第0章「星の序幕」

――これは星の伝承記の序幕。

物語が始まる前に起きた小さなお話。

だが、この時にすでに運命を変える男はその道を進んでいた。

さあ、奏でよう。

星の伝承へと語るその物語を。


   エスペランサー・セイバー
    『星の伝承記・序幕』

今、二人の若者の青春の火花が走る――。


◆第0章・星の序幕
――ヴァーレンハイト王国・王城。

GM(執務官):「殿下ー!クフィル殿下ー!どこですかー!」
今日も王城ではそんな君を探す執務官や兵士、メイド達の慌しい日常が始まっていた。
そして君は今、例によって例の如く中庭の桜の木の上にいる。

クフィル:「…あー…。今日も平和だねぇ」
城での喧騒も何のその。1人優雅に桜の木の上で昼寝に興じる。

GM(レイル):「おーい。フィルー。今日も桜の木の上で昼寝かーい?」
そんな聞きなれた声が下から聞こえてくる。

クフィル:「おーう、お前も上がって来るかー?」
どうにもうちの爺(執務官)やメイド達は鬼ごっこが苦手のようで。
いつだって俺を最初に見つけるのはコイツなんだ。
「お前も一杯やるかい、レイ?」
木の枝から身を起こし下に居る友へと声をかける。
レイル
GM(レイル):「全く、君は相変わらずだね」
苦笑しながら樹のしたから君を見上げるレイル。
「それよりもフィル。今日は下町のブランさんから頼み事があるって言ったの忘れたのかい?」
下町のブラン。それは君やレイルがよく世話になるパン屋のおじさんだ。

クフィル:「あー…そうだったな。あんまり桜が見事だったんでつい、な。」
桜の枝から飛び降りる。

GM(レイル):「じゃあ、行くかい?ブランさんからの頼み事くらいなら僕一人でも出来そうだし
君は昼寝しててもいいんだよ。フィル」
少しからかうようにレイルは君にそう言う。

クフィル:「下町のアイドル、クフィルくんが行かなくてどうするよ。」
朗らかに笑う。

GM(レイル):「あはは、確かにね」

クフィル:「それにブランのオヤジには世話になってるしな
ほら、さっさといくぜ!置いていくぞー!」
既に駆け出している。

GM(レイル):「あ、まったく君って奴は…いま、行くよー!フィル!」
少し遅れてレイルもまた君の後に続き駆け出す。


――王城・城門から少し離れた壁にて

GM(レイル):「しかし毎回毎回、壁を越えていくのはどうかと思うよフィル。
こんなんだから城門の警備が増えたんだよ」

クフィル:「お前なぁ、毎日毎日爺の『殿下、立派な国王になるためには1に勉強2に勉強3,4も
勉強5も勉強』って言葉を聞く身にもなってみろよ。魘されるぜ?」

GM(レイル):「はは、確かにそれはご愁傷様。だけど勉強は大事でしょう」

クフィル:なれた動作で身軽に城壁の上に立ち、レイルに手を伸ばす。

GM:では君が城壁に立ち、レイルに手を伸ばそうとした時、不意に君達に声をかける人物が現れる。
「またお出かけですか。殿下」

クフィル:嫌な予感がするぜ。

GM:そこに現れたのは荘厳な鎧を身に纏った一人の騎士。
この国最高の栄誉を与えられる星騎士“光輝五星”の統括・セオドル=グランコーツ
そして、このセオドルこそが君やレイルの剣の師でもある。
セオドル
クフィル:「あー…。師匠これはあれだ。社会勉強だよ、うん」

GM(セオドル):「その台詞は見つかるたびに毎回おっしゃってますね」
やれやれと言った感じにセオドルはため息を出す。

クフィル:どうにもセオドルには頭が上がらん。
一度も勝ててない事もそうだが…何よりマジで俺の身を案じてるから困る。

GM:しばし考え込むように瞳を閉じているセオドルだが不意に
「……夕方まで、ですよ」と静かに呟き、背を向ける。
「それまでに戻られないと城の皆が殿下を心配しますからね」

