第二章「古き記憶」
◆ミシュラオープニング 〜古き記憶〜
――星触。

それはある日、突然起こった。

空を覆い、星の向こうから到来した“それ”

闇、それよりもなお深い混沌。

世界の地表を包むそれはやがて世界に洗礼を落す。

洗礼の果てに君は新たなる種となった。

その時の記憶、出来事。

それを思い出せと言われればひどく曖昧であり
気がつけばそうなっていた。と、そう言う表現が正しいのであろう。

君は星蝕の洗礼に耐え、新たなる種として神の御許に召し使われる事となった。

即ち、“神人(デミウルゴス)”として―――。

これはそんなデミウルゴスの一人。

後に未来を切り開き、新たなる時代を呼び込んだ人物、その彼の始まり。

GM:――星王殿
君は今日もその中庭で模擬戦を行なっていた。
デミウルゴスの戦士として目覚めて二ヶ月程
君は未だ己の力・星宝をコントロール出来ずに悪戦苦闘する毎日。
そんな君に戦闘の訓練、戦士としての心得を教えてくれるのは同じデミウルゴスの同士・アルタイル。

GM(アルタイル):「ほな、今日はここらへんでええやろ。ミシュラ」
そう言って今日の君の訓練は終えた。身体はややボロボロだが
心なしか少しずつ己の力に慣れ親しんでいる気はする。

ミシュラ:「…っ…ふぅ…ありがとーございました…」
息も絶え絶え、やっとの事で言葉を搾り出して師の言葉に答える。

GM(アルタイル):「なーに気にするなって。同じ仲間やろ」
同士達の中で君は彼とのやり取りが一番心よいと思う。
他の連中はどうにも無愛想だったり、冷めたかったり、変人だったりが多いので。

ミシュラ:(質問です!師匠、って書いてありましたけど 感覚的には友人に近いんでしょーか)

GM:(関係的には師だけど、友達感覚に近い部分もある感じで!修行以外だと砕ける感じ?)

ミシュラ:(なるほど!りょーかいです)

GM(アルタイル):「それにな。同じ星宝を持つ者同士。ワイがお前に戦い方を教えるのは道理やろ」

ミシュラ:「う〜ん…アルっちはどうやってこの星宝に慣れたのさ」
最近やっとのことでコツを掴んできたとはいえ、まだ意識が追い付かない部分が沢山ある。
周りの動き方が変わって、能力を使う前と同じ感覚で動いていては全然能力を活かせないし…
「正直、この星宝ハズレじゃない?」

GM(アルタイル):「アホ言え」
ぽかりと君を殴る。

ミシュラ:「いたっ!だ、だってコレすっごく不便じゃない?
もっと使っただけで一気にバシーッと光の剣を沢山出せるとかの方がいいと思うんだけど」

GM(アルタイル):「…これやから見た目や実用にこだわる阿呆が足元すくわれるんや」

ミシュラ:(ああ…能力に慣れてないミシュラロールめちゃ楽しい…)

GM:ミシュラの過去の経緯が知れるぜ(笑)
「ええか。確かにワイとお前のこの星宝は使いようによっては扱いづらい。
下手に使えば自滅する可能性もいなめん。事実、現状のお前はコントロール効かんでよう自滅しとるわな」

ミシュラ:そう言われて、数ヶ月前 彼との訓練中に、彼が唯目の前に差し出しただけの拳に
自分からぶつかっていって大層痛い目をみた事を思い出す。
「うっ…わ、わかってるよ。自分が慣れなきゃお話にならない事くらい…」
そう言って憮然と座り込む。

GM(アルタイル):「まぁ、確かにワイらの星宝は扱いづらいじゃじゃ馬や、それは認める。
けどな、ミシュラ。お前はそれ以前に星宝に対して勘違いを抱いとるで。ええか。
星宝は都合のええ武器や道具やない。己の分身。魂の形が具現した物や。少なくともワイはそう思っとる」

ミシュラ:「己の分身…か…」
そう言って、訓練用の木の棒をそっと握ってみる。
自分の分身 魂の形の具現が同じなら、アルっちと僕が気があうのも当然かもしれない
そんな事を言葉に出そうとして、気恥ずかしさに口をつぐむ。

