とイシュタル様は非常に近いところにあるようだからね。
しかし、“私に”取っては新世界の到来とやらはむしろ望ましい」

言ってアケルナルは今まで誰にも、己の神にさえ見せたことのない笑みを浮かべ見せる。

「彼が護る者の理。それが生み出す新世界。もし、それが真に素晴らしいものであるのならば
それは私が治めよう。黄金種たる私が治める世界はイシュタル様の星蝕により奪い去られた世界でも
君のような枯渇の理により枯れ果てた世界でも無い。真に尊く輝く新世界。その到来を私は待っているのだよ」

そのアケルナルの言葉を聞き、くつくつと笑うサハラ。

「くっくっくっ、デミウルゴスにもお前のような奴がいるとはなぁ。
確かに、ピラミッドの頂点は一人でいい。お前が治めるというならオレは喰らう。
それがオレの理だからな」

「ああ、構わないさ。来たまえ、ただし――」

その瞬間、二人が存在するその地へ星蝕があふれ出し、全てを包み出す。無論、二人も例外ではない。

「私はすでに黄金種(最高種)であるが故に、今更イシュタル様の理に呑まれる事は無いが…君はどうかな?」

「くっくっくっ、舐めんなよ。この程度の侵食でオレの渇きが満たされるわけが―――」

言ってサハラは地を駆ける。それと同時にアケルナルもまた初めて構えを見せる。

「ねぇだろうがッ!!!!」

その怒号と共に両者はその刃を交えた。

 
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