クフィル:「…さっすが師匠」ニヤリと笑う。
「解ってるさ。何も皆に心配をかけたくてやってるわけじゃねぇさ。
夕飯は豪華に、って料理長に伝えといてくれよ。」

GM(レイル):「セオドル統括…申し訳ありません。
フィルは僕が責任を持って夕方までに戻らせますので!」
レイルもそう言って君の手を握って城壁に上がる。

クフィル:「おいレイ、それじゃあまるでお前が俺の保護者みたいじゃねぇか。」

GM(レイル):「あれ?そうじゃなかったけ、フィル」
笑みを浮かべながら。

クフィル:「コイツ…」同じく笑顔で。
「…じゃ師匠!行ってきます!」
師匠に笑顔を向け城壁から飛び降りる。

GM(セオドル):「…お気をつけて」
君達が去ったのを確認して、セオドルもまた城の中へと戻っていく。
その表情は呆れながらもどこか微笑ましい笑みを浮かべていた。

――城下町にて。

GM:王都の下町は相変わらずの活気のようだ。
行き交う人々は生気に満ち溢れ、またほとんどの人が君達を見ては声をかけてくれる。
「よぉ!クフィル殿下!どうだい!今日もうちで一杯しないかい!いいのを入手したんだよ〜!」
と、とある店の店主がクフィルにそう声をかける。

クフィル:「おぉ、悪くねぇな。用事済ませたら寄らせて貰うぜー!」
城下はいい。活気に溢れた声は聞いてるだけで元気になれる。
何より俺は皆の笑顔が大好きだ。

GM(街人):「おお、殿下。今日も張り切ってますね。
また何か誰かの頼みでも引き受けたりしたんですか〜?」

クフィル:「あったり前よ。皆を笑顔で暮らせるようにするのが王の役目だからな!」
自然と笑顔が零れる。

GM(レイル):「ふふ、さすがに人気者だね。フィル」
君の友も君と同じ心境なのだろう。爽やかな笑顔を浮かべ君に声をかける。

クフィル:「まぁお前の飲み屋のお姉さま達からの人気には負けるけどな」

GM(レイル):「ち、茶化さないでくれよ、フィル」

クフィル:「ははは!真っ赤になりやがってお前も変わらんな。」

GM:と、君達が歩いている時、不意に君達の前に一人の女性が現れる。
「あ、あの、クフィル殿下とレイルさんですよね!」
女性の名はマリン。最近この街に出来た洋菓子店に勤める女性だ。前に一度店で会った事がある。

クフィル:「おぉ、マリン…だったな。」
城下に住む人間の大体の名前は頭に入ってる。
「何、ラブレター?俺?それともこっち?」

GM(マリン):「ち、違いますよ!」とちょっと顔を赤くしながら
「実はその、お二人に頼みたいことがあるのですけど…
その、今って頼んでも大丈夫でしょうか?」

クフィル:「兄貴曰く『女性の頼みは断るな。それが美女なら尚の事』。いいぜ、言ってみな。」

GM(マリン):「あ、はい。実はお店の縄張りで問題が出て、それで双方で代表者を選考して
勝った方が主張するテリトリーを取ると言う事になって…でも、私のお店には腕の立つ人がいないので
クフィル殿下かレイルさんが代わりに出てくれたらいいかな〜と思って」