GM(アルタイル):「まぁ、これだけは覚えて置け。ミシュラ。
何かを守りたいとか、何かを為したいとか、それを行なう為に必要なのは何か?
それは誰よりも早くそれを守る事。誰よりも早く成すべき場所へと到達する事。
だからこそ、その魂の形がワイらの星宝へと繋がる」

ミシュラ:「誰よりも早く…」
力が無限にあっても、その場に居なければ守れない。
意思があっても、間に合わなければ無に等しい。
やるべき事を成す為の、魂の形/星宝。
「…判ったよアルっち。僕、頑張ってみる」
こくりと頷きを返す。

GM(アルタイル):「まぁ、無理に焦らんでもええ。お前にもいつかそういった明確な意志が生まれれば
その星宝も自ずとお前の力になるやろう。なんたってそれは“お前自身”なんやから」
言いつつ、アルタイルは自身の部屋へ戻るべく、通路の奥へと向かっていく。
ひらひらと手を君に送りながら。

ミシュラ:それに対し、「今日もありがとー!」などと言いながら手をぶんぶん振り返して彼を見送った。

GM:と、見送り終わった所で君の後ろから現れる人物が一人。
「…やっぱあの人、かっこいいなー。あの変な口調はどうかと思うけど」
そう呟くのは30代半ばの青年。無精ひげを生やし、しかしそれほどむさい感じをさせない
むしろ優男を連想させる人物。これもまた君の同胞の一人。
デネブ・シグニ。君と同時期にデミウルゴスとなり、君のbフ一つ上。
そのおかげでよく彼とは任務をこなす関係でもある。

ミシュラ:「あの口調もカッコいいんだよっ!デネやん…まだまだだぜ」
わざとらしく両手をあげ、首を振ってみせる。

GM(シグニ):「デネやんやめろって言ってるやん、ミシュー。
その語呂かっこ悪いだろう〜〜。シグニって言ってくれよ、せめてシグやんとかさ〜」
年齢の割に腰が低く、軽い感じがするがそのおかげで君も彼とは
それほど肩を凝っての会話をせずに済んでいるのが助かる。

ミシュラ:「うへへへ…デネやんもかっこいいと思うんだけどなぁ」
最初はぎこちなかったが、彼と話しているうちに急速にうちとけていったのを覚えている。気が合うのだ。

GM(シグニ):「ミシュー、おたくわざとやってるでしょう〜?」
君の頬を小突きつつ、デネやんという部分に反応するこの男。

ミシュラ:「うう〜!ワザとじゃないようシグやん」
これ以上はやめておく。デネやんが嫌ならシグやんでもシグっちでもシグざえもんでも
フレンドリーな呼びかけのレパートリーはいくらでもある。そう思いつつ返答。

GM:やがて、君とこのデネやん(シグニって言ってくれ)がじゃれていると、そこに現れる一人の人物。
その人物を見た瞬間、ミシュラは背筋を伸ばす。
それはその人物のbェ上位であることもそうだが、君はこの人物のことが苦手だったからだ。
「…二人共、ここにいたか」
エルナト。機関内でも普段から何を考えているのか分からないその人物を前に
君の隣りにいるシグニも姿勢を伸ばす。

ミシュラ:「エル…ナト。やっほー」
最大限、場を和まそうと努力するも一瞬で努力の跡が砕け散る。
なんでやっほーなんて馬鹿な事を言ったのだろう、後悔してもしきれない。

GM(エルナト):「……指令だ。眼下で“敵”が現れた。数百規模の軍勢だが、目標は我らに他ならぬ。
プロパテール様方からの命により、ミシュラ、シグニ、お前達二人で迎撃に迎え」
君の語尾を華麗にスルーして用件のみを伝えたエルナトはそう言い終え、すぐさま来た道を戻る。

ミシュラ:実戦。敵襲があったとの情報に、身を震わせる。
武者震い?否、そんな大層なものではない。
模擬戦でも満足に星宝を扱えない自分にとって、敵との相対は恐怖に他ならない。
「エルナトって何考えてんだかわかんないとこあるよね」
小声でぼそぼそとデネやん(シグニ)に話しかけ、気を紛らわす。

GM(シグニ):「あぁ…だなぁ。あの人、オレ達の中でも何考えてるかわかんないしなー…。
まぁ、何にしようと上の人達の命令じゃ行くしかないみたいだね〜。
ミシュー、おたく少しは星宝使えるようになった?正直、この間みたいにおたくと正面衝突は勘弁だよ」

