星の伝承記・物語

『星触』
かつて星の空より飛来し、この世界を飲み込んだ謎の災厄。

エル=ユーナの世界は突如として飛来してきた星触によって飲まれ
破滅を迎えようとした。
しかし、その時、世界に一人の神が降臨し
その神によって生み出された神人デミウルゴス達によって
星触の脅威は阻まれ、世界は救われた。

世界を救い新たに世界に統治するべく君臨したその神の名は星王イシュタル。
星蝕によって世界の大地は死に絶え、残った大地にも星触の汚染が広がり続けた
侵食され続ける世界とそこに住む人々を救済すべく
星王イシュタルは汚染された大地から切り離された新たなる大陸
“浮遊大陸ベルシェルス”を生み出し
大陸を星の結界で覆い、残った人々を全てその大陸へと移住させた。

これが今現在も伝わる星の時代の幕開けの伝承。

それから200年――

今、星の時代に一つの伝承記が紡がれる。
それは希望を背負い『王道』を歩む男と
非業を刻まれし『覇道』を歩む男が織り成す
星の時代最後の物語。

星の闇に隠された災厄『星触』
神人たる『デミウルゴス』
そして『エル=ユーナ』

200年の時をかけ今、語られなかった物語が真に幕を上げる。

それは大いなる星の伝承記――



◆ヴァーレンハイト王国
不動の国王・ベテルギウスによって統治される王国。大陸の六割以上を統治する大国。
森や河川、湖等と言った豊かな自然に囲まれており、季節により様々な風景が楽しめる『四季』が存在する
一年を通じ温暖な気候であり農作物もよく取れる肥沃な国土を持つ。
そのため自然と密接な関係にある神言の発達が目覚しい。
また、国の東には『郷』と呼ばれるヤマトの者達が住む集落がありヤマト伝来の文化も多く存在する。
この王国に存在する通常の騎士は『騎士』と呼ばれるが
特にその中でも優秀とされる者数名は『星騎士』と呼ばれ将軍に近い存在と言われ
現在、この星騎士には五名が存在し彼ら五名をヴァーレンハイトを守護する五人の騎士“光輝五星”と呼んでいる。
またヴァーレンハイトにおいては能力のある者であれば騎士としての資格を受勲される事が多いため
平民出身の騎士も多数存在する。
近年、ラヴァード帝国との戦火が絶えず近い内に大陸をかけた大きな戦争が起きると言われている。

光輝五星
“星輝騎士王”セオドル=グランコーツ
光輝五星を束ねる騎士団長にして国王のみならず王国中の民からの信頼も厚い人物。
指揮能力、カリスマ性、剣の腕とどれを取っても王国中で比類するものがないほどのつわものであり
幼少の頃よりヴァーレンハイトの王子クフィルの剣の指導を行っているが
未だにクフィルが勝てないどろこか一度も剣を当てることすら出来ない人物。
幾多の戦や争いをくぐり抜けてきた歴戦の勇士であるが、彼本人は争いの起きない
民が幸せに暮らせる世界の到来を望んでいる。

“瞬舞の”リアン=メルディアス
リアン
光輝五星の一人にして統括騎士たるセオドルの右腕とも称される人物。
幼い頃、帝国に住んでおり奴隷階級の生まれだった為に蔑まれ生きてきて
それゆに王国への亡命を果たしそれ以後、セオドルより直々の剣の教えを受け現在の地位に至る。
見た目通りの生真面目で融通の効かない部分はあるが己が正しいと信じた人物に対しては
全幅の信頼をおき、そのために行動を起こす事もある。
クフィルからは姉のような存在として親しまれているが、本人は騎士と王子という関係に基づき
一歩引いた構えで相手をしている。