クフィル:「成程な…。どうする、レイ?」

GM(レイル):「どうするも何も、君はさっき女性の頼みは断るな。って断言してるじゃないか」

クフィル:「まぁそうだけどよ。お前マリンに気があるんじゃねぇの?(ボソボソ」
レイルに耳打ち。

GM(レイル):「なっ!そんなわけ無いだろう!何言ってるんだよ!君は!」
何故そうなるとばかりにレイルは君に叱咤を混じえながら叫ぶ。

クフィル:「おーおーこえーこえー!レイ、怒るとお姉さまに嫌われちゃうぞ?」
ニタニタ笑いながらおどけてみせる。

GM(レイル):「と、とにかく君はマリンさんの頼みを受けるといいよ。
ブランさんの所は僕が行くからさ」

クフィル:「りょーかいっと。ブランのオヤジにはよろしく言っておいてくれや。
任せたぜー“親友”」

GM(レイル):「了解だよ。君のほうも一人だからって無茶はしないでよね“親友”」

クフィル:「ばーか。無理は苦痛を伴うが無茶は楽しんでやるもんなんだよ!」

GM(レイル):君の返答に対しいつもの苦笑を浮かべながら
レイルはブランさんのいる店の方へと駆け出した。
「あ、あの、それじゃあ、よろしくお願いします。クフィルさん!」ぺこりとマリンが。

クフィル:「おう、任せときな。」ニッと笑う。
しかし…何か嫌な予感がするんだよなぁ…。


―――街外れの草原にて


GM:風がなびくその丘で君はマリンと共に相手の到着を待っていた。
そうして待つことしばし、二つの人影が君達の前に現れる。
そこに現れたのは――ブランとレイルだった。

GM(レイル):「あ、あれ、フィル…?」

クフィル:「…やっぱりかよ…。」
頭を抱える。どーしてかこういう予感は外れた事が無い。

GM(ブラン):「く!マリン!お前は殿下を持ってくるとは卑怯だぞ!」
「そ、そっちだって殿下やレイルさんに頼もうとしてたんじゃない!」
と見ると二人の親子はすでに口喧嘩を始めている。

クフィル:「壮絶な親娘喧嘩に巻き込まれただけって事か…」

GM(レイル):「…やれやれ、そう言う事か。まぁ、でもこうなったら仕方ないし
僕たちの勝負でお店の縄張り問題に決着をつけようか」
そう言ってレイルは腰に掲げた剣に手を伸ばす。

クフィル:「まぁ引き受けた以上はそうなるな。」
ニヤリと笑って背負った銃剣に手をかける。

GM(レイル):「正直、僕としては君と久しぶりに手合わせできるのは嬉しいよ。フィル」
レイルもまた君に応えるように笑みを浮かべていた。

クフィル:「まぁでも折角だし俺達も負けたら罰ゲームと行こうじゃねぇか」

GM(レイル):「へえ、面白そうだね。いいよ、なんだい?」

クフィル:「負けた方が女装で一日看板娘でどうよ」

GM(レイル):「き、君って奴はなにを言ってるんだか…」
呆れ笑いを漏らしながらもレイルは君に返答する。
「――いいよ。じゃあ、君の女装を見せてもらうとするよ!フィル」
そう言って白く輝く剣をレイルは抜く!

クフィル:「――ばーか、惚れられたら困るぜ?」
ニヤリと笑い背の銃剣を構える!

GM:では!戦闘開始!セットアップ&イニシアチブ!

クフィル:セットアップは無し!

GM(レイル):こちらはセットアップで<名乗り上げ>!
「光の騎士・レイル=ディラス!お店の縄張りのためにも君を倒せさせてもらうよ!親友・フィル!」

クフィル:おま(笑)レイル自重しろ(笑)

GM(レイル):ださい名乗り上げってツッコミは無しで(笑)

クフィル:「よく言った!やってみろよ相棒!」
こっちは行動値は7、7でFP1頂き!行動値34!

GM(レイル):こちらは8・9で31!そっち先行だね(笑)

クフィル:レイルが名乗りを上げている隙に既に前方へ向かって疾駆!
真正面から銃剣を振り下ろす。ただ正面から相手を圧倒する王者の剣!
小細工など…不要!命中は34!

GM(レイル):10・4でクリティカルが一つ!更に10が出て最後は1!
25+15でこちらの回避40だ!

クフィル:おぉ!!

GM(レイル):「君の剣は正直すぎるんだよ。フィル」

クフィル:「真っ向勝負こそ男の戦いだろ?」

GM:君の斬撃の軌道を予測していたかのように身をひねりかわす。
「じゃあ、僕の反撃いかせてもらうよ!」
マイナーで<ファング>使用!こちらも命中34!同じだ(笑)

クフィル:こちらは10、7で3。合計42!