ミシュラ:尻尾を前にまわし、両手でぎゅっと握る。不安になるといつもこうだ。
アルっちにそれを笑われてから、人前ではあまりやるまいと心がけてはいたのだが
今は不安な気持ちを静めたい。
「だ、大丈夫だよっ!馬鹿にしないでよね、もうびゅんびゅんびゅーんのホイホイホイだから!」
無理に笑ってそう返します。

GM(シグニ):「…まぁ、あんまし無理はするなよー。一応、オレはもう十分自分の星宝を使えるし
こう見えてミシューよりもbヘ上だから、いざとなればオレに任せて後方に下がっててもいいからな」

ミシュラ:「そー言ってもらえるとうれしーよ…」
好意を素直に受け止める。力の無い自分が歯がゆい。

GM(シグニ):「んじゃ、行くか」
相棒はそう君に笑みを見せ歩き出す。

ミシュラ:「うん!」
その笑みにいくらか安堵を覚え、付いて行く。

それはミシュラに取っての日常。時にむず痒く、歯がゆくもあるが、楽しくもあり充実した日々。
故に彼は戦う、今は彼を生み出してくれた神の為に。
だがやがて、彼が真に護るべき者と出会う日は、200年後訪れるであろう―――

◆ミシュラオープニング終了

GM:やべ、ミシュラOP楽しかった(笑)

ミシュラ:僕も超楽しかった(笑)

GM:久々という事もあったが、こういう始まりの足跡が見えるのが面白かった。

ミシュラ:ミシュラ、外伝の最初でも十分へたれ度高かったのに
これ以上過去のモアへたれがやれて大満足(笑)

◆PC1シーン 〜頂より落ちる英雄〜
戦場――血と硝煙、そして死が蔓延るその場所。

GM:そこで君は多くのアルコンの躯の上に立っていた。
そんな君の隣りには最後まで共に戦い続けた戦友ファルナスのみがいた。
彼以外は皆、あるいは死にあるいは逃げ出した。
「…ひどい景色ですね…」
赤と黒に染まった大地を見て、君の隣りにいるその男はそう呟く。
「…前から聞きたかったのですが、ヴァーミリオンさんは何故戦うのですか?
正直、このような地獄に近い場所…逃げしたいとは思わないのですか」

ヴァーミリオン:それには少し間を置いてから
「護りたい世界がある」と呟く。

GM(ファルナス):「護りたい世界…。確かに戦う動機としては十分ですか」

ヴァーミリオン:「それは別にここでなければいけないというわけでも
闘わなければ得られないものでもない。逃げてもきっと似たようなものは手に入るだろう。
だが、それでは駄目だ、護ることをやめた俺の心は、きっとその世界を作らない」

GM(ファルナス):「護り続ける覚悟、ですか。見事ですね。さすがは人類の英雄です。
私には英雄の素質はありませんが、貴方を見ているとそれがよく分かります」

ヴァーミリオン:今までファルナスの方を向かずに答えていたヴァーミリオンがファルナスをまっすぐ見て言う。
「英雄は…きっと素質なんかじゃない」

ミシュラ:(このセリフは惚れる)

GM(ファルナス):「…………」
その君の返しに少し驚き、だが彼も君を真っ直ぐ見て
「では、英雄とは?」と問いかける。

ヴァーミリオン:「英雄とは…ただの一歩だ」
そしてその場から一歩前に進む。
「だからきっと…前に進み続ける者だけが英雄であり続ける。
死してもなお進み続ける者が、英雄として語り継がれる。
誰しも英雄となることはでき、誰しも英雄を保障されている者はいない。簡単で…とても難しい」

GM(ファルナス):「そうですか…」
君のその言葉を深みを飲み込み、ファルナスは
「貴方は深い人物ですね。魂の色が深い。貴方が持つ哲学。
恐らくそれは英雄とやらの象に近しい形なのでしょうね。
なら、私は後押しを、その道を支える手助けをしましょう。
私に出来ることはそう言った影の行いがお似合いですからね。昔からどうにも」
そう君とファルナスが話し終えたその瞬間―――
君達は瞬時にその場から左右それぞれに散った。

ヴァーミリオン:「――!!」

GM:つい先程、君達がいたその場所に千を越す光刃が飛来し、その空間そのものを貫いたからだ。
やがて君が視線を投げたその先にいるのは一人の男。
「…デミウルゴス、エルナトですか」
と君の隣りにいるファルナスが、そう相手の名を呟く。

ヴァーミリオン:えっと、デミウルゴスについてどのくらい知ってる?