“蒼翼の”イーグル=ストライフ
イーグル
かつての王国の第一王子、クフィルの兄の側近騎士であり親友でもあった男。
クフィルの兄が死亡してより最もクフィルの支えとなり兄の代わりとして彼の傍に付いていた人物。
陽気な性格で多くの人から好意を受けやすい人物である。
剣の腕は勿論だが、それ以上に参謀としての頭脳を誇り
多くの作戦や展開において彼の先を読む能力において多大な結果を残しており、軍師騎士としての異名を持つ。
また同じ光輝五星の一人ナナリアとは同僚以上に親しい関係との噂もある。

“天恵”ナナリア=グランコーツ
ナナリア
光輝五星の統括を務めるセオドルの一人娘であり
わずか15歳で光輝五星の一人として名を連ねた異例の天才少女である。
その知識と才能は光輝五星の中でも飛び抜けており、特に星機器に関する知識と
すでに失われたはずである二百年以上前の地上の世界に関する知識を有している人物。
そのあまねく知識は光輝五星の中で最も重宝されている存在であるが
生活面はまるでダメな少女であり家事、整頓能力などは0であり私室はいつもぐちゃぐちゃである。

“黄昏の剣”ロクス=ヴェノビス
詳細不明の光輝五星の一人。彼の経歴を知る者は誰もなく統括騎士であるセオドルですら
このロクスの詳しい経歴や正体などを知らない。
一説には初代王国建設時より国王ベテルギウスに仕え続けている存在とも噂されている。
ある意味、光輝五星の中で最もイレギュラーな存在が彼であるのかもしれない。



◆ラヴァード帝国
ラヴァード帝国はヴァーレンハイトと異なり代々人が皇帝となり国を統治していくシステムとなっている。
通常、皇帝の地位を継ぐ者は皇帝の血に連なる者がほとんどだが
能力のある者が王座につく事も珍しくは無い。
しかし皇帝がこの国の頂点というわけではない、この皇帝の後ろに『天皇大帝』と呼ばれる
帝国を設立した絶対者が存在する。
通常、この天皇大帝が表に出たり政治や国家に関与する事はほとんど無いが
次の皇帝認証を行なうにはこの天皇大帝の許しを受けなければならない。
このため、名前だけは伝えられているが実際にその姿を見たことがあるのは
代々の皇帝のみと言われている。
また帝国には“七将王”と呼ばれる皇帝直属の騎士が存在し
彼らそれぞれは一人にして一騎当千の力を持っていると言われている。
帝国に存在する騎士は彼ら七人によって統治・管理がなされている。

七将王
“英雄騎士”レクトル=ヘルアー=ラヴァード
レクトル
帝国の騎士を統べる七将王の統括者にして帝国の第一皇子でもある人物。
その武勇は大陸中に知らぬものはいないと称されるほどであり
王国最強と謳われるセオドルですら一歩遅れるかもしれないと噂される人物であり
間違いなく現在のベルシェルス大陸において頂点を極める武人である。
二年前の“デミウルゴスの粛清”と呼ばれる事件において人間を遥かに上回る種族である
神人デミウルゴスを葬った事実がそれを物語っている。

“賢王”カール=フォン=フェルナルド
カール
帝国七将王の一人であり百年以上も昔から帝国に使え続けてきた賢人。
帝国における内政を処理し、戦の時には最も理にかなった戦術、戦略を進める人物。
現在の帝国の皇子達、レクトルやユリウス達の才を見出し、それを正しく開花させるべく指導したのも彼であり
彼こそが現在の帝国を育て、そこを統べる王を生み出した人物とも言える。
また彼には他にも目をかけていた弟子が存在したそうだが…その弟子は現在のところ行方不明と言われている。

“戦場の獅子”ガイアス=ブレガー
ガイアス
元は戦場を渡り歩いていた傭兵だったがある時、帝国の将の目にとまり
誘われるままに帝国騎士団に入り、その戦闘技術の才能を活かし瞬く間に七将王の一人として任命された人物。
戦い、特に戦場における殺し合いにおいては右に出るものはないほどの嗅覚を兼ね備え
相手を殺し、自らが生き残る術に長けている。
彼自体、帝国に対する忠誠心は薄く、単に自らが暴れられる戦場を用意してくれるのならば
誰であろうと従うという戦闘狂そのものである。