GM:なに!(笑)

クフィル:「あらよ…っと!」
体を捻りレイルの剣の横に蹴りを入れ軌道を変える!

GM(レイル):「さすがにお互いに初撃は見切ってるってわけだね」

クフィル:「まぁな」後方にバックステップし距離を取る。

GM(レイル):「じゃあ、次は攻め方を変えさせてもらうよ」
ちゃきりと剣を構え直すレイル。では第二ターンに移ってOK?

クフィル:おk!

GM(レイル):セットアップ&イニチアチブ!

クフィル:きた!10、9で10(笑)さらに9!行動値58!FP1頂きぃ!
ソニックドライブ《集気法》発動!

GM:こちらはセットアップで引き続き<名乗り上げ>っておい(笑)
ええと、こっちは行動33!

クフィル:「俺もちょっと攻め方…変えるぜ。クリティアス!」
クリティアスで射撃!10、1で8。集気法いれて47!!「踊れオラァッ!!」

GM:無理!当たり!

クフィル:ダメージロールに<魔力剣>と<ソードダンス>を乗せる!
…うお!!ごめ、10、10、10でトリプルクリティカル(笑)

GM(レイル):やばす(笑)

クフィル:三つの振り足しは8、8、8…攻撃92点(笑)
「弐式・紅蓮!!」

GM(レイル):「…く!」
君が放った弾丸を真っ向から受け止めるレイルだが、そのあまりの威力に
受けきれずそのまま倒れるかに見えた――が
「――セイバーモードッ!!」 エスペランサーセイバーの新システムセイバーモード発動!

クフィル:きた!

《セイバーモード》
エスペランサーセイバー(試作版)のおいて採用されていたルールの一つ。
このセイバーモードとは使用したキャラクターの能力を限界以上まで引き出す
一種のトランス、覚醒状態であり、この状態となったキャラクターは
普段の戦闘状態よりも遥かに高い戦闘能力を発揮する事が可能となる。
またこの《セイバーモード》には二つのタイプがあり、シナリオ中どちら一方しか使用できない。
・ターンの最初に発動可能。発動した際、使用者はこのターンの最後まで
あらゆる判定に+1D10のボーナスを受け、即座にフォーチュンポイントを満タンにする。
また秘奥義と呼ばれる特殊スキルの使用が可能となる。
この効果はターンの終わりと共に消滅する。
・[戦闘不能状態]となった際に使用可能。即座に生命力を全回復し、即時行動を行う。
この際の行動判定に+1D10のボーナスを受け、秘奥義と呼ばれる特殊スキルの使用が可能となる。
この効果は行動終了と共に消滅する。
この時、レイルは後者の能力、戦闘不能時に復活しパワーアップした再行動を行ったのである。

GM(レイル):その掛け声と共にレイルより金色の光が噴出し復活する!
FP満タンは入らないけど復活と同時に即座に行動させてもらいます!
「やるね。奥の手をこうもはやく使わされるとは…これは僕も全力でいくしかないみたいだね」

クフィル:「俺相手に全力じゃなくて戦える訳ねーだろ?」

GM(レイル):「確かに。じゃあ、ここから先は――本当に遠慮なく全力でいくよ!」
その宣言と共にレイルの剣に白き光が集まる!
「秘奥義!《アルビオン》―――ッ!!」

秘奥義《アルビオン》
秘奥義とはキャラクターがセイバーモード時にのみ使用可能な必殺スキルのことである。
シナリオ中一回しか使用は出来ないが、その分、威力は並外れたものが多い。
このアルビオンとは指定した任意の対象に対して即座に5D10の実ダメージを与えるものであり
しかもターンの消費をしない為、続けて自身の行動も行えるというものである。

GM(レイル):純白の光による一閃の太刀を君へ!25の実ダメ!

クフィル:残りHP10!

GM(レイル):さらにセイバーモード復活時による即時行動で追撃!命中38!

クフィル:「くっそ…。マジで容赦ねぇな!」

GM(レイル):「言ったろう。手加減抜きだって、そら!二撃目いくよ!」

クフィル:9、8で回避は39!