GM:神人。神に召し上げられた人物。しかし、こいつらデミウルゴスは何故か星蝕を護り
それを滅ぼそうとする人間を狩るおっそろしい奴ら。ぶっちゃけこの時代の英雄達が最も倒すべき“敵”

ヴァーミリオン:なるほど、エルナト個人については?

GM:デミウルゴスの一人。相当に腕が立つ。こいつに殺された英雄はそろそろ千人じゃね?的な。

ヴァーミリオン:なるほど。面識は無いよね?

GM:無い。初めて。

ヴァーミリオン:了解。
「なるほど、直接見るのは初めてだな。これは久々の大物だ」

GM(エルナト):「……ヴァーミリオン=アフリクトだな」
彼は淡々と君の名を呟き、そう確認してくる。

ヴァーミリオン:「ああ」

GM(エルナト):「そうか」呟き、次の瞬間。
「では死んでもらおう」弾けた。
彼の背後に生まれるは千を越す光刃。セットアップ&行動値!

ミシュラ:(うおっ アツい)

ヴァーミリオン:おお!戦闘かい!

GM:外伝でも本編でも明かされなかったエルナト戦がここに実現したおー。

ミシュラ:(未来ミシュラ「エルっちがんばって!」)

GM:(過去エルナト「頑張るー(超棒読み)」)

ヴァーミリオン:何か凄く負けイベント的な匂いがぷんぷんするのだが
ここで力を最大限出さないってのもアレだしなぁ。

GM:エルナトの行動値は63です。セットアップは無し。
ちなみに負けイベントではありません。勝てます。ヴァー君が頑張れば。

ヴァーミリオン:OK、それなら頑張るわ。俄然やる気が出てきた。
ではセットアップで≪アクセス≫&<亡者の呼び声>。
ヴァーミリオンから黒い炎が噴き上がるとともに、それは地を走りエルナトの足を縛る。

GM(エルナト):「………」
自らの足元から伸びたそれにより移動を封じられるエルナトだがその表情は一切崩れた様子がない。

ヴァーミリオン:行動値は…おっと出目がいい。
覚醒使ってないのに1個まわって51だ。ソニックドライブ≪ルーインフォース≫発動。

GM:了解です。ではエルナト。そして彼の持つ星宝が発動し、その効果を表す!

ヴァーミリオン:おお、いきなりか。

星宝:【光刃の千突(エペ・ルーチェ)】 形状:武装型 ランク:A
タイミング:宣言 対象:単体〜複数 射程:視界
説明:数ある武装型Aランク星宝で最強に数えられる星宝の一つにして最多の武器を具現させる星宝。
千の光刃を瞬時に生み出すこの星宝は発動と同時に[1D100]個の光刃を出現させる。
(この光刃の限界保有数は100個までである)
使用者は[タイミング:メジャー]を使用して、手元にある任意の数の光刃を敵に対し放てる。
この時、貴方の命中・攻撃に[+放った光刃の数]分の達成値を得る。
また対象を[放った光刃の数分まで増やす]事が出来る(同一の敵に対して複数回の攻撃は不可能)。
またこの時、[手元にある全ての光刃の数]を放った場合、貴方の命中は[絶対命中]へと変化する。
光刃を補充する場合は[メジャーアクション]を消費する事で[1D100]分補充し
[マイナーアクション]を消費することで[2D10]分補充する。(どちらもジャッジとして扱わない)
この光刃一つ一つの威力はランクC程の星宝であるが、その圧倒的数による破壊力は
並み居るAランク星宝を凌駕するものがある。

GM:生成した数は…67個。

ヴァーミリオン:なるほど。

GM:ではこちらはマイナーを消費して更に増やします。14個増幅。現在81個。
ではメジャー行動に移ります。とりあえず手元の剣40個を射手。命中は83!