“三腕剣”ガゼル=フォン=サレノス
ガゼル
代々、帝国の皇帝を守護するという専属の守護騎士を生み続けてきた名門貴族の生まれであり
彼もまたその道理に従い、帝国と皇帝を守護するべく七将王の一人となった人物。
最も騎士としての礼節を有した人物でもあり
その忠誠心はある人物に一身に注いでいたらしいが…。
騎士としての誇りある姿とは別に自分と渡り合える強者に高揚を抱く武人としての血も有している。

“銃姫”フィリアン=フォン=カルステラーノ
フィー
名門貴族のご令嬢にして帝国随一の射撃の腕を持つ少女。
その銃撃戦の腕により七将王の一人として任命された人物であるが
普段の性格はそのような立場とは裏腹なミーハーな性格まる出しであり
特に七将王を統括するレクトルに対してラブコールを送る始末。
しかし一度戦場に立てば、他の七将王達に退けを取らないほどの実力を披露する。

“四季の華”ブルーメ
ブルーメ
七将王の一人にして眉目秀麗な剣士。その剣の腕は天性のものとさえ言われるほどであり
帝都に現れてわずか二年足らずで七将王の一人として任命された最短記録の持ち主。
あと数年もすれば統括者であるレクトルにすら匹敵するのではないかと言われている。
しかし、帝国に来る以前の記録がなく、どこか暗い影のある謎の人物であり
時折レクトルに対して必要以上に食いかかる節がある。

“処刑人”アーグスト=ミュラー
詳細不明の最後の七将王。その姿を見たものはなく、なぜなら彼の姿を見るということは
死を迎える事と同義であり、七将王の中で最も謎に包まれた暗殺の騎士である。
過去、これまでに幾人もの名のある者達がこの人物にかかり処刑されたと噂されているが
それを見た者も、証拠もひとつもなく、同じ七将王達ですら一歩引いた位置にいる。
ある意味、七将王の中で最も切り札と称される人物でもある。



◆ミシアン領地
その人口や領地の広さは他の二国に比べ1割にも満たない小さなものだが
この地を統治する領主はデミウルゴスであり、彼は200年前の星触戦役において
最も功績を上げた最強のデミウルゴスであり、星王に匹敵するイデアの持ち主とも言われている。
彼を恐れ、ヴァーレンハイト・ラヴァード両国がこの領地に侵攻を行なう事は無い。
ヴァーレンハイトやラヴァードのような発達した文化や星機器は無く
あくまでも自然と調和した平穏な暮らしを望む者達が集まり過ごしている。
200年前に滅びた地上の文化や遺産がこの地には数多く残っているため
多くの冒拓者が訪れる土地でもある。
またミシアンには騎士と呼ばれる存在はなく明確な軍事力が存在しないかに見えるが
この地を治める領主に賛同、または彼に純粋に惚れた
同じデミウルゴス達が数人付き従っていると言われる。
このため三国の中で最も強力な力を有した国とも言われる。



◆エトワール機関
世界を管理する謎の機関。
その目的や生み出された理由一切が不明であり、その存在自体も否定されている。
35人のメンバーにより構成された機関だったが
現在ではそのメンバーも半数になっており、機関を動かす上層部は文字通り半分以上が空席となっている。
(この理由については機関内においてクーデターが起こったためと言われるが、真実は不明)
現在0による統治により機関は未だその当初の目的のために行動しているとされる。
また機関内において0直轄の5人には『プロパテール称号』が与えら
さらにその下に『オグドアス称号』を与えられた12人が存在する。
機関内においてこの称号を与えられた者達は別格の力を持っているとされる。

『機関統括』
0・詳細不明

『プロパテールax
1・現在空席
2・在位
3・在位
4・死亡
5・行方不明

『オグドアスax
1・在位
2・在位
3・在位
4・死亡
5・在位
6・死亡
7・在位
8・行方不明
9・死亡
10・死亡
 11・在位
 12・在位

『称号無し』
現在数名のbェ存在


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