GM(レイル):マジかよ!(笑)

クフィル:「そう何度も喰らうかよッ!!さぁ〜て…それじゃあ、次のラウンド行こうか?」

GM(レイル):「それは――どうかな?」勝ち誇った遊○王スマイル!

クフィル:「何!?」

GM(レイル):「フィル。さっきの僕の行動は“セイバーモード復活による追加行動”だったんだよ。
そして、このターン、まだ僕自身の行動が残っている。つまり、僕にはまだあと一回の行動が残っている」

クフィル:「まだ俺のターンは終わって無いぜ!って奴か!」

GM(レイル):「そういう事だよ!そしてここからが僕の本領発揮だよ!フィル!
<希望を護る者>発動!!」

<希望を護る者>
ヒューリアにのみ存在した特殊スキル。
このスキルを有する事で通常は一シナリオ一回使用の秘奥義を二回まで使用する事が可能となる。

GM(レイル):その瞬間、レイルの纏う光が更なる黄金の輝きを放つ!
「これにより僕は二つ目の秘奥義をはつどうさせる!発動させる秘奥義は――《天衣無縫の極地》!!」

クフィル:やっぱりな!(笑)

《天衣無縫の極地》
この秘奥義を発動する事によってセイバーモード中に限り、こちらが行う判定に対して
相手は判定(ジャッジ)を行う事が出来ないという強力な秘奥義である。

GM(レイル):「これで君はもうジャッジを行えない、つまりダイスを振る事は出来ない!
ダイスを降ることが出来なければ君の強運も終わりだよ!」命中37!

クフィル:素の戦闘力でそんなに無い!(笑)無理!当たり!!

GM(レイル):「では僕の攻撃!僕はスキル<希望の加護者>の能力により
セイバーモード時のボーナスを+1D10から+2D10へと強化する!と言うわけで
手加減無しの全力行かせてもらうよ!」
59点!そちらのダイスロールは不可!

クフィル:「成程、セイバーモード時に爆発力がある構成って事だな!」

GM(レイル):「そういうこと!これが僕の光の騎士たるゆえんだよ!」
光の一閃がクフィルを貫く!

クフィル:「…切り札は取っておくもんだぜ、レイル!!」
《完全なる盾》を使用!

レイル:「――なにッ!」

《完全なる盾》
フォーチュンポイントを消費して発動できるフォーチュンアビリティの一つ。
このスキルの発動により自身が受けるダメージを0へと変更する。

GM:“がきいいいいん!!”とレイルが放った一閃はクフィルの眼前にして生じた
見えざる盾により阻まれた。

クフィル:「…詰が甘い。師匠にも言われなかったか?」

GM(レイル):「…なるほど、すでにさっきの攻防でFPを溜めていたのか。
確かに詰めが甘かったようだね」そう言って、レイルの光の衣は消えていく。

クフィル:「自分と相手の状態を正しく見極め詰みにするのが戦闘、だろ?」

GM(レイル):「そうだね。でもまだこれからさ、さあここから挽回するよ」
セットアップ&行動値!

クフィル:セットアップ前に「《星刃顕現/セイバーモード》」
こちらもこのターン、セイバーモードを発動!

GM(レイル):「君も出してきたようだね、フィル!」

クフィル:「強き者には最大の敬意と尊敬を、だぜ。レイ!」

GM(レイル):「光栄だよ!君のその力、受け切ってみせる!さあ!来い!フィル!」

クフィル:セットアップにフォーチュンアビリティ《アクセス》!
これによりこの戦闘中、全ての判定+1D10のボーナスを得る!

GM(レイル):こちらはセットアップで<名乗り上げ>!行動値は25!

クフィル:行動判定前に秘奥義《瞬天の舞い》発動!

GM(レイル):キタ!

《瞬天の舞い》
秘奥義の一つ、行動判定を二回行うことによりこのターン二回の行動を行える。
基本の能力値が高いものほど二度の行動においてその力を発揮できる優秀な秘奥義である。

クフィル:行動は46と40!そして両方に集気法による+5のジャッジボーナスが入るぜ!