ヴァーミリオン:回避は無いんだ。43で失敗。

GM:攻撃は初っ端から飛んでるぞ、103点。

ヴァーミリオン:おお、確かに飛んでる飛んでる。
10・9・2・2でさっそくFPゲットの防御53。
50ダメだが、ここで<闘気の壁>を使用して半減。
黒炎が飛んでくる刃の半数くらいは焼き滅ぼすよ。

ミシュラ:(今ミシュラ「ほらー、エルナトの星宝ってすっごい使いやすいし
滅茶苦茶かっこいいし1対1にも多人数乱闘にも応用利くよ。ちょっと羨ましいかも…」
アルタイル「だから、星宝は己の分身なんだから都合のいい道具じゃないって言ったやろ。
それに、ウチらの星宝だって多人数戦闘にも使えるで」
今ミシュラ「ソレ、すっごいがんばって戦場を駆け回らないといけないじゃない…
このヴァーミリオンとかいう英雄に当たったら足元縛られて一発アウトだよ」
アルタイル「うっ…」)

GM:(アルタイル「メタなこというなやw あとそん時は気合でなんとかするんや!!」)

GM(エルナト):「――!」
投射した剣。それは確実に相手をしとめたと、確信したはずが仕留めきれずにいた。
瞬間、彼のなかで初めて動揺と呼べるものが生まれた。

ヴァーミリオン:さて、こっちの番か。

GM:ですね。

ヴァーミリオン:「『死の炎』…あらゆる生命を焼き尽くし、死を与える俺の力。
だが世界には、死すら与えられるに値しない者がいる。
星蝕…アルコン…そしてお前たちだデミウルゴス。
だから、これは俺からの…お前たちに対するほんのちっぽけな優しさだ」
「死に堪えろ!!」
マイナーで<ファング>、メジャーで<業火の焔><純白の炎>
<漆黒の炎><冥府の炎><バッドインパクト>を組み合わせて攻撃。

GM:めちゃくちゃ組み合わせ(笑)

ヴァーミリオン:10・9・4・1・1・6でFPゲットの命中はざっと106だ。

GM:たっけ(笑)あたりだよ。

ヴァーミリオン:ダメージロールも同じ基準値だとつまらんので
<闘気の刃>を乗せてあげよう。10・6・5・5・3・4で123点。ダメージ通ったら毒をあげよう。

GM:君が放った『死の炎』。それはエルナトに着弾し、彼の身を焼き払う。
それはかつて、彼が感じてきたものの中で真に痛みと呼べるものであっただろう。
彼は自身を焼き払うその炎に始めの衝撃を受けていた。
「―――くッ、はぁッ!!」
しかし気合一閃。その喝で身を焼く炎を振り払うも、炎に宿った毒は確かにエルナトの身を蝕む。

ミシュラ:(今ミシュラ「な、なんかこの英雄エグい…ハッ!
足元縛られてたら動けないから色々使えない技出てくるよ!?」
アルタイル「ものすごいスピードでその場でジンズースクワットするんや!」
今ミシュラ「ア、アルっち流石・・・天才過ぎる」)

ヴァーミリオン:あ、ちなみに「死に堪えろ!!」とは「死に値する者になれ」という意味です。
さて、何も無ければクリンナップだね。

GM:ですね。

ヴァーミリオン:「どうした、まさかこれだけで済むとは思ってはいまい。
『死の炎』はそんなに生易しいものではないぞ」というわけでわくわくクリンナップたーいむ。
ここで<亡者の絶叫>を使用します。で、さっき与えた<ファング>のダメージと
この<亡者の絶叫>のダメージにそれぞれ<闘気の刃>を乗っける。
59点+毒の実ダメをプレゼントだ。

GM:了解。毒はこちらで喰らっておきます。

ヴァーミリオン:エルナトを縛っていた炎がその総量を増し、一気に襲い掛かるぞ。

GM(エルナト):「――ッ」
口から滴る血。エルナトは自分の口から吐き出されたそれを不思議そうに見つめる。
「…こういう時、何というべきか……」
やがて言葉を捜すように考える彼は「ああ」と頷き呟く。

ヴァーミリオン:「……?」

GM(エルナト):「そうか…“驚いた”というやつか…」
言って彼は再び君に眼を向ける。
心なしか先程のまでの眼光とやや違う色を混ぜ彼は君を見据える。
では二ターン目に、エルナトは48です。