GM(レイル):では46のクフィルさん!どうぞ!

クフィル:マイナーでアルカナポーション使用!6、6で12点回復!
メジャーアクションでフォーチュンアビリティ《エンシェントレコード》起動!
こいつは自分のレベル以上のスキルを一度だけ使用できるフォーチュンアビリティだ!
俺が使用するのは…

<神剣斬> タイミング:メジャー 対象:自身 射程:− 消費精神:12 取得レベル:5
<加護の剣>を取得していた場合のみ取得可能。
<加護:○○>の効果を受けた武器に瞬間的に以下の能力を授ける。
貴方が装備している[武器の攻撃値を×2]する。また、この攻撃により対象へ
1点以上のダメージを与えた際、この戦闘中、対象は貴方の<加護:○○>の効果を受けた剣に
対して防御判定に対し常に-1D10を受ける。
この効果は戦闘終了まで持続する。ただし、この効果は重複はしない。

クフィル:こいつを使用するぜ!

GM(レイル):「来たか…君の全力全霊の一撃!受け切って見せる!」

クフィル:「この一撃避けること敵わず」

「この一撃耐える事敵わず」

「故に必殺」

「――光輝」

「極光」

クフィル:命中は58!

レイル:無理!あたったぜ!

クフィル:「そして俺もお前と同じ“星”に生まれたみたいだな。<希望を護る者>発動!」
これによりオレも“もう一つの秘奥義”を発動する!

GM:なにぃ?!(笑)

クフィル:《剣王極淵斬》を発動!

GM(レイル):「フッ、みたいだね。全く僕たちは相性はいいみたいだね」
君の全霊の一撃。それを受け止める意志を持っていながらも
君のその極光の一撃の輝きにレイルは賞賛の笑みを浮かべる。さぁ来い!

クフィル:ダメージ判定に〈緋翼の紋章〉も乗せて60+10D10!さらにソードダンスで+1Dだ!(笑)
攻撃値の合計は……157点!

クフィルが放ったその閃光の一閃に包まれるようにレイルは笑みを浮かべる。


「――君の勝ちだよ」


「――俺の勝ちだな」


その言葉と共に、一閃の光と共にレイルは――倒れた。

◆    ◆    ◆

GM:店の縄張り戦で白熱しすぎだぜ(笑)

クフィル:全くだよ(笑)

GM:とりあえず、そんなこんなで「ありがとうございます!クフィル殿下!」
とエリンさんは大喜び。

クフィル:「おう、まぁオヤジさんと仲良くしろよ」

GM(エリン):「はい♪勿論です」

クフィ:「後コイツはしっかりこき使ってやってくれ」

GM(レイル):「…な、なあ…もうこの服…脱いでもいいかな」
ウェイトレスの服を着たレイルが不満げに。

クフィル:「似合ってるぞレイ♪」

GM(レイル):「フィル…ま、全く…覚えていろよ」

クフィル:「ついでだしそのまま城下一周してビラ配ってこようぜ!」

GM(レイル):「ちょ!そ、それはいくらなんでも!無理に決まってだろう!」

クフィル:「よし決めた、俺が決めた、反論は無しだ!」
レイの手をガシっと掴んでそのまま駆け出す!

GM(レイル):「こ、こら!何言ってるんだよ!それよりも、もうすぐ夕方なんだし帰る支度を――って
おおい!」

クフィル:「そのまま帰れば問題無し!」

城下の町にて起こる喧騒。にぎやかな声。
そんないつもの日常の中で物語りの序章は静かに幕を降ろす。

やがて、大いなる運命の物語がクフィルをレイルを、そしてまだ見ぬ仲間達に降り注ぐことを
この時点ではまだ誰も知らずにいた。

だが、今はその平穏なるやすらぎを未来のエスペランサー達へと贈る。



エスペランサー・セイバー
『星の伝承記・序幕』




◆後日談
セオドル:「レイル…その格好は何だ…?」

レイル:「え、いや、これはその…あの……(汗)」


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