ヴァーミリオン:ふう、これで精神力を半分使ってしまったよ。
ルーインフォース入れててもこれくらいってことは、入れてなかったら0やん…。
それはともかく、こちらはセットアップで≪覚醒≫<亡者の呼び声>。
「お勉強中のところ悪いが、敵は待ってくれんぞ」19点ブースト。
覚醒が入っているので危なげなくソニック領域へ。行動値66

GM:では、そちらからですね。

ヴァーミリオン:はい、ではさっきと同じコンボで攻撃。
9・9・9・5・2で命中128。

GM:回避不可。威力を。

ヴァーミリオン:ほい。<闘気の刃>を乗せて10・8・5・4・1・4で151点どうぞ。
ダメージくらったら今度は麻痺をあげよう。君の星宝とは相性最悪の麻痺を。

GM:それはまさに天をも焦がす深淵の焔。
エルナトを中心に生まれたそれを彼のみだけなくその場の全て、天に到る全てを焼き尽く。
いかなデミウルゴスと言えどもこの攻撃の前では苦痛を感じない事など不可能。
すでにヴァーミリオンの焔は人の領域を越えるものであるのだから。
エルナトは全身に多大なダメージを受けた様子だが、その表情だけは最初と変わらず無表情のままだ。
「……腕が動かない、か」
焼け爛れ神経が破壊された腕を見てエルナトは冷静に呟く。

ヴァーミリオン:「さっきお前は攻撃の直前に
予備動作で光刃を増やしていたな。それはもうできんぞ」

GM(エルナト):「ようだな。確かにこれでは補充は出来ない」
確実に追い込まれたにも関わらずあくまでも彼は冷静にそう言い
残った剣全てを投射する。絶対命中です。攻撃は99点か。

ヴァーミリオン:防御は70点。29点そのまま抜けると落ちてしまうので、<闘気の壁>。
14ダメで残りHP14

GM:おお(笑)ではクリンナップで。

ヴァーミリオン:ここで両方のダメージに乗せると次のターンで
呼び声が使えなくなってしまうので1回だけ<闘気の刃>。
うむ、44点+毒ほど差し上げよう。

GM:おお、大したものだ。
累計283点のダメージ。残り17点のエルナトは瀕死だ。故に戦闘はこれで終了とします。

ヴァーミリオン:了解。

GM:君から与えられたダメージによりその場に倒れ付すエルナト。
彼は口から流れる血や焼け爛れたその身よりもその内に宿った未知の衝撃にただただ呆然としていた。

GM(エルナト):「…負け、たのか…私は…」
倒れ、呟きながら彼は君を見る。

ヴァーミリオン:「そうだな、負けるのは初めてか?」

GM(エルナト):「そうだな…初めてだ…こういう時、何というべきか…。…君は、何故私に勝てた?」
そう彼は問う。
「身体能力、魂の存在力、星宝。それら全て私の方が上回っていたはず
にもかかわらず敗れたのは私だ。教えてくれ、君はどうして私に勝てた?」

ヴァーミリオン:「護るべきものの差、だろうな。お前に何も護るものが無いとは言わない。
だが俺のそれには遠く及ばない。…それに、俺にはシェンナが俺に与えてくれる想いがある。
俺一人が相手だったならお前は勝てていただろう。だが、俺の中には二人分の力があって
お前はそれを一人だと見誤った。それだけだ」

GM(エルナト):「護るべきものの差、一人ではない、二人分の力……そうか」
呟き、彼は言った。
「お前達は、人間は、強いな。我々には“無いもの”があるからこその強さか。
…あぁ、こういう時の言葉なら分かる。“羨ましい”。確か、そんな言葉だろう…」

ヴァーミリオン:「お前たちデミウルゴスに星宝という強さがあるように
人間には人間にしかない強さがある。決してお前たちは人間に対して
絶対的なアドバンテージを持っているわけではい」

GM(エルナト):「そのようだな……私はお前達の事をもっとよく知りたい。
そう思う。今になってだがな…」言ってエルナトは最後に呟いた。
「――やるがいい」

ヴァーミリオン:「すまないな、お前に時間は…与えられそうにない。
だがお前の死には必ず意味を持たせる。お前が今ここで何かを学んだという事実は必ず残す。
それが『死の炎』ができる全てだ」ヴァーミリオンから黒い炎が噴き上がる。

その瞬間――

 
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